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公開番号
2025157454
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-15
出願番号
2025121606,2021534044
出願日
2025-07-18,2020-07-21
発明の名称
蓄電素子
出願人
株式会社GSユアサ
代理人
主分類
H01M
4/133 20100101AFI20251007BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】黒鉛を負極活物質に用いた場合に、負極活物質層に加えられた圧力が無い又は小さい状態でも、負極活物質層の体積あたりの放電容量が高い負極を備える蓄電素子を提供する。
【解決手段】本発明の一側面は、負極基材と、上記負極基材の少なくとも一方の面に直接又は間接に積層される負極活物質層とを有する負極を備え、上記負極活物質層が負極活物質を含み、上記負極活物質が、メジアン径D1を有する中空黒鉛粒子と、上記中空黒鉛粒子よりも小さいメジアン径D2を有する中実黒鉛粒子とを含有する蓄電素子である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
負極基材と、上記負極基材の少なくとも一方の面に直接又は間接に積層される負極活物質層とを有する負極を備え、
上記負極活物質層が負極活物質を含み、
上記負極活物質が、メジアン径D1を有する中空黒鉛粒子と、上記中空黒鉛粒子よりも小さいメジアン径D2を有する中実黒鉛粒子とを含有し、
上記負極活物質層の密度が1.30g/cm
3
以上1.55g/cm
3
以下である蓄電素子。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
上記中空黒鉛粒子及び上記中実黒鉛粒子の合計含有量に対する上記中空黒鉛粒子の含有割合が80質量%以下である請求項1の蓄電素子。
【請求項3】
上記負極活物質層が実質的にプレスされていない請求項1又は請求項2の蓄電素子。
【請求項4】
上記負極基材における上記負極活物質層が積層されている領域の表面粗さQ1に対する上記負極基材における上記負極活物質層が積層されていない領域の表面粗さQ2の比であるQ2/Q1が0.90以上である請求項1から請求項3のいずれか1項の蓄電素子。
【請求項5】
上記中実黒鉛粒子のメジアン径が4μm以下である請求項1から請求項4のいずれか1項の蓄電素子。
【請求項6】
上記中実黒鉛粒子のアスペクト比が1以上5以下である請求項1から請求項5のいずれか1項の蓄電素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン非水電解質二次電池に代表される非水電解質二次電池は、エネルギー密度の高さから、パーソナルコンピュータ、通信端末等の電子機器、自動車等に多用されている。上記非水電解質二次電池は、一般的には、セパレータで電気的に隔離された一対の電極を有する電極体、及び電極間に介在する非水電解質を備え、両電極間でイオンの受け渡しを行うことで充放電するよう構成される。また、非水電解質二次電池以外の蓄電素子として、リチウムイオンキャパシタや電気二重層キャパシタ等のキャパシタも広く普及している。
【0003】
このような蓄電素子の高エネルギー密度化や、充放電効率の向上などを目的として上記蓄電素子の負極活物質としては、充放電容量の大きい黒鉛を初めとした炭素材料が用いられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-222933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、このような炭素材料を含有する負極は、体積あたりの放電容量のさらなる向上が求められている。これに対し、負極活物質層をプレスして高密度化を図ることで、負極活物質層の体積あたりの放電容量を大きくすることができる。しかしながら、負極活物質層を高圧でプレスすると、プレスの残留応力により初期の充電時に負極の膨張が大きくなる等の不都合が生じ得る。負極活物質層に加えられた圧力が無い又は小さい状態でも、負極活物質層の体積あたりの放電容量が大きい負極を備える蓄電素子が求められている。
【0006】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、黒鉛を負極活物質に用いた場合に、負極活物質層に加えられた圧力が無い又は小さい状態でも、負極活物質層の体積あたりの放電容量が高い負極を備える蓄電素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明の一側面は、負極基材と、上記負極基材の少なくとも一方の面に直接又は間接に積層される負極活物質層とを有する負極を備え、上記負極活物質層が負極活物質を含み、上記負極活物質が、メジアン径D1を有する中空黒鉛粒子と、上記中空黒鉛粒子よりも小さいメジアン径D2を有する中実黒鉛粒子とを含有する蓄電素子である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、黒鉛を負極活物質に用いた場合に、負極活物質層に加えられた圧力が無い又は小さい状態でも、負極活物質層の体積あたりの放電容量が高い負極を備える蓄電素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電素子を示す外観斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る蓄電素子を複数個集合して構成した蓄電装置を示す概略図である。
図3は、実施例及び比較例における中実黒鉛粒子の含有割合と負極活物質層の体積あたりの放電容量との関係を示すグラフである。
図4は、実施例及び比較例における中実黒鉛粒子の含有割合と初期充電時の負極活物質の膨張率との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
初めに、本明細書によって開示される蓄電素子の概要について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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