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公開番号
2025148981
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049391
出願日
2024-03-26
発明の名称
鍵盤楽器の鍵盤装置
出願人
株式会社河合楽器製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G10H
1/34 20060101AFI20251001BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】グランドピアノに比べて部品点数を低減するとともに調整箇所を削減することで、生産性やメンテナンス性を向上させることができ、また、良好なバックチェック機能を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供する。
【解決手段】前後方向に延びる揺動自在の鍵2と、鍵2の押鍵に連動して所定動作を実行するアクションユニット6と、ハンマーサポート4のハンマー支軸33を介して回動自在に支持され、鍵2の押鍵に伴い、アクションユニット6を介して上方に駆動されるハンマー5と、を備え、ハンマー5は、ハンマー支軸33よりも前方に、下方に突出するバックチェック係合部47を有しており、鍵2には、押鍵に伴って上方に駆動されたハンマー5が、跳ね返って下方に回動したときに、バックチェック係合部47が係合することにより、ハンマー5を停止させるバックチェック62が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前後方向に所定長さ延び、長さ方向の中央付近を支点として揺動自在の鍵と、
この鍵の後部に設けられ、当該鍵の押鍵に連動して所定動作を実行するアクションユニットと、
この鍵の後側に設けられたハンマーサポートと、
前後方向に所定長さ延び、後端部において前記ハンマーサポートの左右方向に延びるハンマー支軸を介して回動自在に支持され、前記鍵の押鍵に伴い、前記アクションユニットを介して上方に駆動されるハンマーと、
を備え、
前記ハンマーは、前記ハンマー支軸よりも前方に、下方に突出するバックチェック係合部を有しており、
前記鍵には、前記鍵の押鍵に伴って上方に駆動されたハンマーが、跳ね返って下方に回動したときに、前記バックチェック係合部が係合することにより、前記ハンマーを停止させるバックチェックが設けられていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記ハンマーは、前後方向に所定長さ延び、合成樹脂から成るハンマー本体を有しており、
前記バックチェック係合部は、前記ハンマー本体と一体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項3】
前記アクションユニットは、前記鍵に固定され、合成樹脂から成るホルダを有しており、
前記バックチェックは、前記ホルダと一体に成形されていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項4】
前記バックチェックは、前記バックチェック係合部が係合する際に、当該バックチェック係合部を摺接させながら係止するように構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
【請求項5】
前記バックチェック係合部及び前記バックチェックの互いに摺接する面の少なくとも一方には、摩擦を高めるための摩擦部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤楽器の鍵盤装置に関し、特に、押鍵に伴って回動するハンマーが元の位置に復帰回動する際に、そのハンマーのリバウンドを防止するバックチェック機能を有する鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、アコースティックピアノであるグランドピアノでは、鍵の押鍵に伴って作動し、ハンマーを上方に回動させることにより、打弦を行わせるアクションが設けられている。このようなアクションの一例が、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1に開示されている。このアクションは、鍵ごとに設けられており、回動自在に支持されかつ鍵の後部に載置されたウィッペンと、このウィッペンに回動自在に取り付けられたレペティションレバー及びジャックと、これらを所定方向に付勢するレペティションスプリングと、レペティションレバー及びジャックの回動をそれぞれ規制するレペティションスクリュー及びレギュレーティングボタンと、鍵の後端部の上方に設けられたバックチェックなどを備えている。
【0003】
