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公開番号
2025154173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057033
出願日
2024-03-29
発明の名称
スクロール型圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
F04C
18/02 20060101AFI20251002BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】騒音の悪化を抑制すること。
【解決手段】スクロール型圧縮機10は、サブバランサ60と、スイング伝達部70と、を備えている。ブッシュバランサ50がスイングすると、凸部71が凹部72を押圧することにより、サブバランサ60がブッシュバランサ50のスイング方向とは逆方向へスイングする。よって、サブバランサ60の重心W2の位置が、サブバランサ60がスイングする前の位置に対して、ブッシュバランサ50のスイング方向とは逆方向へ移動する。その結果、ブッシュバランサ50の重心W1の位置が、ブッシュバランサ50がスイングする前の位置に対して、ブッシュバランサ50のスイング方向へずれたことによる回転軸における旋回スクロールに作用する遠心力とのバランスのアンバランスが、サブバランサ60によって抑えられる。よって、回転軸の振動が抑えられる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸の先端から突出するとともに前記回転軸の軸線に対して偏心した位置で前記回転軸と平行に延在する偏心軸と、
固定基板、及び前記固定基板から起立する固定渦巻壁を有する固定スクロールと、
前記固定基板と対向する旋回基板、及び前記旋回基板から前記固定基板に向けて起立するとともに前記固定渦巻壁と噛み合う旋回渦巻壁を有する旋回スクロールと、
前記偏心軸が挿入される挿入孔を有するとともに前記偏心軸を中心にスイング可能なブッシュと、を備え、
前記ブッシュは、
前記挿入孔が形成されるとともに前記旋回基板に相対回転可能に挿入される円筒部と、
前記円筒部から前記円筒部の径方向外側へ突出するブッシュバランサと、を有しているスクロール型圧縮機であって、
前記偏心軸が前記ブッシュの前記挿入孔に挿入された状態で前記回転軸と前記ブッシュバランサとの間に配置されるとともに、前記回転軸の軸方向から見て、前記回転軸の軸線及び前記偏心軸の軸線に対して偏心した位置を中心にスイング可能なサブバランサと、
前記ブッシュバランサのスイングに伴い、前記ブッシュバランサに設けられる押圧部が前記サブバランサに設けられる被押圧部を押圧することにより、前記サブバランサを前記ブッシュバランサのスイング方向とは逆方向へスイングさせるスイング伝達部と、を備えていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記回転軸の先端から突出するとともに前記回転軸の軸線及び前記偏心軸の軸線に対して偏心した位置で前記回転軸と平行に延在するサブ偏心軸を備え、
前記サブバランサには、前記サブ偏心軸が挿入されるサブ挿入孔が形成されており、
前記サブバランサは、前記サブ偏心軸を中心にスイング可能であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
【請求項3】
前記押圧部は前記ブッシュに設けられる凸部であり、
前記被押圧部は前記サブバランサに設けられるとともに前記凸部が挿入される凹部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
【請求項4】
前記凹部は、長孔形状であることを特徴とする請求項3に記載のスクロール型圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクロール型圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示されているように、スクロール型圧縮機は、回転軸と、偏心軸と、固定スクロールと、旋回スクロールと、ブッシュと、を備えている。偏心軸は、回転軸の先端から突出している。偏心軸は、回転軸の軸線に対して偏心した位置で回転軸と平行に延在している。固定スクロールは、固定基板、及び固定渦巻壁を有している。固定渦巻壁は、固定基板から起立している。旋回スクロールは、旋回基板、及び旋回渦巻壁を有している。旋回基板は、固定基板と対向している。旋回渦巻壁は、旋回基板から固定基板に向けて起立している。旋回渦巻壁は、固定渦巻壁と噛み合っている。
【0003】
