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公開番号2025154633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057746
出願日2024-03-29
発明の名称誘電体組成物、積層電子部品およびその製造方法
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C04B 35/16 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】高周波帯域で比誘電率が低く、Qf値が高く、かつ、Cuを含む導体と同時焼成可能な誘電体組成物等を提供する。
【解決手段】任意の断面において、ガラスセラミック結晶相を40%以上の面積割合で含み、炭素量が500ppm以下である誘電体組成物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
任意の断面において、ガラスセラミック結晶相を40%以上の面積割合で含み、炭素量が500ppm以下である誘電体組成物。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ガラスセラミック結晶相を40%以上80%以下の面積割合で含む請求項1に記載の誘電体組成物。
【請求項3】
任意の断面において、ガラスセラミック非晶質相の面積割合が0%以上20%以下である請求項1または2に記載の誘電体組成物。
【請求項4】
前記炭素量が300ppm以下である請求項1または2に記載の誘電体組成物。
【請求項5】
前記ガラスセラミック結晶相がディオプサイド相である請求項1または2に記載の誘電体組成物。
【請求項6】
誘電体層と内部電極層とを交互に積層されてなる積層部分を有し、前記誘電体層が請求項1または2に記載の誘電体組成物を有する積層電子部品
【請求項7】
前記内部電極層がCuを含有する請求項6に記載の積層電子部品。
【請求項8】
温度650℃以下かつ露点70℃以上の還元雰囲気で脱バインダ-処理する工程を有する請求項6に記載の積層電子部品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誘電体組成物、積層電子部品およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
情報通信機器の分野では、情報通信速度の高速化に伴い、高周波信号を低損失で伝送することが求められている。このため、情報通信機器に含まれる電子部品や積層電子部品(例えば積層セラミックコンデンサ)に含まれる導体用の材料として銅や銀などの電気抵抗が低い金属材料が用いられる。
【0003】
そして、導体がCuを含む場合において導体と同時焼成できる程度に低温焼結でき、かつ、伝送損失を十分に低減できる程度に比誘電率が小さい誘電体材料が求められている。
【0004】
さらに、積層電子部品の小型化のために誘電体層の薄層化が求められる。しかし、薄層化によりリーク特性や耐電圧が低下する。したがって、絶縁抵抗が高い誘電体材料が求められている。
【0005】
特許文献1には、ガラスセラミックス焼結体等に関する発明が記載されている。特定の組成を有するガラス成分、セラミックフィラーおよび複合酸化物を特定の範囲内で含有することにより高周波領域での誘電損失を低減したガラスセラミックス焼結体が得られる。
【0006】
特許文献2には、誘電体磁器に関する発明が記載されている。特定の組成を有する結晶化ガラス粉末およびAl
2

3
粉末を特定の範囲内で含有する混合物を用いることにより、周波数14GHz以上16GHz以下の範囲における比誘電率、Q値および3点曲げ強度が特定の範囲内である誘電体磁器が得られる。
【0007】
特許文献3には、高周波用磁器組成物等に関する発明が記載されている。ディオプサイド型酸化物結晶相を析出可能なガラス粉末60~85重量%と、クォーツ粉末15~40重量%との割合で含有することを特徴とする。さらに、特許文献3には、これらの粉末を上記の割合で含有する混合物を成形後、800~975℃の温度で焼成することを特徴とする高周波用磁器の製造方法が記載されている。上記の製造方法で製造された高周波用磁器は低誘電率で、かつGaAs等のチップ部品やプリント基板の熱膨張係数と近似した熱膨張係数を有し、1GHz以上の高周波領域においても低誘電損失を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6293704号公報
特許第5341301号公報
特許第3085667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、高周波帯域で比誘電率が低く、Qf値が高く、かつ、Cuを含む導体と同時焼成可能な誘電体組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明の誘電体組成物は、
任意の断面において、ガラスセラミック結晶相を40%以上の面積割合で含み、炭素量が500ppm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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