また、ハンマーは、前後方向に延びるとともに基端部側にシャンクローラが取り付けられたハンマーシャンクと、その先端部に取り付けられたハンマーヘッドなどで構成されている。そして、このハンマーは、ハンマーシャンクの基端部において回動自在に支持されている。
【0004】
上記のアクションにおいて、レペティションレバーには、上下方向に貫通するジャック案内孔が設けられており、このジャック案内孔の付近に、シャンクローラを介してハンマーが載置されている。また、上記のジャックは、側面形状がL字状に形成されており、上下方向に延びるハンマー突上げ部の先端部が、レペティションレバーのジャック案内孔に、下方から挿入されかつ前後方向に移動自在に係合するとともに、シャンクローラに対向している。さらに、上記のバックチェックは、上下方向に延びる所定形状を有しており、鍵の後端部の上面に、座板及びバックチェックワイヤを介して取り付けられている。
【0005】
以上のように構成されたハンマー及びアクションを備えたグランドピアノでは、鍵が押鍵されると、その鍵の後部で突き上げられたウィッペンが上方に回動し、これに伴い、レペティションレバー及びジャックも上方に移動する。これに伴いまず、レペティションレバーがシャンクローラを摺動させながら、これを介してハンマーを押し上げ、上方に回動させる。次いで、レペティションレバーがレペティションスクリューに当接することで係止されることにより、ジャックがシャンクローラを介してハンマーを突き上げる。その後、ハンマーが、上方に張られた弦を打弦する直前まで回動した時点で、ジャックが、レギュレーティングボタンに係合することによって、シャンクローラから抜ける(脱進)。このようなジャックの脱進により、ハンマーは、アクション及び鍵との連結を解かれ、自由回動の状態で、弦を打弦する。なお、ジャックの脱進の際に、鍵のタッチ重さ(静的荷重)の変化、具体的には、タッチ重さの急激な増加及びその直後の急激な減少によるクリック感が生じることにより、演奏者がピアノを弾くときのタッチ感において、いわゆるレットオフ感が得られる。
【0006】
その後、鍵が離鍵され、鍵盤深さの1/3程度戻されたタイミングで、レペティションレバーが作動し始め、レペティションスプリングのばね力で所定方向に復帰回動することによって、シャンクローラを摺動させながら押し上げる。これにより、ジャックが、レペティションスプリングのばね力で所定方向に復帰回動し、元の位置に戻ることによって、鍵が離鍵状態の位置まで完全に戻らなくても、次の打弦が行えるようになっている。
【0007】
また、押鍵によって上方に回動したハンマーは、打弦の反動で復帰方向、すなわち下方に回動する。その際、鍵が押鍵されていることにより、その後端部のバックチェックは、離鍵状態のときよりも上方に位置しており、その状態で、復帰回動するハンマーのテール部、具体的にはハンマーヘッドの下端部に位置するテール部がバックチェックに当たる。そして、バックチェックに接触したハンマーは、リバウンドすることなく、その位置に係止され、停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-31284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、グランドピアノでは、アクションやハンマーを構成する部品数が多く、また、回動する部品(以下、本欄において「回動部品」という)と、それを支持する部品(以下、本欄において「支持部品」という)とを、ピンを介して連結している。具体的には、支持部品において、回動部品を支持する部分が二股状に形成され、その内側に支持部品がセットされた状態で、両部品の連結孔にピンを挿入することで、回動部品が支持部品に回動自在に連結される。このように、グランドピアノでは、アクションやハンマーの構成部品が多く、しかも、製造時におけるそれらの組付け作業が煩雑であり、手間がかかってしまう。また、グランドピアノでは、アクションやハンマーを適正に作動させるために、アクションの各部品やハンマーなどの回動範囲を調整する必要があり、その調整作業が煩雑である。
【0010】
さらに、鍵の後端部の上側に設けられたバックチェックは、鍵の後端部に上方から差し込まれたバックチェックワイヤを介して取り付けられるため、鍵ごとのバックチェックの位置に誤差が生じたり、ハンマーを係止する高さにバラツキが生じたりすることがある。これらの不具合を解消するために、グランドピアノの製造時やメンテナンス時に、バックチェックワイヤを曲げるなどの調整が必要であり、その調整作業が煩雑である。加えて、グランドピアノでは、ハンマーのテール部がハンマーの回動支点であるハンマー支軸よりも後方に位置し、バックチェックが鍵の後端部に取り付けられるため、鍵盤装置全体の奥行寸法が大きくなる。そのため、従来の鍵盤装置を備えた鍵盤楽器では、楽器全体をコンパクトに構成することが困難である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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