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公開番号2025149198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049686
出願日2024-03-26
発明の名称ガラス長繊維用サイズ剤及びガラスヤーン
出願人ユニチカ株式会社,ユニチカグラスファイバー株式会社
代理人
主分類C03C 25/321 20180101AFI20251001BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】 ガラス長繊維を含むガラスヤーンパッケージとした際、内層部に巻かれたガラスヤーンの毛羽の発生の抑制に寄与する、ガラス長繊維用サイズ剤及びガラスヤーンの提供を主な課題とする。
【解決手段】 (A)澱粉と、(B)ウレタン樹脂と、(C)ポリオレフィンワックスとを含む、ガラス長繊維用サイズ剤。表面に(A)澱粉と、(B)ウレタン樹脂と、(C)ポリオレフィンワックスとを含む皮膜が形成されているガラス長繊維を含む、ガラスヤーン。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
(A)澱粉と、(B)ウレタン樹脂と、(C)ポリオレフィンワックスとを含む、ガラス長繊維用サイズ剤。
続きを表示(約 82 文字)【請求項2】
表面に(A)澱粉と、(B)ウレタン樹脂と、(C)ポリオレフィンワックスとを含む皮膜が形成されているガラス長繊維を含む、ガラスヤーン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス長繊維用サイズ剤及びガラスヤーンに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プリント配線板用ガラスクロスの製織に用いられるガラス長繊維は、製織時の毛羽立ちを防ぐ等の目的で、澱粉を含むガラス長繊維用サイズ剤により被覆することがおこなわれている。
【0003】
上記ガラス長繊維用サイズ剤として、澱粉を含む、ガラス長繊維用集束剤であって、前記澱粉が、アミロース含量が35~45%である非架橋豆澱粉を含む、ガラス長繊維用集束剤が知られている(例えば特許文献1参照。)。該ガラス長繊維用集束剤によれば、アミロース含量が35~45%である非架橋豆澱粉を含むことから、エアージェット織機において緯入れする際に、到達タイミングの変動を抑制するガラスヤーンを得ることに寄与することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-98903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者の検討によれば、特許文献1のガラス長繊維用サイズ剤は、毛羽の発生の抑制という点で、なお改善の余地があることが判明した。
【0006】
本発明者が毛羽の発生の抑制について検討したところ、毛羽の発生の原因として、撚糸工程におけるケークからのガラスストランドの引き出しに着目した。
【0007】
具体的に、ガラスヤーン及びプリント配線板用ガラスクロスは、主に、紡糸工程及びを含むガラスヤーン製造工程、並びに、経糸準備工程、製織工程、脱油工程、及び表面処理工程を含むガラスクロス製造工程を経て製造される。各工程における操作内容は以下の通りである。
【0008】
(1)ガラスヤーン製造工程
(1-1)紡糸工程
ガラス原料をガラス溶融炉で溶融して複数のガラス長繊維(フィラメント)として引き出し、該複数のガラス長繊維にサイズ剤を付与して集束させ、ガラスストランドとしてケークと呼ばれる巻糸体とする。
(1-2)撚糸工程
ケークからガラスストランドを引き出し、撚糸機で撚りをかけて、ガラスヤーンとする。
(2)ガラスクロス製造工程
(2-1)準備工程
ガラスヤーンを用い、整経、糊付、引通し工程等により、ガラスクロスの経糸を準備する。
(2-2)製織工程
上記準備した経糸と、緯糸とするガラスヤーンとを用い、エアージェット織機等で製織し、生機クロスとする。
(2-3)ヒートクリーニング工程(加熱脱油工程)
紡糸工程でガラス長繊維表面に付与されるサイズ剤等は、プリプレグ製造の際にガラス長繊維とマトリックス樹脂との密着性を阻害し得る。従って、ヒートクリーニング処理(加熱脱油処理)を行い、サイズ剤等ガラスクロスに付着している有機成分を加熱によって除去する。
(2-4)表面処理工程
プリプレグ製造においてマトリックス樹脂とガラス長繊維との密着性を向上するため、ヒートクリーニング処理したガラスクロスをシランカップリング剤により処理する。
【0009】
以下具体的に説明する。図1は、紡糸工程における、ケークの製造方法の一例を説明する模式図である。なお、以下では、図1に示す方向、つまり上、下、右、左にしたがって説明を行うことがある。ガラス長繊維の紡糸装置としては、ガラス材料を溶融するガラス溶融炉5と、ガラス溶融炉5に備えられ、ガラス溶融炉5から溶融ガラスを吐出させてガラスフィラメント4とする複数のノズル6と、ガラスフィラメント4にサイズ剤8を付与するアプリケーター7と、ガラスフィラメント4を直接引きそろえて集束させガラスストランド2とするギャザリングシュー9と、ガラスストランド2をケークボビン3に左右方向に綾がけしながら巻き取るときのトラバース(図示しない)と、トラバース等を清浄に保つためにトラバース等に水を噴射する水スプレー(図示しない)と、ガラスストランド2を巻き取るコレット10とを備えるものが例示される。また、図1において、ケーク1は、ケークボビン3と、ケークボビン3に巻かれたガラスストランド2を備える。
【0010】
図1において、ケークボビン3は、円筒形状であり、外形が円柱状であるコレット10に挿入されてセットされる。そして、コレット10が周方向に回転するに伴い、コレット10に挿入されたケークボビン3も周方向に回転し、ガラスストランド2がケークボビン3に巻き取られる。そして、通常、トラバース等ガラスストランド2と接触する部材を清浄に保つために、紡糸装置には水スプレーが備えられる。水スプレーから噴射された水は、ガラスストランドと接触する部材に噴射される際、ガラスストランド2及びケーク1にも付着する。従って、ガラスストランド2を所定の長さ巻き取って得られたケーク1は、水分を多く含んだ状態となる。
(【0011】以降は省略されています)

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