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公開番号
2025149160
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049632
出願日
2024-03-26
発明の名称
水質改善装置および水質改善方法
出願人
株式会社海洋開発技術研究所
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
7/00 20060101AFI20251001BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】水深が小さい場合であっても効果的に水質改善を行うことが可能な水質改善装置および水質改善方法を提供。
【解決手段】閉鎖性水域の水面近傍から水底に向かうダクト2と、ダクト2を通じて水面W近傍の水を補償深度より深い水中へ送出する送出ポンプ3とを備えた水質改善装置1であって、ダクト2の途中に設けられ、入口側開閉弁8aと出口側開閉弁8bによって仕切られる加圧室8と、入口側開閉弁8aおよび出口側開閉弁8bが閉じられた状態において加圧室8内を加圧する加圧ポンプ9とを備え、送出ポンプ3は、入口側開閉弁8aおよび出口側開閉弁8bが開かれた状態において加圧室8により加圧処理された水を送出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
閉鎖性水域の水面近傍から水底に向かう管路と、
前記管路を通じて前記水面近傍の水を補償深度より深い水中へ送出する送出手段と
を備えた水質改善装置であって、
前記管路の途中に設けられ、入口側開閉弁と出口側開閉弁によって仕切られる加圧室と、
前記入口側開閉弁および前記出口側開閉弁が閉じられた状態において前記加圧室内を加圧する加圧手段とを備え、
前記送出手段は、前記入口側開閉弁および前記出口側開閉弁が開かれた状態において前記加圧室により加圧処理された水を送出するものである
水質改善装置。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記加圧手段は、前記加圧室内を0.15MPa(ゲージ圧)以上に加圧するものである請求項1記載の水質改善装置。
【請求項3】
閉鎖性水域の水面近傍から水底に向かう管路を通じて前記水面近傍の水を補償深度より深い水中へ送出する水質改善方法であって、
前記管路の途中に設けられ、入口側開閉弁と出口側開閉弁によって仕切られる加圧室内を、前記入口側開閉弁および前記出口側開閉弁が閉じられた状態において加圧すること、
前記入口側開閉弁および前記出口側開閉弁が開かれた状態において前記加圧室により加圧処理された水を送出すること
を含む水質改善方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ダム、湖沼、貯水池、溜め池などの閉鎖性水域の水質を改善するための水質改善装置および水質改善方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
本出願人は、オゾン等を利用することなく簡単な構成で閉鎖性水域の藻類の増殖を抑え、水質改善を行うことが可能な水質改善装置を開発している(例えば、特許文献1参照。)。この水質改善装置では、軸流ポンプにより閉鎖性水域の水面近傍の水を吸引し、ダクトを通じて補償深度以上の水底近傍へ送出することにより、藻類は、活性が低下して増殖しにくくなり、増殖が抑えられ、水質改善がなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-185970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記水質改善装置による水質改善効果には水圧が大きく関わる。吹き出し口の水深が大きい場合、不活性領域の深さが大きく、滞在時間が長くなる効果に加え、水圧のため藻類の細胞内の気泡が縮小するか破壊される。そのため、藻類の浮上速度は低下するかまたは沈降をして、滞在時間がさらに長くなり、効果が大きく現れる。一方、水深が小さい場合は、不活性領域の深さが小さいだけでなく、水圧の効果が期待できず効果が小さくなる。
【0005】
そこで、本発明においては、水深が小さい場合であっても効果的に水質改善を行うことが可能な水質改善装置および水質改善方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の水質改善装置は、閉鎖性水域の水面近傍から水底に向かう管路と、管路を通じて水面近傍の水を補償深度より深い水中へ送出する送出手段とを備えた水質改善装置であって、管路の途中に設けられ、入口側開閉弁と出口側開閉弁によって仕切られる加圧室と、入口側開閉弁および出口側開閉弁が閉じられた状態において加圧室内を加圧する加圧手段とを備え、送出手段は、入口側開閉弁および出口側開閉弁が開かれた状態において加圧室により加圧処理された水を送出するものであることを特徴とする。
【0007】
本発明の水質改善方法は、閉鎖性水域の水面近傍から水底に向かう管路を通じて水面近傍の水を補償深度より深い水中へ送出する水質改善方法であって、管路の途中に設けられ、入口側開閉弁と出口側開閉弁によって仕切られる加圧室内を、入口側開閉弁および出口側開閉弁が閉じられた状態において加圧すること、入口側開閉弁および出口側開閉弁が開かれた状態において加圧室により加圧処理された水を送出することを特徴とする。
【0008】
これらの発明によれば、管路を通じて閉鎖性水域の水面近傍の水を補償深度より深い水中へ送出する途中において加圧室内で加圧することにより、その水に含まれる藍藻(アオコ)や赤潮プランクトンなどの藻類が有する気泡が破壊または縮小され、補償深度より深い水中へ送出される。これにより、水深が小さい場合であっても藻類は沈降して水面に浮上することができなくなるか、浮上速度が低下して滞在時間が長くなり、補償深度より深い水中で光合成できずに死滅する。なお、補償深度とは、藻類の活性化に必要な光が届かずに、藻類の増殖量より死滅量が多くなる深さをいう。
【0009】
加圧室内は0.15MPa(ゲージ圧(本明細書中における圧力表示はすべて「ゲージ圧」とする。))以上、より好ましくは0.25MPa以上に加圧することが望ましい。0.15MPa以上では、多くの藻類で浮上速度の低下が顕著になる。また、0.25MPa以上では多くの藻類が浮上することができなくなり、沈降する。なお、0.15MPa未満では気泡の縮小が不十分となり、個体差により浮上する藻類が発生する可能性がある。一方、0.5MPa超では気泡は完全に破壊されるが、過剰な圧力となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、閉鎖性水域の水面近傍の水に含まれる藻類が有する気泡が破壊または縮小され、水深が小さい場合であっても藻類は沈降して水面に浮上することができなくなるか、浮上速度が低下して滞在時間が長くなり、補償深度より深い水中で光合成ができなくなって死滅するため、効果的に水質改善を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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