ブッシュは、旋回基板に相対回転可能に挿入される円筒部を有している。円筒部には、挿入孔が形成されている。挿入孔には、偏心軸が挿入されている。ブッシュは、偏心軸を中心にスイング可能に構成されている。このようなスクロール型圧縮機では、ブッシュにおける偏心軸を中心としたスイングにより旋回スクロールの公転半径が可変するようになっている。そして、旋回スクロールの公転半径が可変することにより、旋回渦巻壁が固定渦巻壁に対して適切に押し付けられる。
【0004】
ところで、スクロール型圧縮機においては、旋回スクロールが公転運動を行うことに伴って旋回スクロールに遠心力が作用する。すると、旋回渦巻壁が固定渦巻壁に過剰に押し付けられる虞がある。そこで、ブッシュが、円筒部から円筒部の径方向外側へ突出するブッシュバランサを有しているスクロール型圧縮機が従来から知られている。ブッシュバランサには、回転軸の回転に伴って遠心力が作用する。ブッシュバランサに作用する遠心力は、旋回スクロールに作用する遠心力を相殺する。これにより、旋回渦巻壁が固定渦巻壁に過剰に押し付けられることが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-160313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ブッシュがスイングすると同時にブッシュバランサがスイングすることで、ブッシュバランサの重心の位置が、ブッシュバランサがスイングする前の位置に対して、ブッシュバランサのスイング方向へずれてしまう。このため、回転軸における旋回スクロールに作用する遠心力とのバランスがアンバランスな状態になる場合がある。すると、回転軸の振動が生じ易くなるため、スクロール型圧縮機における騒音の悪化の要因となってしまう。したがって、スクロール型圧縮機において、騒音の悪化を抑制することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するスクロール型圧縮機は、回転軸と、前記回転軸の先端から突出するとともに前記回転軸の軸線に対して偏心した位置で前記回転軸と平行に延在する偏心軸と、固定基板、及び前記固定基板から起立する固定渦巻壁を有する固定スクロールと、前記固定基板と対向する旋回基板、及び前記旋回基板から前記固定基板に向けて起立するとともに前記固定渦巻壁と噛み合う旋回渦巻壁を有する旋回スクロールと、前記偏心軸が挿入される挿入孔を有するとともに前記偏心軸を中心にスイング可能なブッシュと、を備え、前記ブッシュは、前記挿入孔が形成されるとともに前記旋回基板に相対回転可能に挿入される円筒部と、前記円筒部から前記円筒部の径方向外側へ突出するブッシュバランサと、を有しているスクロール型圧縮機であって、前記偏心軸が前記ブッシュの前記挿入孔に挿入された状態で前記回転軸と前記ブッシュバランサとの間に配置されるとともに、前記回転軸の軸方向から見て、前記回転軸の軸線及び前記偏心軸の軸線に対して偏心した位置を中心にスイング可能なサブバランサと、前記ブッシュバランサのスイングに伴い、前記ブッシュバランサに設けられる押圧部が前記サブバランサに設けられる被押圧部を押圧することにより、前記サブバランサを前記ブッシュバランサのスイング方向とは逆方向へスイングさせるスイング伝達部と、を備えている。
【0008】
これによれば、ブッシュがスイングすると同時にブッシュバランサがスイングすると、押圧部が被押圧部を押圧することにより、サブバランサがブッシュバランサのスイング方向とは逆方向へスイングする。したがって、サブバランサの重心の位置が、サブバランサがスイングする前の位置に対して、ブッシュバランサのスイング方向とは逆方向へ移動する。その結果、ブッシュバランサの重心の位置が、ブッシュバランサがスイングする前の位置に対して、ブッシュバランサのスイング方向へずれたことによる回転軸における旋回スクロールに作用する遠心力とのバランスのアンバランスを、サブバランサによって抑えることができる。よって、回転軸の振動を抑えることができるため、スクロール型圧縮機において、騒音の悪化を抑制することができる。
【0009】
上記スクロール型圧縮機において、前記回転軸の先端から突出するとともに前記回転軸の軸線及び前記偏心軸の軸線に対して偏心した位置で前記回転軸と平行に延在するサブ偏心軸を備え、前記サブバランサには、前記サブ偏心軸が挿入されるサブ挿入孔が形成されており、前記サブバランサは、前記サブ偏心軸を中心にスイング可能であるとよい。
【0010】
このような構成は、回転軸の軸方向から見て、回転軸の軸線及び偏心軸の軸線に対して偏心した位置を中心に回転軸に対してサブバランサをスイングさせる構成として好適である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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