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公開番号2025154862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024058102
出願日2024-03-29
発明の名称磁気粘性流体組成物
出願人コスモ石油ルブリカンツ株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01F 1/44 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】磁場をオフした際において、高せん断時の流動性に優れ、かつ、磁性粒子の沈降防止性に優れる磁気粘性流体組成物の提供。
【解決手段】磁性粒子と基油と分散剤と有機変性ベントナイトとそれぞれ特定の式で表されるトリメチルアンモニウム塩とベタイン化合物とを含有し、トリメチルアンモニウム塩及びベタイン化合物の合計の含有量、及びトリメチルアンモニウム塩及びベタイン化合物のそれぞれの含有量は、磁気粘性流体組成物の全量に対して特定量であり、有機変性ベントナイトは、炭素数16~炭素数22のアルキル基を有するジメチルジアルキルアンモニウム及びベンジルジメチルアルキルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ、強熱減量試験による質量の減少量が、有機変性ベントナイトの全量に対して39.0%以上であり、有機変性ベントナイトの含有量は、磁気粘性流体組成物の全量に対して特定量である磁気粘性流体組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
磁性粒子と、基油と、分散剤と、有機変性ベントナイトと、下記一般式(1)で表されるトリメチルアンモニウム塩と、下記一般式(2)で表されるベタイン化合物とを含有し、
前記トリメチルアンモニウム塩及び前記ベタイン化合物の合計の含有量は、前記磁気粘性流体組成物の全量に対して、0.08質量%~0.76質量%であり、
前記トリメチルアンモニウム塩及び前記ベタイン化合物のそれぞれの含有量は、前記磁気粘性流体組成物の全量に対して、0.04質量%~0.38質量%であり、
前記有機変性ベントナイトは、炭素数16~炭素数22のアルキル基を有するジメチルジアルキルアンモニウム及びベンジルジメチルアルキルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ、強熱減量試験による質量の減少量が、前記有機変性ベントナイトの全量に対して39.0%以上であり、
前記有機変性ベントナイトの含有量は、磁気粘性流体組成物の全量に対して、1.0質量%~1.3質量%である、磁気粘性流体組成物。
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〔一般式(1)中、R

は炭素数16~炭素数22のアルキル基を表し、X

は1価のアニオンを表す。一般式(2)中、R

は炭素数16~炭素数22のアルキル基を表す。〕
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記トリメチルアンモニウム塩及び前記ベタイン化合物のそれぞれを同質量で含有する請求項1に記載の磁気粘性流体組成物。
【請求項3】
前記磁性粒子の累積50%粒子径は、1μm~30μmである請求項1に記載の磁気粘性流体組成物。
【請求項4】
前記基油は、炭化水素系潤滑油基油である請求項1に記載の磁気粘性流体組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、磁気粘性流体組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
磁気粘性流体(Magneto Rheological Fluid;「MRF」又は「MR流体」ともいう。)は、炭化水素系合成油やシリコーンオイル等に数μm~数十μmの磁性粒子を混合したものであり、磁場によって非常に大きな応力を発生させる機能性流体である。
MRFを用いると磁場により可逆的に粘度を大きく変化させることができるため、機器の制御幅を大きくすることができる利点がある。
【0003】
磁気粘性流体としては、磁性体と、磁性体を分散可能な媒体と、分散剤としてセピオライトとベントナイトとを含む磁性粘性流体が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-17481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
磁気粘性流体は、基油と磁性粒子とを含むものであるため、基油に比べ密度の高い磁性粒子が沈降しやすい。磁性粒子が沈降することにより、磁場印加時に、設定に見合う応力が得難くなる。したがって、磁性粒子の沈降を抑制することが要求されている。
また、MRFを用いた装置の最大の特徴は、MRFに磁場を印加することにより、通常の流体では実現し得ない範囲でMRFの粘度を大きく変化させ、機器の制動幅を大きくすることができることにある。MRFの性能としては、磁場オフ時にはより低粘度で、磁場印加時にはより高い応力を発生することが望ましい。また、MRFのせん断粘度特性に対しては、機器の操作性の観点から、磁場をオフした際の高せん断時において、従来に比して更に改良された流動性も要求されている。
【0006】
本開示の一実施形態は、磁場をオフした際において、高せん断時の流動性に優れ、かつ、磁性粒子の沈降防止性に優れる磁気粘性流体組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示には、以下の態様が含まれる。
【0008】
<1>
磁性粒子と、基油と、分散剤と、有機変性ベントナイトと、下記一般式(1)で表されるトリメチルアンモニウム塩と、下記一般式(2)で表されるベタイン化合物とを含有し、トリメチルアンモニウム塩及びベタイン化合物の合計の含有量は、磁気粘性流体組成物の全量に対して、0.08質量%~0.76質量%であり、トリメチルアンモニウム塩及びベタイン化合物のそれぞれの含有量は、磁気粘性流体組成物の全量に対して、0.04質量%~0.38質量%であり、有機変性ベントナイトは、炭素数16~炭素数22のアルキル基を有するジメチルジアルキルアンモニウム及びベンジルジメチルアルキルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含み、かつ、強熱減量試験による質量の減少量が、有機変性ベントナイトの全量に対して39.0%以上であり、有機変性ベントナイトの含有量は、磁気粘性流体組成物の全量に対して、1.0質量%~1.3質量%である、磁気粘性流体組成物。
【0009】
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【0010】
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(【0011】以降は省略されています)

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