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公開番号
2025154602
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057701
出願日
2024-03-29
発明の名称
ボンド磁石の製造方法及びボンド磁石
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
41/02 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】磁性粉の充填率が高く、且つ、平板状のボンド磁石を実現することができるボンド磁石の製造方法及び磁性粉の充填率が高く、且つ、平板状のボンド磁石を提供する。
【解決手段】ボンド磁石の製造方法は、磁性粉と第一熱硬化性組成物との混合物である磁性粉混合物を圧縮成形して平板状の成形体を形成する成形工程と、成形工程中に行われ、前記磁性粉を磁場配向させる磁場配向工程と、を含み、成形体は、厚さが1mm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
磁性粉と第一熱硬化性組成物との混合物である磁性粉混合物を圧縮成形して平板状の成形体を形成する成形工程と、
前記成形工程中に行われ、前記磁性粉を磁場配向させる磁場配向工程と、を含み、
前記成形体は、厚さが1mm以下であるボンド磁石の製造方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記成形体に第二熱硬化性組成物を含浸させる含浸工程を更に含み、
第二熱硬化性組成物は、粘度が200mPa・s以下である請求項1に記載のボンド磁石の製造方法。
【請求項3】
前記第二熱硬化性組成物は、ノルボルネン系モノマーである請求項2に記載のボンド磁石の製造方法。
【請求項4】
前記第一熱硬化性組成物は、前記第二熱硬化性組成物と同じである請求項3に記載のボンド磁石の製造方法。
【請求項5】
前記磁場配向工程では、成形過程の前記磁性粉混合物に対し、面直方向の磁場を印加する請求項1から4の何れか一項に記載のボンド磁石の製造方法。
【請求項6】
磁性粉と、第一熱硬化性樹脂とを含む平板状の成形体を備え、
前記成形体は、
厚みが1mm以下の圧粉体であって、
前記磁性粉の充填率が65体積%以上であり、
前記磁性粉は磁場配向しているボンド磁石。
【請求項7】
前記成形体は、第二熱硬化性樹脂を更に含む請求項6に記載のボンド磁石。
【請求項8】
前記第二熱硬化性樹脂は、ノルボルネン系樹脂である請求項7に記載のボンド磁石。
【請求項9】
前記第一熱硬化性樹脂は、前記第二熱硬化性樹脂と同じである請求項8に記載のボンド磁石。
【請求項10】
磁化方向が面直方向である請求項6から9の何れか一項に記載のボンド磁石。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ボンド磁石の製造方法及びボンド磁石に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
磁石には、古くから使用されている鋳造磁石、磁性粉を焼結して製造した焼結磁石、磁性粉を樹脂のバインダーを用いて成形したボンド磁石などがある。
【0003】
特許文献1には、ボンド磁石の製造方法及びボンド磁石が開示されている。このボンド磁石の製造方法は、平均粒径が10μm以下の磁性粉を磁気配向させながら圧縮し、第1成形体を得る第1圧縮工程と、第1成形体と粘度が200mPa・s以下である熱硬化性樹脂とを接触させた後に圧縮し、第2成形体を得る第2圧縮工程と、第2成形体を熱処理する熱処理工程を含む。このボンド磁石の製造方法により製造されたボンド磁石は、磁性粉の充填率及び配向率が高くなることより、磁気特性が向上したボンド磁石を得ることができるとされている。また、特許文献1では、数mmの厚みと想定されるボンド磁石を成形した事例が開示されている。
【0004】
