特許ウォッチ

公開番号2025152313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024054146
出願日2024-03-28
発明の名称ドラム式洗濯機
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 33/06 20060101AFI20251002BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】バッフルから落とす洗濯水によって衣類をより濡らすことができるドラム式洗濯機を提供すること。
【解決手段】ドラム式洗濯機は、筐体と、筐体内で弾性支持された水槽と、水槽内で第1回転方向と第2回転方向に回転可能に設けられ、複数のバッフルを有する回転ドラムと、回転ドラムの回転を制御する制御部と、を備え、バッフルのそれぞれは、水槽に貯められた洗濯水を収容可能な収容空間と、収容空間に連通する通水孔とを有し、制御部は、回転ドラムを第1回転方向に少なくとも2回、間欠的に回転させる第1制御と、第1制御の後に、回転ドラムを第2回転方向に少なくとも2回、間欠的に回転させる第2制御とを実行し、第1制御と第2制御のそれぞれにおいて、回転ドラムの回転範囲における上半分の領域での異なる位置にバッフルのうちの少なくとも1つのバッフルが停止するように、回転ドラムの1回当たりの回転量を設定する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
筐体と、
前記筐体内で弾性支持された水槽と、
前記水槽内で第１回転方向と第２回転方向に回転可能に設けられ、複数のバッフルを有する回転ドラムと、
前記回転ドラムの回転を制御する制御部と、を備え、
前記バッフルのそれぞれは、前記水槽に貯められた洗濯水を収容可能な収容空間と、前記収容空間に連通する通水孔とを有し、
前記制御部は、前記回転ドラムを前記第１回転方向に少なくとも２回、間欠的に回転させる第１制御と、前記第１制御の後に、前記回転ドラムを前記第２回転方向に少なくとも２回、間欠的に回転させる第２制御とを実行し、
前記第１制御と前記第２制御のそれぞれにおいて、前記回転ドラムの回転範囲における上半分の領域での異なる位置に前記バッフルのうちの少なくとも１つのバッフルが停止するように、前記回転ドラムの１回当たりの回転量を設定する、ドラム式洗濯機。
続きを表示（約 830 文字）【請求項２】
前記１回当たりの回転量は、１８０度より大きく３６０度未満である、請求項１に記載のドラム式洗濯機。
【請求項３】
前記第１制御と前記第２制御のそれぞれにおいて、前記回転ドラムが１回回転する間に前記バッフルのうちの少なくとも１つのバッフルが前記回転範囲における最下点を通過するように、前記１回当たりの回転量を設定する、請求項１に記載のドラム式洗濯機。
【請求項４】
前記制御部は、前記第１制御と前記第２制御を含む第１洗い工程を実行し、前記第１洗い工程の後に、前記第１制御と前記第２制御を含む第２洗い工程を実行し、前記回転ドラムの１回当たりの回転時間に対する停止時間の割合を、前記第１洗い工程よりも前記第２洗い工程で増加させる、請求項１に記載のドラム式洗濯機。
【請求項５】
前記制御部は、前記第１制御と前記第２制御を交互に実行する、請求項１に記載のドラム式洗濯機。
【請求項６】
前記第１制御での前記回転ドラムのトータル回転量と、前記第２制御での前記回転ドラムのトータル回転量が同じである、請求項１に記載のドラム式洗濯機。
【請求項７】
前記バッフルは、３つ設けられる、請求項１に記載のドラム式洗濯機。
【請求項８】
前記１回当たりの回転量をαとすると、
１２０°＜α＜２４０°、且つα≠１８０°である、請求項７に記載のドラム式洗濯機。
【請求項９】
前記１回当たりの回転量をα、前記第１制御において前記回転ドラムを前記第１回転方向に回転させる回数をｍ、１以上ｍ以下の整数をｎとすると、
αを、１２０°＋｛１２０°／（ｍ＋１）｝×ｎに基づいて設定した、請求項７に記載のドラム式洗濯機。
【請求項１０】
ｍ＝４、ｎ＝３として、αを１９２°に基づいて設定した、請求項９に記載のドラム式洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ドラム式洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には、衣類が収容される回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動する駆動装置と、回転ドラム内に給水する給水装置とを備えるドラム式洗濯機が開示されている。
【０００３】
特許文献１に記載された洗濯機では、回転ドラムの内周面に複数のバッフルを設けるとともに、各バッフルに通水孔を設けており、バッフルの内部に洗濯水を貯めることができる。バッフルの内部に貯めた洗濯水を落下させて衣類を濡らすことで、衣類の洗いを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００１－２１８９９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１の洗濯機では、バッフルの停止位置によってバッフルに貯められる洗濯水の量が少なくなったり、衣類全体を均一に濡らすことができない場合があり、衣類を濡らすことに関して改善の余地があるといえる。
【０００６】
したがって、本開示の目的は、上記課題を解決することにあって、バッフルから落とす洗濯水によって衣類をより濡らすことができるドラム式洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一態様のドラム式洗濯機は、筐体と、前記筐体内で弾性支持された水槽と、前記水槽内で第１回転方向と第２回転方向に回転可能に設けられ、複数のバッフルを有する回転ドラムと、前記回転ドラムの回転を制御する制御部と、を備え、前記バッフルのそれぞれは、前記水槽に貯められた洗濯水を収容可能な収容空間と、前記収容空間に連通する通水孔とを有し、前記制御部は、前記回転ドラムを前記第１回転方向に少なくとも２回、間欠的に回転させる第１制御と、前記第１制御の後に、前記回転ドラムを前記第２回転方向に少なくとも２回、間欠的に回転させる第２制御とを実行し、前記第１制御と前記第２制御のそれぞれにおいて、前記回転ドラムの回転範囲における上半分の領域での異なる位置に前記バッフルのうちの少なくとも１つのバッフルが停止するように、前記回転ドラムの１回当たりの回転量を設定する。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、バッフルから落とす洗濯水によって衣類をより濡らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示に係る実施形態の洗濯機の模式断面図
実施形態の洗濯機の斜視図
実施形態のバッフルの斜視図
実施形態の回転ドラムの概略正面図
実施形態の回転ドラムの概略断面図
実施形態のドラム式洗濯機が実行する洗濯コースでの回転ドラムの回転速度および回転方向を示すグラフ
バッフルの停止位置を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝１４４°）
バッフルが停止するときの回転角度を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝１４４°）
バッフルの停止位置を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝１６８°）
バッフルが停止するときの回転角度を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝１６８°）
バッフルの停止位置を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝１９２°）
バッフルが停止するときの回転角度を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝１９２°）
バッフルの停止位置を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝２１６°）
バッフルが停止するときの回転角度を示す概略正面図（ｍ＝４、α＝２１６°）
バッフルの停止位置を示す概略正面図（ｍ＝３、α＝１５０°、２１０°）
バッフルの停止位置に関する回転角度を示す概略正面図（ｍ＝２、α＝１６０°、２００°）
バッフルの浸漬状態の違いを示す断面図
変形例における第１洗い工程と第２洗い工程の回転パターンを示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（実施形態）
本開示の実施形態に係る洗濯機について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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