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公開番号2025151249
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052580
出願日2024-03-27
発明の名称車両用リッド開閉装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人共立特許事務所
主分類B60K 15/05 20060101AFI20251002BHJP(車両一般)
要約【課題】簡易な構造で支持軸と軸受部との間に水分が付着すること又はその付着が長期間に亘ることを抑制すること。
【解決手段】車両用リッド開閉装置は、車両のエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、収容空間内の補給口を車外側に露出させる表側開口と、が設けられたボックス体と、表側開口を閉じて補給口を塞ぐ閉位置と、表側開口を開放して補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、リッドを閉位置と開位置との間でボックス体に対して開閉移動させる開閉機構と、を備える。開閉機構は、上下方向に延在し、リッドをボックス体に対して回動可能に支持する支持軸と、リッド又はボックス体に設けられ、支持軸を支える軸受部と、を有する。軸受部は、支持軸の下側軸端面に接して支持軸を下方から支える軸端面支持部と、軸端面支持部よりも上方に配置され、支持軸と軸端面支持部とが接する箇所への水の進入を防ぐ庇部と、を有する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
車体に取り付けられ、車両のエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、前記収容空間内の前記補給口を車外側に露出させる表側開口と、が設けられたボックス体と、
前記表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、
前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で前記ボックス体に対して開閉移動させる開閉機構と、
を備え、
前記開閉機構は、
上下方向に延在し、前記リッドを前記ボックス体に対して回動可能に支持する支持軸と、
前記リッド又は前記ボックス体に設けられ、前記支持軸を支える軸受部と、
を有し、
前記軸受部は、
前記支持軸の下側軸端面に接して前記支持軸を下方から支える軸端面支持部と、
前記軸端面支持部よりも上方に配置され、前記支持軸と前記軸端面支持部とが接する箇所への水の進入を防ぐ庇部と、
を有する、車両用リッド開閉装置。
続きを表示（約 500 文字）【請求項２】
前記軸受部は、
前記支持軸の上部を支える上側軸受部と、
前記上側軸受部よりも下方で前記上側軸受部から離れて配置され、前記支持軸の下部を支える下側軸受部と、
を有し、
前記軸端面支持部及び前記庇部は、前記下側軸受部に設けられている、請求項１に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項３】
前記上側軸受部は、
前記支持軸が挿入される上側貫通孔と、
前記上側貫通孔から前記支持軸が上方に突出する上面において水平方向に対して傾斜する傾斜部と、
を有する、請求項２に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項４】
前記庇部は、前記支持軸が挿入される下側貫通孔を有する、請求項１乃至３の何れか一項に記載された車両用リッド開閉装置。
【請求項５】
前記支持軸のうち前記軸端面支持部５２に支えられる前記支持軸は、
上下方向に延びる軸ピン部と、
前記軸ピン部の軸方向下端部に一体化され、径方向外方に延びるフランジ部と、
を有する、請求項１に記載された車両用リッド開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用リッド開閉装置に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、車両のエネルギ補給のための充電口などの補給口をリッドを用いて開閉する車両用リッド開閉装置が知られている（例えば、特許文献１，２）。この車両用リッド開閉装置は、補給口を収容する収容空間を有するボックス体と、ボックス体の表側開口を塞ぐ閉位置とその表側開口を開放する開位置との間で移動可能なリッドと、リッドを閉位置と開位置との間で開閉移動させる開閉機構と、を備えている。この開閉機構は、リッドをボックス体に対して回動可能に支持する支持軸と、その支持軸を支える軸受部と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－２１０４７３号公報
特開２０２０－０５０１２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、支持軸と軸受部との間（特に、支持軸のフランジ部と軸受部との接触面積が大きい箇所）に付着した水分が凍結すると、開閉機構による開閉動作が妨げられるおそれがある。特に、支持軸と軸受部との間に水分が進入し易くかつその水分が溜まり易い構造では、凍結範囲が広がり開閉動作が一層阻害される。また、例えば開閉機構がボックス体とリッドとを繋ぐアームを有しかつそのアームが並列に配置されて一対設けられているときは、支持軸が複数設けられて構造が複雑になり易いので、凍結に起因する開閉動作の阻害が生じ易い。
【０００５】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で支持軸と軸受部との間に水分が付着すること又はその付着が長期間に亘ることを抑制することが可能な車両用リッド開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様は、車体に取り付けられ、車両のエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、前記収容空間内の前記補給口を車外側に露出させる表側開口と、が設けられたボックス体と、前記表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で前記ボックス体に対して開閉移動させる開閉機構と、を備え、前記開閉機構は、上下方向に延在し、前記リッドを前記ボックス体に対して回動可能に支持する支持軸と、前記リッド又は前記ボックス体に設けられ、前記支持軸を支える軸受部と、を有し、前記軸受部は、前記支持軸の下側軸端面に接して前記支持軸を下方から支える軸端面支持部と、前記軸端面支持部よりも上方に配置され、前記支持軸と前記軸端面支持部とが接する箇所への水の進入を防ぐ庇部と、を有する、車両用リッド開閉装置である。
【０００７】
この構成によれば、簡易な構造で支持軸と軸受部との間に水分が付着すること又はその付着が長期間に亘ることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の一実施形態に係る車両用リッド開閉装置が車体に取り付けられリッドが閉位置にある状態を車外側から見た斜視図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置におけるリッドが開位置にある状態を車外側から見た斜視図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置の車外側からの分解図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置の車内側からの分解図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置の下面図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置が備えるリッド及びアームを車内側から見た斜視図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置が備えるリッド（但し、支持軸を含む。）を車内側から見た斜視図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置が備えるリッドの下面図である。
実施形態の車両用リッド開閉装置が備える開閉機構の要部の断面図である。
本発明の一変形形態に係る車両用リッド開閉装置が備える開閉機構の要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図１～図１０を参照して、本発明に係る車両用リッド開閉装置の具体的な実施形態等について説明する。
【００１０】
本実施形態の車両用リッド開閉装置１は、車両に搭載される補給口をリッドを用いて開閉する装置である。車両用リッド開閉装置１が搭載される車両は、例えばガソリン車やディーゼル車，電気自動車，ハイブリッド自動車，燃料電池車などである。また、車両用リッド開閉装置１が開閉する対象となる補給口は、車体２（図１参照）の側面や前面などに設けられており、車体２を内外方向（すなわち、表裏方向）に貫く車体開口２ａ（図１参照）に配置されている。尚、車体開口２ａは、車両側方に向いて開けられていてもよいし或いは車両前方や車両後方，車両斜め上方などに向いて開けられていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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