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公開番号
2025156117
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025050534
出願日
2025-03-25
発明の名称
活性エネルギー線硬化型接着剤組成物および光学積層体
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
4/02 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】層間の密着性や耐久性に優れる光学積層体の形成に適する活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供すること。
【解決手段】以下の硬化性化合物:
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート、および、
d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の硬化性化合物:
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート、および、
d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレートは、少なくとも1つの水酸基をさらに有する、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項3】
接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、a)分子中に(メタ)アクリル基を2つ以下有するウレタン(メタ)アクリレートを1~30質量部含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項4】
接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレートを15~60質量部含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項5】
接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレートを10~60質量部含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項6】
接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレートを3~40質量部含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項7】
接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、0.5~10質量部の重合開始剤をさらに含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項8】
前記重合開始剤は、アセトニトリル溶媒下、光源波長400nmにおけるモル吸光係数が10L・mol
-1
・cm
-1
以上である、請求項7に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である接着剤層、および、前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜を含む光学積層体。
【請求項10】
前記接着剤層の液晶位相差膜とは反対側にハードコート層を備える、請求項9に記載の光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化型接着剤組成物、並びに、前記活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である接着剤層、および前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜を含む光学積層体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
有機EL表示装置等の画像表示装置には、偏光板や位相差板など多くの光学部材が含まれており、それらの各部材の貼合には、粘着剤や接着剤が広く用いられている。例えば、特許文献1には、輝度向上フィルムとして、コレステリック樹脂層と1/4波長板とを硬化接着剤層で貼合した反射型円偏光分離素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-112720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、画像表示パネル等の薄型化の要求に伴い、その構成部材として、液晶化合物を含む組成物から形成される薄膜の位相差膜や偏光膜が用いられている。しかしながら、そのような液晶化合物を含む組成物から形成される位相差膜を備える光学積層体において、層間の密着性や高温条件下での耐久性に劣る場合がある。
本発明は、層間の密着性や耐久性に優れる光学積層体の形成に適する活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、以下の好適な実施形態を包含する。
[1]以下の硬化性化合物:
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート、および、
d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[2]前記d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレートは、少なくとも1つの水酸基をさらに有する、前記[1]に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[3]接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、a)分子中に(メタ)アクリル基を2つ以下有するウレタン(メタ)アクリレートを1~30質量部含む、前記[1]または[2]に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[4]接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレートを15~60質量部含む、前記[1]~[3]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[5]接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレートを10~60質量部含む、前記[1]~[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[6]接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレートを3~40質量部含む、前記[1]~[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[7]接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、0.5~10質量部の重合開始剤をさらに含む、前記[1]~[6]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[8]前記重合開始剤は、アセトニトリル溶媒下、光源波長400nmにおけるモル吸光係数が10L・mol
-1
・cm
-1
以上である、前記[7]に記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
[9]前記[1]~[8]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である接着剤層、および、前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜を含む光学積層体。
[10]前記接着剤層の液晶位相差膜とは反対側にハードコート層を備える、前記[9]に記載の光学積層体。
[11]前記ハードコート層の接着剤層とは反対側に偏光膜を備える、前記[10]に記載の光学積層体。
[12]前記偏光膜は、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物層である、前記[11]に記載の光学積層体。
[13]偏光膜、配向膜、ハードコート層、接着剤層および液晶位相差膜をこの順に隣接して含む、前記[12]に記載の光学積層体。
[14]前記ハードコート層の面内平均屈折率をn1、前記液晶位相差膜の面内平均屈折率をn2、前記接着剤層の面内平均屈折率をn3としたとき、下記式:
|(n1×n2)
1/2
-n3| ≦ 0.018
を満たす、前記[10]~[13]のいずれかに記載の光学積層体。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、層間の密着性や耐久性に優れる光学積層体の形成に適する活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0008】
<活性エネルギー線硬化型接着剤組成物>
本発明の活性エネルギー線硬化型接着剤(以下、単に「接着剤組成物(1)」ともいう)は、
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート、
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート、および
d)分子中に1つの芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物である。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレートまたはメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基またはメタクリロイル基を意味する。
【0009】
従来、多くの円偏光板は、位相差膜と偏光膜とを粘着剤層を介して貼合することにより形成されている。しかし、位相差膜が液晶化合物を含む組成物から形成される液晶位相差膜である場合、高温条件下で位相差値の低下を生じることがある。本発明者は、液晶位相差膜を他の層と貼合するための接着剤層を、上記a)~d)の特定の硬化性化合物を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物から形成することにより、高温条件下における位相差値の低下を効果的に抑制し得ることを見出した。以下、本明細書において、高温条件下における位相差膜の位相差値の低下を抑制する効果を耐久性(に優れる)などと表現する。
【0010】
<活性エネルギー線硬化型接着剤>
本発明の接着剤組成物(1)は、上記a)~d)の硬化性化合物を含む。前記接着剤組成物(1)において、a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート(以下、「ウレタン(メタ)アクリレート(a)」ともいう)は、接着剤層を形成するベースポリマーとして機能し得る硬化性化合物である。ウレタン(メタ)アクリレートは、一般に、イソシアネート化合物とポリオール化合物と(メタ)アクリレート化合物の反応物を意味する。ウレタン(メタ)アクリレート(a)は分子中に2つ以下の、すなわち通常、1つまたは2つの(メタ)アクリロイル基を有する。(メタ)アクリロイル基が2つであると、架橋構造を形成しやすくなり、得られる接着剤の密着性を向上できるとともに、適度な靱性を付与することができることから、ウレタン(メタ)アクリレート(a)としては、分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する二官能ウレタン(メタ)アクリレートであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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