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公開番号
2025156494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025129266,2022117590
出願日
2025-08-01,2022-07-22
発明の名称
粘着シート及び光学積層体
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】光硬化性組成物から形成され、光学フィルムとの投錨力を大きい値に調整することに適した粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明の粘着シート1は、単量体群及び/又は当該単量体群の部分重合物を含む光硬化性組成物から形成されている。光硬化性組成物におけるイソシアネート系架橋剤の配合量は、単量体群及び部分重合物の合計100重量部に対して0.05重量部未満である。粘着シート1では、単量体群は、エーテル基含有単量体を含み、単量体群100重量部のうち、当該エーテル基含有単量体の配合量が25重量部以上である。上記の単量体群から重合体を合成した場合に、FOXの式から算出した当該重合体のガラス転移温度は、-60℃より大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
単量体群及び/又は前記単量体群の部分重合物を含む光硬化性組成物から形成された粘着シートであって、
前記光硬化性組成物におけるイソシアネート系架橋剤の配合量が、前記単量体群及び前記部分重合物の合計100重量部に対して0.05重量部未満であり、
前記単量体群は、エーテル基含有単量体を含み、
前記単量体群100重量部のうち、前記エーテル基含有単量体の配合量が25重量部以上であり、
前記単量体群から重合体を合成した場合に、FOXの式から算出した前記重合体のガラス転移温度が-60℃より大きい、粘着シート。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記部分重合物の周波数100Hzにおける比誘電率が3.8以上である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記エーテル基含有単量体は、アルコキシ基含有単量体を含む、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記アルコキシ基含有単量体が下記式(1)で表される、請求項3に記載の粘着シート。
TIFF
2025156494000007.tif
28
170
前記式(1)において、R
1
は、水素原子又はメチル基であり、R
2
は、アルキル基であり、nは、1~30の整数である。
【請求項5】
前記アルコキシ基含有単量体は、2-メトキシエチルアクリレートを含む、請求項3に記載の粘着シート。
【請求項6】
前記エーテル基含有単量体は、環構造を有する、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項7】
前記ガラス転移温度が0℃以下である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項8】
前記光硬化性組成物は、イソシアネート系架橋剤を含まない、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項9】
前記光硬化性組成物における溶剤の含有率が5重量%以下である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項10】
表面改質処理が施された表面を有する、請求項1に記載の粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シート及び光学積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置及びエレクトロルミネセンス(EL)表示装置に代表される各種の画像表示装置は、一般に、偏光フィルム等の光学フィルムと粘着シートとを含む光学積層体を備えている。光学積層体に含まれる光学フィルム間の接合や、光学積層体と画像表示パネルとの接合には、通常、粘着シートが使用される。粘着シートとしては、アクリル単量体やシリコーン単量体等を含む単量体群を重合及び架橋により硬化させたシートが典型的である。
【0003】
特許文献1は、粘着シートの一例を開示している。特許文献1において、粘着シートは、粘着剤組成物に光を照射することによって作製されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3052972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な粘着シートは、例えば、次の熱硬化法によって製造される。まず、重合性単量体を有機溶剤中で重合して製造したポリマーに、架橋剤等を配合して粘着剤組成物を調製する。この粘着剤組成物をはく離ライナー等の基材に塗工し、有機溶剤を加熱除去してシート化する。必要に応じて加熱エージングを施し、架橋を完了させることで、粘着シートを製造できる。この製造プロセスでは、溶剤の加熱除去や加熱エージングに必要な熱エネルギーを生み出すために、LNG等の燃料を多量に燃焼させる必要がある。また、加熱除去した有機溶剤をそのまま大気放出すると、周辺環境に著しい悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、有機溶剤については、脱臭炉等で燃焼させてから放出することが多い。この場合、脱臭炉での燃焼のための燃料がさらに必要になるだけでなく、有機溶剤自体も燃焼によりCO
2
に変換されて大気放出されることとなり、CO
2
排出量が極めて大きい製造プロセスである。
【0006】
近年、温室効果ガスによる気候変動が喫緊の課題であり、各国政府が数値目標を掲げてCO
2
削減に取り組んでいる。粘着シートの製造においても、有機溶剤を用いることなく
、CO
2
排出量の少ない製造プロセスを選択することが求められている。
【0007】
光を利用して粘着シートを作製する方法(光硬化法)によれば、上記の熱硬化法に比べて、粘着シートの形成に必要なエネルギーの量やCO
2
排出量を削減できる。しかし、熱
硬化法では、通常、イソシアネート系架橋剤が粘着剤組成物に配合されており、当該イソシアネート系架橋剤に起因して、粘着シートと光学フィルムとの投錨力が向上する傾向がある。一方、光硬化法で形成した粘着シートを用いて光学積層体を作製した場合、粘着シートと光学フィルムとの投錨力が小さく、粘着シートと光学フィルムとの間で剥がれが生じやすい傾向がある。
【0008】
そこで本発明は、光硬化性組成物から形成され、光学フィルムとの投錨力を大きい値に調整することに適した粘着シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述のとおり、本発明者らの検討によると、光硬化法で形成した粘着シートを用いた場合、熱硬化法で形成した粘着シートを用いた場合と比べて、粘着シートと光学フィルムとの間での剥がれが生じやすい傾向がある。この傾向は、熱硬化法で形成した粘着シートを光学フィルムと貼り合わせた場合に、光学フィルムの表面上で粘着シートの硬化がさらに進行する一方、光硬化法で形成した粘着シートでは、光学フィルムと貼り合わせた後に硬化がほとんど進行しないことに起因していると推定される。この問題は、光学フィルムが偏光子等の一軸延伸フィルムを含む場合や、粘着シートの厚みが30μm以下の場合に、特に顕著に生じうる。
【0010】
本発明者らは、上記の知見に基づいてさらに検討を進め、イソシアネート系架橋剤をほとんど含まない光硬化性組成物であっても、エーテル基含有単量体の配合量や、FOXの式を利用して算出されるガラス転移温度を適切に調整すれば、光硬化性組成物から形成された粘着シートと光学フィルムとの投錨力を大きい値に調整できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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