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公開番号2025153210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055557
出願日2024-03-29
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20251002BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】適切な燃料噴射を実現する。
【解決手段】燃焼室3と、燃焼室3に通じる吸気通路4と、吸気通路4に燃料を噴射する燃料噴射装置13と、吸気通路4と燃焼室3との間を開閉する吸気バルブ6と、吸気通路4及び吸気バルブ6への燃料付着量を取得する燃料付着量取得手段23と、燃料付着量から燃料蒸発量を取得する蒸発量取得手段24と、蒸発量に基づいて燃料噴射量を取得する燃料噴射量取得手段22とを備え、燃料付着量には上限値が設定され、燃料付着量取得手段23は燃料噴射量を基に燃料付着量計算値を算出するとともに、燃料付着量計算値が前記上限値を超えた場合は前記上限値を超えない値を前記燃料付着量とする内燃機関の制御装置とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼室と、前記燃焼室に通じる吸気通路と、前記吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射装置と、前記吸気通路と前記燃焼室との間を開閉する吸気バルブと、前記吸気通路及び前記吸気バルブへの燃料付着量を取得する燃料付着量取得手段と、前記燃料付着量から燃料蒸発量を取得する蒸発量取得手段と、前記蒸発量に基づいて燃料噴射量を取得する燃料噴射量取得手段とを備え、前記燃料付着量には上限値が設定され、前記燃料付着量取得手段は燃料噴射量を基に燃料付着量計算値を算出するとともに、前記燃料付着量計算値が前記上限値を超えた場合は前記上限値を超えない値を前記燃料付着量とする内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記燃料付着量計算値が前記上限値を超えた場合、燃料噴射モードを変更して前記吸気バルブが備える傘部を指向する燃料噴射量を低減する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記上限値は、前記吸気バルブに付着したデポジット量に基づいて設定される請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項4】
前記燃焼室から引き出された排気通路に排気センサを備え、前記デポジット量は、前記排気センサによって取得された排気空燃比に基づいて算出される請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項5】
前記吸気バルブの温度の情報を取得する温度取得手段を備え、
前記上限値は前記吸気バルブの温度に基づいて設定される請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項6】
前記燃料の質の情報を取得する燃料情報取得手段を備え、前記上限値は前記燃料の質に基づいて設定される請求項1に記載の内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
燃料を噴射する方式の内燃機関では、要求トルクに応じて必要な量の燃料が噴射され、燃焼室に混合気が形成される。このとき、吸気ポート内に燃料噴射弁を備えた内燃機関では、噴射された燃料の一部は、吸気ポートの内壁面や吸気バルブに付着する。これらの付着した燃料(以下、付着燃料と称する)は、その後、吸気ポート内の温度や圧力条件等に応じて適宜蒸発して、その蒸発燃料が混合気に混合していく。
【0003】
このため、要求トルクに対応する燃料噴射量を設定すると、蒸発燃料の存在により燃焼室内が燃料過多になる場合がある。このような問題に対応するため、例えば、特許文献1には、燃料噴射弁からの燃料噴射量を算定するに際し、付着燃料の量から算定される蒸発燃料の量を考慮して燃料噴射量を設定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-173183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術では、蒸発燃料の量をどのようにして算定するかが問題となる。従来は、エンジンの冷却水の水温に基づいて付着燃料の量に対する蒸発率を決定し、その蒸発率によって蒸発燃料の量を算定する手法を採用していた。しかし、従来は付着燃料の量を正確に求めることができておらず、付着燃料の量を基に算出される蒸発燃料の量と実際の蒸発燃料の量との間に差異が生じていた。具体的には、付着燃料の量が上限なく上昇可能であるため、付着燃料の量を基に算出される蒸発燃料の量も上限なく上昇可能であるが、実際の付着燃料の量には上限があり、そのため蒸発燃料の量にも上限がある。このため、蒸発燃料の量をより正確に求めることで、適切な燃料噴射を実現することが求められる。
【0006】
そこで、この発明の課題は、蒸発燃料の量をより正確に求めることで、適切な燃料噴射を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明は、燃焼室と、前記燃焼室に通じる吸気通路と、前記吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射装置と、前記吸気通路と前記燃焼室との間を開閉する吸気バルブと、前記吸気通路及び前記吸気バルブへの燃料付着量を取得する燃料付着量取得手段と、前記燃料付着量から燃料蒸発量を取得する蒸発量取得手段と、前記蒸発量に基づいて燃料噴射量を取得する燃料噴射量取得手段とを備え、前記燃料付着量には上限値が設定され、前記燃料付着量取得手段は燃料噴射量を基に燃料付着量計算値を算出するとともに、前記燃料付着量計算値が前記上限値を超えた場合は前記上限値を超えない値を前記燃料付着量とする内燃機関の制御装置を採用した(構成1)。
【0008】
構成1において、前記燃料付着量計算値が前記上限値を超えた場合、燃料噴射モードを変更して前記吸気バルブが備える傘部を指向する燃料噴射量を低減する構成を採用できる(構成2)。
【0009】
構成1又は構成2において、前記上限値は、前記吸気通路及び前記吸気バルブに付着したデポジット量に基づいて設定される構成を採用できる(構成3)。
【0010】
構成3において、前記燃焼室から引き出された排気通路に排気センサを備え、前記デポジット量は、前記排気センサによって取得された排気空燃比に基づいて算出される構成を採用できる(構成4)。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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