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公開番号2025153449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055939
出願日2024-03-29
発明の名称音発生具及び音発生具を形成するブランクシート
出願人株式会社クラウン・パッケージ
代理人個人
主分類G10K 11/08 20060101AFI20251002BHJP(楽器;音響)
要約【課題】大きなクラップ音を発生可能な紙材により作成可能な音発生具を提供する。
【解決手段】本発明の音発生具は、一方の打ち鳴らし面を有する第1内面板と第1外周壁とを有し、第1内面板及び第1外周壁に取り囲まれた受け側筒部と、一方の打ち鳴らし面の基端側に重ね合わせる第2内面板と第2外周壁とを有し、第2内面板及び第2外周壁に取り囲まれた筒状の把持部と、折り曲げ線を介して第2内面板に連設するとともに、一方の打ち鳴らし面を打つ他方の打ち鳴らし面を有する第3内面板と第3外周壁とを有し、第3内面板及び第3外周壁に取り囲まれ把持部の延長上に形成された打ち側筒部とを備え、第2外周壁の先端側開口端部と第3外周壁の基端側開口端部との間には、対向する壁面間に隙間が形成され、折り曲げ線を中心軸として受け側筒部に対して打ち側筒部を所定範囲の角度で回動させ、第1内面板に対し第3内面板を打ち当てることにより音を発生させ得る。
【選択図】図6

特許請求の範囲【請求項1】
一方の打ち鳴らし面を有する第1内面板と、この第1内面板の側辺に連らなって設けられた第1外周壁とを有し、前記第1内面板及び前記第1外周壁に取り囲まれ一方向に延びる貫通孔が形成された受け側筒部と、
前記一方の打ち鳴らし面の基端側に重ね合わせる第2内面板と、この第2内面板の側辺に連なって設けられた第2外周壁とを有し、前記第2内面板及び前記第2外周壁に取り囲まれ一方向に延びる貫通孔が形成された筒状の把持部と、
折り曲げ線を介して前記第2内面板に連設するとともに、前記一方の打ち鳴らし面を打つ他方の打ち鳴らし面を有する第3内面板と、この第3内面板の側辺に連なって設けられた第3外周壁とを有し、前記第3内面板及び前記第3外周壁に取り囲まれ前記把持部の延長上に一方向に延びる貫通孔が形成された打ち側筒部とを備え、
前記第2外周壁の先端側開口端部と前記第3外周壁の基端側開口端部との間には、前記対向する壁面間に又は前記一方向に視て離間する方向に隙間が形成され、前記折り曲げ線を中心軸として前記受け側筒部に対して前記打ち側筒部を所定範囲の角度で回動させ、前記第1内面板に対し前記第3内面板を打ち当てることにより音を発生させ得る音発生具。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第3外周壁の基端側の開口面積が、前記第2外周壁の先端側の開口面積よりも大きく、
前記第2外周壁の先端側開口端縁の少なくとも一部が、前記第3外周壁の基端部の内側に配置可能に形成されている請求項1に記載の音発生具。
【請求項3】
前記第1内面板と前記第2内面板とが折り曲げ線を介して連設している請求項1に記載の音発生具。
【請求項4】
前記第1外周壁及び第3外周壁のそれぞれには、立ち上がり軸とこの立ち上がり軸の一端から基端側に向かって延びる舌片を形成するスリットとが設けられ、前記立ち上がり軸と前記スリットとに囲まれた開口窓が形成されている請求項1に記載の音発生具。
【請求項5】
前記受け側筒部及び前記打ち側筒部の少なくともいずれか一方は、基端縁から先端縁に向かって徐々に拡開する角錐体に形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の音発生具。
【請求項6】
前記受け側筒部、前記把持部及び前記打ち側筒部は、それぞれ長手方向に直交する断面視で台形に形成されている請求項5に記載の音発生具。
【請求項7】
請求項5に記載の音発生具を形成可能なブランクシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音発生具及び音発生具を形成するブランクシートに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、スタジアムやスポーツその他の応援会場等において、応援用グッズとしてクラップ音を発生させることができる非電動式のメガホンが広く開発されている(例えば特許文献1,2)。
特許文献1等に示される従来のメガホンは、テーパー状の周壁からなる截頭円錐形の筒を半割りにした上で、半割にされたそれぞれの周壁の両側端間を塞ぐクラップ板を設けた2つの分割体を、クラップ板同士を対向させその基端部を筒材で保持して形成されている。このようなメガホンは、一方の分割体を把持部分より先の部分を筒材の先端部分を中心として円周方向に所定幅で回動させ、一方の分割体のクラップ板を他方の分割体のクラップ板にぶつけてクラップ音を発生させることができるようになっている。
また、特許文献1のような従来のメガホンは、円筒の基端側開口部に口を当てて、拡声できるようになっている。
また、特許文献2に記載のメガホンは、概略扇形に形成された紙基材を斜辺に沿って截頭多角錐形状に形成し、メガホンを振ることにより、多角錐の内側に来る側端に連設させた鳴子片部を多角錐の内面に打ち付けて音を鳴らせるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平5-45796号公報
特開2011-237835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の樹脂製のメガホンは、複数の部品点数を要し誰でも容易に作成できない。また、前記従来のメガホンは、樹脂を用いているため、近年の脱化石燃料使用による環境保護の要請に沿わない。