特許文献2には、磁性成形体の製造方法及び異方性ボンド磁石の製造方法が開示されている。この磁性成形体の製造方法は、磁石粉末と熱硬化性樹脂とワックスとを含むコンパウンドを、型内に供給する供給工程と、成型温度Tmで加熱された型内のコンパウンドへ磁場を印加しながら、型内のコンパウンドを圧縮することにより、コンパウンドから成形体を形成し、且つ成形体からワックスを除去する成型工程と、成型工程後、成形体を脱磁する脱磁工程と、脱磁工程後、熱硬化性樹脂の熱硬化温度以上である温度で成形体を加熱することにより、磁性成形体を得る熱硬化工程と、を備えている。この磁性成形体の製造方法では、磁石粉末が、Sm-Fe-N系永久磁石を含み、成型温度Tmが、ワックスの滴点以上であり、且つ熱硬化性樹脂の熱硬化温度未満である。また、この異方性ボンド磁石の製造方法は、上記の磁性成形体の製造方法において磁性成形体を着磁することにより異方性ボンド磁石を得る着磁工程を更に備えている。この磁性成形体の製造方法及び異方性ボンド磁石の製造方法では、成型温度Tmは、ワックスの滴点以上であるので、成形工程においてコンパウンド中のワックスが液化され、この液化されたワックスの潤滑性に因り、磁石粒子同士が互いに滑り易くなって、磁場によって磁化された各磁石粒子が回転し易なり、これにより各磁石粒子中の磁区の磁化容易軸が磁場に沿って配向するとされている。このため、上記製造方法で製造されたボンド磁石は、残留磁束密度及び機械的強度に優れたものとなるとされている。また、特許文献2では、数mmの厚みと想定されるボンド磁石を成形した事例が開示されている。
【0005】
特許文献3には、希土類系ボンド磁石用コンパウンドおよび希土類系ボンド磁石ならびにこれらの製造方法が開示されている。特許文献3には、磁石粉末と樹脂バインダーとを含むコンパウンドを所定形状に成形することによって得られるボンド磁石は、複雑な形状や薄肉形状の磁石を容易に得ることができると開示されている。また、特許文献3には、加硫ゴム(熱硬化性樹脂)を用いると、シート状ボンド磁石の製造に複雑な工程が必要となりコストの上昇やスループットの低下が問題となることや、加硫ゴムを用いると可撓性が低下するという問題が開示されている。
【0006】
特許文献4には、磁性粉の高充填が可能な熱可塑性エラストマー組成物が開示されている。特許文献4には、ゴム磁石として一番重要な特性となる磁力は磁性粉の配合量にほぼ比例するので、磁力を上げるためには、磁性粉の配合量を多くする必要があるところ、磁性粉の配合量を多くした場合には、ゴムコンパウンドの粘度上昇による加工性の低下や成形物の硬度上昇がみられ、さらにゴム磁石の長所ともいえる柔軟性が失われるなどの問題が発生することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-109840号公報
特許7298804号公報
特開2006-135201号公報
特開2007-16057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば電気自動車(EV)向けのモーターでは、精密な磁性制御することが要求されている。例えば、モーターの内部における磁石の形状を工夫して精密な磁性制御を行う場合がある。この場合、精密な磁性制御のために磁石を複雑な形状に成形したり、磁気特性を制御したりしたい場合がある。しかし、焼成磁石を複雑な形状に成形するのは一般に容易ではない。
【0009】
例えば特許文献3、4に開示されるように、ボンド磁石であれば、形状加工性のよい磁石の実現は可能である。しかし、ボンド磁石は、一般に鋳造磁石や焼結磁石よりも磁気特性が劣る。仮にボンド磁石で磁気特性を改善しようとすれば、特許文献4に開示されるように、磁性粉の配合量を多くする必要が生じ、ボンド磁石の長所である形状加工性を活かしづらくなる。
【0010】
例えば特許文献1、2に開示されたボンド磁石の製造方法及びボンド磁石では、充填率が高く磁気特性がよいボンド磁石が得られるとされているが、ボンド磁石における形状加工性が良いという特徴はやはり活かしづらくなると考えられる。また特許文献3に開示されるように、熱硬化性樹脂を用いるとボンド磁石の可撓性が低下するという問題があるところ、特許文献1、2に開示されたボンド磁石では、熱硬化性樹脂を用いることから、特許文献1、2に開示されたボンド磁石は、この観点からも形状加工性が良いという特徴が活かしづらくなると考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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