TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025153687
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056293
出願日
2024-03-29
発明の名称
連続処理ラインにおける鋼帯通板装置及び鋼帯通板方法
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B21C
47/00 20060101AFI20251002BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】鋼帯の板抜き工程及び板通し工程の際に、鋼帯の前端に結合したスリングに一定の張力をかけてスリングの蛇行や絡みを防止することができる、連続処理ラインにおける鋼帯通板装置及び鋼帯通板方法を提供する。
【解決手段】連続処理ラインにおける鋼帯通板装置10は、鋼帯Sの板抜き工程の際に、鋼帯Sの通板方向の前端Saに結合したスリング40をスリング40に第1張力F1かけながら払い出すとともに、鋼帯Sの板通し工程の際に、鋼帯Sの通板方向の前端Saに結合したスリング40をスリング40に第2張力F2をかけながら巻き取るリール22と、リール22がスリング40の払い出しを行う際に、スリング40に第1張力F1が、リール22がスリング40の巻き取りを行う際に、スリング40に第2張力F2がかかるようにリール22をスリング巻取方向に回転させる電動モータ24と、電動モータ24の駆動を制御する制御盤25とを備えている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
連続処理ライン上において通板される鋼帯がない状態にする鋼帯の板抜き工程及び前記連続処理ライン上において再び前記鋼帯が通板する状態にする鋼帯の板通し工程の際に用いられる連続処理ラインにおける鋼帯通板装置であって、
前記鋼帯の板抜き工程の際に、巻き取られているスリングの後端を前記鋼帯の通板方向の前端に結合したスリングを該スリングに第1張力かけながら払い出すとともに、前記鋼帯の板通し工程の際に、払い出されているスリングの後端を前記鋼帯の通板方向の前端に結合したスリングを該スリングに前記第1張力よりも小さい第2張力をかけながら巻き取るリールと、
前記リールが前記スリングの払い出しを行う際に、前記スリングに前記第1張力が、前記リールが前記スリングの巻き取りを行う際に、前記スリングに前記第2張力がかかるように前記リールをスリング巻取方向に回転させる電動モータと、
該電動モータの駆動を制御する制御盤と、
を備えていることを特徴とする鋼帯通板装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記制御盤は、前記リールが前記スリングの払い出し及び巻き取りを行う際の、前記電動モータによる前記リールのスリング巻取方向でのスリング巻取速度が20-50m/min、加速時間が0.2-1.0秒となるように、前記電動モータの駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の鋼帯通板装置。
【請求項3】
前記制御盤は、前記電動モータによる前記リールの回転トルクが、前記リールが前記スリングの払い出しを行う際の前記スリングにかかる前記第1張力及び前記リールが前記スリングの巻き取りを行う際の前記スリングにかかる前記第2張力が35-150kgfの範囲内で任意に設定された張力となるようなトルクとなるように、前記電動モータの駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の鋼帯通板装置。
【請求項4】
前記リールは、前記鋼帯の板抜き工程において、前記鋼帯を通板方向と逆方向に移動させるライン動力が停止しているときに前記電動モータによる前記リールの回転トルクによって前記スリング巻取方向に回転して前記スリングに前記第1張力よりも小さい張力をかけ、ライン動力で前記鋼帯を通板方向と逆方向に移動させるときに前記電動モータによる前記リールの回転トルクに抗して前記スリング巻取方向と逆方向に回転し、前記スリングに前記第1張力をかけながら前記スリングを払い出し、前記鋼帯の板通し工程において、前記鋼帯を通板方向に移動させるライン動力が停止しているときに前記電動モータによる前記リールの回転トルクによって前記スリング巻取方向に回転して前記スリングに前記第2張力よりも大きい張力をかけ、ライン動力が駆動して前記鋼帯を通板方向に移動させるときに前記電動モータによる前記リールの回転トルクによって前記スリング巻取方向における回転を継続し、前記スリングに前記第2張力をかけながら前記スリングを巻き取ることを特徴とする請求項1に記載の鋼帯通板装置。
