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公開番号2025154089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056897
出願日2024-03-29
発明の名称固体電池の製造方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 10/0585 20100101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】固体電解質層の強度を向上でき、かつ電池性能の低下を抑制できる固体電池の製造方法を提供すること。
【解決手段】正極層と、固体電解質層と、負極層と、を有する固体電池の製造方法であって、固体電解質層は、固体電解質と、充填材と、を含み、充填材は、融点又は溶融温度が150℃未満である易溶融材料を含み、固体電解質層へのクラックの発生の有無を判断するクラック判定工程と、クラック判定工程において固体電解質層にクラックの発生有り、と判定された場合に、固体電池を加温する加温工程と、を有する、固体電池の製造方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
正極層と、固体電解質層と、負極層と、を有する固体電池の製造方法であって、
前記固体電解質層は、固体電解質と、充填材と、を含み、
前記充填材は、融点又は溶融温度が150℃未満である易溶融材料を含み、
前記固体電解質層へのクラックの発生の有無を判断するクラック判定工程と、
前記クラック判定工程において前記固体電解質層にクラックの発生有り、と判定された場合に、前記固体電池を加温する加温工程と、を有する、固体電池の製造方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記加温工程は、前記固体電池を加温すると共に加圧する工程である、請求項1に記載の固体電池の製造方法。
【請求項3】
前記クラック判定工程は、前記固体電池の電気特性が所定の閾値を下回る場合に、前記固体電解質層にクラックの発生有り、と判定する工程であり、
前記所定の閾値は、予め定められた閾値、及び前記固体電池の充放電サイクルにおける初回の値に基づいて定められた閾値のうち少なくともいずれかである、請求項1又は2に記載の固体電池の製造方法。
【請求項4】
前記充填材は、繊維状のフィラーを含む、請求項1又は2に記載の固体電池の製造方法。
【請求項5】
前記充填材は、繊維状のフィラーと、前記フィラーの表面を被覆する被覆層と、を含み、
前記被覆層の少なくとも一部には、前記易溶融材料が含まれる、請求項1又は2に記載の固体電池の製造方法。
【請求項6】
前記易溶融材料には、イオン伝導性を有する材料が混合されている、請求項1又は2に記載の固体電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。
【0003】
近年、高エネルギー密度を有し、かつ熱に対する安全性が高い、固体電解質を用いた固体電池に関する技術が提案されている。特許文献1には、割れ難い固体電解質層の製造方法を提供することを目的とし、特定のアスペクト比を有する繊維状の有機フィラーを特定量分散させた固体電解質組成物を用い、出発原料としての有機フィラーの平均長さdに対する、固体電解質層中の有機フィラーのメジアン径D50の比(D50/d)が1以上5以下となるように、固体電解質層を形成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-184438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
固体電池の製造工程には、固体電池の電気特性向上を目的として、積層させた固体電解質層と電極層とをプレスする工程が含まれる場合がある。この場合に、固体電解質層にフィラー等の補強材が含まれている場合、補強材と固体電解質粒子とのヤング率に差があること等により、除荷時に固体電解質層にクラックが発生し、電池性能が低下する恐れがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、固体電解質層の強度を向上でき、かつ電池性能の低下を抑制できる固体電池の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明は、正極層と、固体電解質層と、負極層と、を有する固体電池の製造方法であって、前記固体電解質層は、固体電解質と、充填材と、を含み、前記充填材は、融点又は溶融温度が150℃未満である易溶融材料を含み、前記固体電解質層へのクラックの発生の有無を判断するクラック判定工程と、前記クラック判定工程において前記固体電解質層にクラックの発生有り、と判定された場合に、前記固体電池を加温する加温工程と、を有する、固体電池の製造方法に関する。
【0008】
(1)の発明によれば、固体電解質層の強度を向上でき、かつ電池性能の低下を抑制できる固体電池の製造方法を提供できる。
【0009】
(2) 前記加温工程は、前記固体電池を加温すると共に加圧する工程である、(1)に記載の固体電池の製造方法。
【0010】
(2)の発明によれば、溶融した易溶融材料をクラックに好ましく充填することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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