また、特許文献2の紙製のメガホンは、截頭多角錐の内側に連設させた鳴子片部を折り曲げて設け、これを振って音を鳴らすものであるが、鳴子片部が小さくかつ軽すぎるため、これを振って多角錐の内側に打ち付けるのは容易ではない。また、鳴子片部に折り癖によって音が鳴りにくい上に、鳴子片部が小さいため得られる音が小さくなる。
そこで、本発明は、音を鳴らしやすくかつ適度なクラップ音を発生させることができる音発生具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の音発生具は、一方の打ち鳴らし面を有する第1内面板と、この第1内面板の側辺に連らなって設けられた第1外周壁とを有し、前記第1内面板及び前記第1外周壁に取り囲まれ一方向に延びる貫通孔が形成された受け側筒部と、前記一方の打ち鳴らし面の基端側に重ね合わせる第2内面板と、この第2内面板の側辺に連なって設けられた第2外周壁とを有し、前記第2内面板及び前記第2外周壁に取り囲まれ一方向に延びる貫通孔が形成された筒状の把持部と、折り曲げ線を介して前記第2内面板に連設するとともに、前記一方の打ち鳴らし面を打つ他方の打ち鳴らし面を有する第3内面板と、この第3内面板の側辺に連なって設けられた第3外周壁とを有し、前記第3内面板及び前記第3外周壁に取り囲まれ前記把持部の延長上に一方向に延びる貫通孔が形成された打ち側筒部とを備え、前記第2外周壁の先端側開口端部と前記第3外周壁の基端側開口端部との間には、前記前記対向する壁面間に又は前記一方向に視て離間する方向に隙間が形成され、前記折り曲げ線を中心軸として前記受け側筒部に対して前記打ち側筒部を所定範囲の角度で回動させ、前記第1内面板に対し前記第3内面板を打ち当てることにより音を発生させ得る。
この構成によれば、打ち側筒部を回動させて、第3内面板を第1内面板に強く当てることができる。
(2)本発明の音発生具の前記第3外周壁の基端側の開口面積は、前記第2外周壁の先端側の開口面積よりも大きく、前記第2外周壁の先端側開口端縁の少なくとも一部が、前記第3外周壁の基端部の内側に配置可能に形成されていてもよい。
この構成によれば、打ち側筒部が開いた際に第3外周壁の基端縁を第2外周壁に当てることができ、開きすぎが防止される。
(3)本発明の音発生具の前記第1内面板と前記第2内面板とは、折り曲げ線を介して連設していてもよい。
この構成によれば、本発明の音発生具の組立てが容易となる。
(4)本発明の音発生具の前記第1外周壁及び第3外周壁のそれぞれには、立ち上がり軸とこの立ち上がり軸の一端から基端側に向かって延びる舌片を形成するスリットとが設けられ、前記立ち上がり軸と前記スリットとに囲まれた開口窓が形成されていてもよい。
この構成によれば、蓋部材を固定することができる。
(5)本発明の音発生具の前記受け側筒部及び前記打ち側筒部の少なくともいずれか一方は、基端縁から先端縁に向かって徐々に拡開する角錐体に形成されていてもよい。
この構成によれば、音発生具をメガホンとして利用できる。
(6)本発明の音発生具の前記受け側筒部、前記把持部及び前記打ち側筒部は、それぞれ長手方向に直交する断面視で台形に形成されていてもよい。
この構成によれば、本発明の音発生具を把持しやすい。
(7)本発明のブランクシートは、上記いずれかの音発生具を作成可能である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の音発生具は、音を鳴らしやすくかつ適度な大きさのクラップ音を発生させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係るブランクシートをその内面から見た図である。
図1のブランクシートの第2シート部を中心として示した一部拡大図である。
本発明の一実施形態に係るブランクシートを用いて音発生具を組み立てる工程を示した図である。
本発明の一実施形態に係るブランクシートを用いて音発生具を組み立てる工程を、上壁を正面にして受け側筒部、把持部及び打ち側筒部を形成した状態を示した図である。
本発明の一実施形態に係るブランクシートを用いて音発生具を組み立てる工程を示した図である。
本発明の一実施形態に係る音発生具を、先端開口部を上方に向けて示した正面図である。
(a)本発明の音発生具を、基端側開口部から視た図である。(b)本発明の音発生具を、先端側開口部から視た図である。
本発明の一実施形態に係る音発生具の打ち側筒部を開けた状態を示した正面図である。
本発明の一実施形態に係る音発生具に用いられる蓋部材のブランクシートを示した平面図である。
本発明の一実施形態に係る音発生具に蓋部材を被せて留めた状態を示した斜視図である。
本発明の一実施形態に係る音発生具に紐状の押さえ部材を被せた状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の音発生具のブランクシート及びこのブランクシートにより形成された音発生具について説明する。なお、以下の説明で用いる図の各部分の寸法は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
【0009】
図1に示すように、本発明の音発生具のブランクシート(以下単に「ブランクシート」という)1aは、第1シート部10と、第1シート部10と折り曲げ線を介して連なっている第2シート部20と、第2シート部20と折り曲げ線を介して連なっている第3シート部30とを備えている。
【0010】
第1シート部10は、図6に示す音発生具1の受け側筒部2を形成するシートである。
図1に示すように、第1シート部10は、面同士を打ち当てて音を鳴らす一方の打ち鳴らし面を有する第1内面板11と、第1内面板11の側辺に連らなって設けられた第1外周壁12とを有している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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