【請求項5】
前記制御盤には、ON操作で前記電動モータを駆動させ、OFF操作で前記電動モータの駆動を停止させるペンダントスイッチが遠隔操作可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼帯通板装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の鋼帯通板装置を用いて、連続処理ライン上において通板される鋼帯がない状態にする鋼帯の板抜き工程と、前記連続処理ライン上において再び前記鋼帯が通板する状態にする板通し工程とを行うことを特徴とする連続処理ラインにおける鋼帯通板方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続処理ライン上において通板される鋼帯がない状態にする鋼帯の板抜き工程及び連続処理ライン上において再び鋼帯が通板する状態にする鋼帯の板通し工程の際に用いられる連続処理ラインにおける鋼帯通板装置、及びこの鋼帯通板装置を用いた連続処理ラインにおける鋼帯通板方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
熱延鋼帯は、鋼帯表面にスケール(酸化物)が生成している。このため、熱間圧延後に、酸洗ラインにおいて、熱延鋼帯の酸洗処理を行い、熱延鋼帯の表面に生成したスケールを取り除いている。特許文献1には、鋼帯の酸洗処理方法及びその設備が開示されている。
この酸洗ラインにおいては、テーブルロールやブライドルロールなどを定期的に修理したり交換したりする必要がある。この定期修理を行う際には、酸洗ライン上において修理対象となるテーブルロールやブライドルロールなどがあるところで、通板される鋼帯がない状態にする必要がある(鋼帯の板抜き工程)。そして、定期修理が終了すると、再び酸洗ライン上を鋼帯が通板する状態にする(鋼帯の板通し工程)。
【0003】
従来、この鋼帯の板抜き工程においては、前端側を巻き取り機に巻き取られているスリングの後端を、酸洗ライン上にある鋼帯の通板方向の前端に結合し、ライン動力(ブライドルロール逆転)で鋼帯を逆走させて後退させ酸洗ライン上にスリングを介在させて酸洗ライン上の鋼帯をスリングに置き換える。そして、この置き換えたスリングの後端を、後退している鋼帯の前端から取り外し、スリングを酸洗ライン上から除去する。
【0004】
また、鋼帯の板通し工程においては、前端側を巻き取り機に巻き取られているスリングの後端を、酸洗ライン上で後退している鋼帯の通板方向の前端に結合し、ライン動力(ブライドルロール正転)で鋼帯を順方向(後方向)に走行させて前進させスリングを鋼帯の前側に払い出す。そして、払い出されたスリングを回収して巻き取り機で巻き取り、スリングの後端を鋼帯の前端から取り外して除去する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-87876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この従来の鋼帯の板抜き工程及び板通し工程においては、以下の問題点があった。
即ち、鋼帯の板抜き工程においては、ライン動力で鋼帯を逆走させる際に、スリングが鋼帯に引っ張られていくため、危険回避のために作業者がスリングに触らないようにして作業をしなければならない。ただし、スリングの蛇行や絡まりがあると、鋼帯の板抜き作業が円滑に進まないため、作業者が是正する必要がある。この際に、正しく条件を設定せずにスリングの蛇行や絡まりを是正すると、スリングに作業者が引っ張られるリスクがある。
【0007】
