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公開番号2025150642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051637
出願日2024-03-27
発明の名称遮音壁
出願人日本軽金属株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G10K 11/16 20060101AFI20251002BHJP(楽器;音響)
要約【課題】製造手間が軽減でき、低中周波数域における遮音性能に優れた遮音壁を提供する。
【解決手段】遮音壁1は、遮音構造体2と面材3と、を有する。遮音構造体2は、板材10と、互いに隣接するように配置された複数のコア材20と、枠材30と、を備えており、コア材20は、筒状に形成された矩形薄板材からなり、コア材20の軸方向一端部は、板材10の遮音面11に接合されており、隣接するコア材20同士は、その側壁部において互いに摺動可能であり、面材3は、遮音構造体2に対しコア材20の軸方向他端部に空気層5を介して対向配置されている。遮音構造体は、隣接するコア材同士が接着されておらず、互いに摺動可能であるので、コア材の振動が隣のコア材に及ぼす影響は小さく、各コア材が効率よく振動を減衰でき、さらに、遮音壁は、面材が遮音構造体に対して空気層を介して対向配置されているので、低中周波数域における遮音性能が優れている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
遮音構造体と面材とを有する遮音壁であって、
前記遮音構造体は、板材と、互いに隣接するように配置された複数のコア材とを備えており、
前記コア材は、筒状に形成された矩形薄板材からなり、
前記コア材の軸方向一端部は、前記板材に接合されており、
隣接する前記コア材同士は、その側壁部において互いに摺動可能であり、
前記面材は、前記遮音構造体に対し前記コア材の軸方向他端部に空気層を介して対向配置されている
ことを特徴とする遮音壁。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
一対の遮音構造体を有する遮音壁であって、
前記遮音構造体は、板材と、互いに隣接するように配置された複数のコア材とを備えており、
前記コア材は、筒状に形成された矩形薄板材からなり、
前記コア材の軸方向一端部は、前記板材に接合されており、
隣接する前記コア材同士は、その側壁部において互いに摺動可能であり、
一対の前記遮音構造体は、前記コア材の軸方向他端部間に空気層を介して対向配置されている
ことを特徴とする遮音壁。
【請求項3】
前記コア材及び前記空気層は、前記遮音構造体の周囲に配置された枠材により囲われている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮音壁。
【請求項4】
前記矩形薄板材の周方向端部同士の間に隙間が形成されており、
前記コア材の側壁部は、軸線方向に沿うスリット部を有している
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮音壁。
【請求項5】
前記コア材と前記板材とは、エポキシ系の接着剤にて接合されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮音壁。
【請求項6】
前記接着剤の硬化後の前記板材からの高さは、前記コア材の軸線方向寸法の5%以下である
ことを特徴とする請求項5に記載の遮音壁。
【請求項7】
前記コア材は、前記板材への接着前後においてその直径が同一である
ことを特徴とする請求項5に記載の遮音壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音壁に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建築・鉄道分野等において遮音能力を有する構造体が求められている。そのような能力を有するものとして、例えば特許文献1に、ハニカム構造体を板材で挟み込んだ防音特性を向上させたハニカムサンドイッチパネルが開示されている。また、その他のものとして、特許文献2に、ガラスウールやロックウールなどの繊維質素材からなる繊維質層と空気層を有するハニカムやロールコアなどの構造体とを組み合わせた遮音パネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-307720号公報
特開昭61-83743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の遮音パネルでは、遮音性能を得ることができるが、特に低中周波数域において改良の余地が残されていた。また、特許文献2の遮音パネルでは、グラスウールやロックウールなどの繊維質素材を設ける工程が必要となり、多くの製造手間を要する問題があった。
【0005】
そこで本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、製造手間が軽減でき、低中周波数域における遮音性能に優れた遮音壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するための第一の本発明は、遮音構造体と面材とを有する遮音壁であって、前記遮音構造体は、板材と、互いに隣接するように配置された複数のコア材とを備えており、前記コア材は、筒状に形成された矩形薄板材からなり、前記コア材の軸方向一端部は、前記板材に接合されており、隣接する前記コア材同士は、その側壁部において互いに摺動可能であり、前記面材は、前記遮音構造体に対し前記コア材の軸方向他端部に空気層を介して対向配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の遮音壁によれば、遮音構造体は、隣接するコア材同士が接着されておらず、互いに摺動可能であるので、コア材の振動が隣のコア材に及ぼす影響は小さい。したがって、各コア材は効率よく振動を減衰できる。さらに、かかる遮音壁は、面材が遮音構造体に対して空気層を介して対向配置されているので、低中周波数域における遮音性能が優れている。また、グラスウールやロックウールなどの繊維質素材を省略することも可能である。これらを省略できれば、製造手間を軽減できる。
【0008】
前記課題を解決するための第二の本発明は、一対の遮音構造体を有する遮音壁であって、前記遮音構造体は、板材と、互いに隣接するように配置された複数のコア材とを備えており、前記コア材は、筒状に形成された矩形薄板材からなり、前記コア材の軸方向一端部は、前記板材に接合されており、隣接する前記コア材同士は、その側壁部において互いに摺動可能であり、一対の前記遮音構造体は、前記コア材の軸方向他端部間に空気層を介して対向配置されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の遮音壁によれば、遮音構造体は、隣接するコア材同士が接着されておらず、互いに摺動可能であるので、コア材の振動が隣のコア材に及ぼす影響は小さい。したがって、各コア材は効率よく振動を減衰できる。さらに、かかる遮音壁は、一対の遮音構造体同士が空気層を介して対向配置されているので、低中周波数域における遮音性能が優れている。また、グラスウールやロックウールなどの繊維質素材を省略することも可能である。これらを省略できれば、製造手間を軽減できる。
【0010】
本発明の遮音壁においては、前記コア材及び前記空気層は、前記遮音構造体の周囲に配置された枠材により囲われているものが好ましい。このような構成によれば、空気層が閉塞されて遮音性能がより一層良好になる。
(【0011】以降は省略されています)

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