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公開番号
2025145572
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045809
出願日
2024-03-22
発明の名称
ステータ
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
3/50 20060101AFI20250926BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】コイルの巻き終わりの端部を単純な構造を有する短いバスバーを使用してステータコアの外側まで引き出す。
【解決手段】ステータは、スロットが複数形成されているステータコアと、オープン巻線であり、一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、相の数がm(m:2又は3)であり、巻き始めの端部がスロットの最外径のターンに挿入されている線と電気的に接合されており、巻き終わりの端部がスロットの最外径のターンに挿入されている線と電気的に接合されており、スロットの最内径のターンの最後まで巻かれた線と、スロットの最内径のターンにおいて当該線が挿入されているスロットから巻き方向又は巻き方向と反対の方向に(n-1)×m-1本ずれたスロットに挿入されている線とが電気的に接合されているコイルと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スロットが複数形成されているステータコアと、
オープン巻線であり、一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、相の数がm(m:2又は3)であり、巻き始めの端部がスロットの最外径のターンに挿入されている線と電気的に接合されており、巻き終わりの端部がスロットの最外径のターンに挿入されている線と電気的に接合されており、スロットの最内径のターンの最後まで巻かれた線と、スロットの最内径のターンにおいて当該線が挿入されているスロットから巻き方向又は巻き方向と反対の方向に(n-1)×m-1本ずれたスロットに挿入されている線とが電気的に接合されているコイルと、
を備えるステータ。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
線をp(p:偶数)ターン巻くことが可能なスロットが複数形成されているステータコアと、
一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、巻き始めの端部がスロットの外径側から1ターン目に挿入されている線と電気的に接合されており、巻き終わりの端部がスロットの外径側から2ターン目に挿入されている線と電気的に接合されており、スロットの外径側からpターン目まで巻かれてからスロットの外径側に折り返される際に、巻き方向にn×2+1本ずれたスロットの1ターン外径側に挿入された線に電気的に接合され、前記ステータコアに1周巻かれ、巻き方向にn×2+2本ずれたスロットの3ターン外径側に挿入された線に電気的に接合されているコイルと、
を備えるステータ。
【請求項3】
前記ステータコアは、線をp(p:6以上の偶数)ターン巻くことが可能なスロットが複数形成されており、
前記コイルは、更に、巻き方向にn×2-2本ずれたスロットの3ターン外径側に挿入された線に電気的に接合され、前記ステータコアに1周巻かれ、巻き方向にn×2+2本ずれたスロットの3ターン外径側に挿入された線に電気的に接合されることが繰り返されることにより前記ステータコアの外径側から2ターン目まで巻かれている、
請求項2に記載のステータ。
【請求項4】
前記コイルは、オープン巻線であり、一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、相の数がm(m:2又は3)であり、u並列の回路に組み込まれているm×u×2個の端子がロータの回転軸の方向において互いにずれて配置されている、
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のステータ。
【請求項5】
前記コイルは、u並列の回路に組み込まれている端子と、巻き始めの端部又は巻き終わりの端部とを電気的に接合しているバスバーであり、ロータの回転軸の方向において前記バスバーが前記ステータコアのバックヨークと重なり始める部分から巻き始めの端部又は巻き終わりの端部までが前記回転軸の方向において前記バックヨークと重なる領域に敷設されている前記バスバーを備える、
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のステータ。
【請求項6】
前記コイルは、オープン巻線であり、一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、相の数がm(m:2又は3)であり、第一相の巻き始めの端部が挿入されているスロットと、前記第一相と異なる第二相の巻き始めの端部が挿入されているスロットとがn×2本のスロット以上離れて配置されている、
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のステータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のステータに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する小型化、軽量化、歩留まり向上等に関する研究開発が行われている。例えば、電気自動車(EV:Electric Vehicle)は、モータのみを動力源としているため、走行時に二酸化炭素、窒素酸化物等を排出しないという利点を有しており、次世代の自動車として期待されている。したがって、電気自動車等に搭載されるモータのエネルギーの効率化に関する技術が開発されている。このような技術として、例えば、特許文献1に開示されている回転電機が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3621635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した回転電機では、電機子鉄心に巻かれている電機子巻線の巻き終わりの端部がスロットの最内径のターンに挿入されている。このため、上述した回転電機は、電機子巻線の巻き終わりの端部を駆動回路に接続するために、当該端部をスロットの最内径のターンから電機子鉄心の外側まで複雑で長いバスバーを使用して引き出す必要がある。
【0005】
しかし、上述した回転電機は、このような構造を有するため、振動等により当該バスバーに加わった応力が梃子の原理により増幅され、電機子巻線の巻き終わりの端部とバスバーとが溶接されている部分に加わってしまうことがある。また、上述した回転電機は、複雑で長いバスバーを必要とするため、バスバーの作製に多くの材料を必要とし、バスバーの歩留まりを低下させ、小型化を困難にしてしまう。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、コイルの巻き終わりの端部を単純な構造を有する短いバスバーを使用してステータコアの外側まで引き出すことを可能にするステータを提供することを目的とする。そして、本発明は、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1に係るステータは、スロットが複数形成されているステータコアと、オープン巻線であり、一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、相の数がm(m:2又は3)であり、巻き始めの端部がスロットの最外径のターンに挿入されている線と電気的に接合されており、巻き終わりの端部がスロットの最外径のターンに挿入されている線と電気的に接合されており、スロットの最内径のターンの最後まで巻かれた線と、スロットの最内径のターンにおいて当該線が挿入されているスロットから巻き方向又は巻き方向と反対の方向に(n-1)×m-1本ずれたスロットに挿入されている線とが電気的に接合されているコイルと、を備える。
【0008】
これにより、請求項1に係るステータは、上述した四つのコイルの巻き終わりの端部をステータコアの最外径から引き出すためのバスバーを短くすることができる。したがって、請求項1に係るステータは、振動等により発生し、梃子の原理により増幅され、当該バスバーに加わる応力を抑制することができる。また、請求項1に係るステータは、当該バスバーの作製に必要となる材料の量を削減し、当該バスバーの歩留まりを向上させることができる。さらに、請求項1に係るステータは、当該バスバーを単純で短いバスバーにし、二相モータを容易に小型化することを可能にすることができる。
【0009】
請求項2に係るステータは、線をp(p:偶数)ターン巻くことが可能なスロットが複数形成されているステータコアと、一相の一極がn(n:偶数)本のスロットで構成されており、巻き始めの端部がスロットの外径側から1ターン目に挿入されている線と電気的に接合されており、巻き終わりの端部がスロットの外径側から2ターン目に挿入されており、スロットの外径側からpターン目まで巻かれてからスロットの外径側に折り返される際に、巻き方向にn×2+1本ずれたスロットの1ターン外径側に挿入された線に電気的に接合され、前記ステータコアに1周巻かれ、巻き方向にn×2+2本ずれたスロットの3ターン外径側に挿入された線に電気的に接合されているコイルと、を備える。
【0010】
これにより、請求項2に係るステータは、請求項1に係るステータと同様の効果を奏することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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