また、鋼帯の板通し工程においては、鋼帯の前側に払い出されたスリングを回収して巻き取り機で巻き取る際に作業員がスリングを回収する作業を行う。この場合において、スリングは、ライン動力(ブライドルロール正転)で鋼帯を順方向(後方向)に走行させることによって鋼帯の前側に払い出されているため、張力がかかっていない状態で複雑に絡まっていることが多く、誤ってライン動力を逆転(ブライドルロール逆転)させると、スリングに作業者が引っ張られるリスクがある。
このため、鋼帯の板抜き工程及び板通し工程の際に、鋼帯の通板方向の前端に結合されているスリングに一定の張力をかけてスリングの蛇行や絡みを防止することが好ましい。
【0008】
従って、本発明はこの従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、鋼帯の板抜き工程及び板通し工程の際に、鋼帯の通板方向の前端に結合したスリングに一定の張力をかけてスリングの蛇行や絡みを防止することができる、連続処理ラインにおける鋼帯通板装置及び鋼帯通板方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る連続処理ラインにおける鋼帯通板装置は、連続処理ライン上において通板される鋼帯がない状態にする鋼帯の板抜き工程及び前記連続処理ライン上において再び前記鋼帯が通板する状態にする鋼帯の板通し工程の際に用いられる連続処理ラインにおける鋼帯通板装置であって、前記鋼帯の板抜き工程の際に、巻き取られているスリングの後端を前記鋼帯の通板方向の前端に結合したスリングを該スリングに第1張力かけながら払い出すとともに、前記鋼帯の板通し工程の際に、払い出されているスリングの後端を前記鋼帯の通板方向の前端に結合したスリングを該スリングに前記第1張力よりも小さい第2張力をかけながら巻き取るリールと、前記リールが前記スリングの払い出しを行う際に、前記スリングに前記第1張力が、前記リールが前記スリングの巻き取りを行う際に、前記スリングに前記第2張力がかかるように前記リールをスリング巻取方向に回転させる電動モータと、該電動モータの駆動を制御する制御盤と、を備えていることを要旨とする。
【0010】
また、本発明の別の態様に係る連続処理ラインおける鋼帯通板方法は、前述の鋼帯通板装置を用いて、連続処理ライン上において通板される鋼帯がない状態にする鋼帯の板抜き工程と、前記連続処理ライン上において再び前記鋼帯が通板する状態にする板通し工程とを行うことを要旨とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
JFEスチール株式会社
方向性電磁鋼板の製造方法
1日前
個人
棒鋼連続引抜装置
6か月前
個人
ヘッダー加工機
4か月前
株式会社オプトン
曲げ加工装置
7か月前
株式会社不二越
NC転造盤
3か月前
株式会社不二越
NC転造盤
7か月前
日東精工株式会社
中空軸部品の製造方法
3か月前
日伸工業株式会社
プレス加工装置
3か月前
オムロン株式会社
導線折り曲げ治具
1か月前
東栄工業株式会社
ダブルデッキヘミング金型
3か月前
株式会社西田製作所
パンチャーヘッド
5か月前
株式会社アマダ
曲げ金型
1か月前
工機ホールディングス株式会社
ニブラ
4か月前
トヨタ紡織株式会社
プレス金型
5か月前
トヨタ紡織株式会社
プレス金型
4か月前
トヨタ紡織株式会社
プレス金型
22日前
トヨタ紡織株式会社
プレス装置
5か月前
日鉄建材株式会社
成形装置
1日前
日産自動車株式会社
逐次成形方法
8か月前
株式会社トラバース
パンチング加工装置
5か月前
株式会社TMEIC
監視装置
5か月前
トヨタ自動車株式会社
打ち抜き加工方法
4か月前
株式会社アマダ
曲げ加工機
3か月前
株式会社アマダ
曲げ加工機
6か月前
トヨタ自動車株式会社
電磁鋼板の成形方法
3か月前
株式会社吉野機械製作所
プレス機械
3か月前
株式会社三明製作所
転造装置
1か月前
株式会社不二越
転造加工用平ダイス
6か月前
浙江飛剣工貿有限公司
二重片口の製造方法
4か月前
トヨタ紡織株式会社
プレス金型装置
5か月前
トヨタ自動車株式会社
パイプ曲げ加工装置
6か月前
ユニオンツール株式会社
転造ダイスセット
3か月前
ユニプレス株式会社
プレス加工装置
2か月前
フジテック株式会社
金属棒曲げ工具
3日前
加藤軽金属工業株式会社
押出材の加工装置
7か月前
株式会社アマダ
プレスブレーキ
2か月前
続きを見る
他の特許を見る