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公開番号2025143629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024042953
出願日2024-03-19
発明の名称演奏装置、方法およびプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類G10H 1/053 20060101AFI20250925BHJP(楽器;音響)
要約【課題】ユーザが意図したタイミングで操作を受け付けること。
【解決手段】演奏装置は、少なくとも1つのプロセッサを備える。少なくとも1つのプロセッサは、タッチ操作が可能な操作子に対するユーザのタッチが設定時間継続した後に、操作子に触れた部分を操作子上でスライドさせると、触れた部分をスライドさせる速度に応じて、第1設定を複数の設定の中のいずれかの第2設定に切り替え、操作子に対するユーザのタッチが設定時間経過前に解除されると、第1設定を、複数の設定の中の次の設定に切り替える。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項１】
少なくとも１つのプロセッサを備え、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
タッチ操作が可能な操作子に対するユーザのタッチが設定時間継続した後に、前記操作子に触れた部分を前記操作子上でスライドさせると、前記触れた部分をスライドさせる速度に応じて、第１設定を複数の設定の中のいずれかの第２設定に切り替え、
前記操作子に対する前記ユーザのタッチが前記設定時間経過前に解除されると、前記第１設定を、前記複数の設定の中の次の設定に切り替える、
演奏装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記第１設定および前記第２設定は、音色およびエフェクトの少なくとも一方の設定を含む、
請求項１に記載の演奏装置。
【請求項３】
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記触れた部分をスライドさせる速度に応じて音色の種類を切り替える、
請求項２に記載の演奏装置。
【請求項４】
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記触れた部分をスライドさせる速度に応じてエフェクトの種類を切り替える、
請求項２に記載の演奏装置。
【請求項５】
前記操作子を更に備え、
前記操作子は、複数の電極が第１の方向に並べて配置された静電容量式スイッチであり、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記複数の電極のそれぞれにおける静電容量の変化に基づいて、前記触れた部分を前記第１の方向にスライドさせる操作を検知する、
請求項２から請求項４の何れか一項に記載の演奏装置。
【請求項６】
発光部を更に備え、
前記発光部は、前記複数の電極のそれぞれに対応して前記第１の方向に並べて配置されており、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記操作子に対する前記ユーザのタッチが前記設定時間継続すると、前記第１の方向に並ぶ複数の前記発光部のなかで最も端に位置する前記発光部から、前記端とは反対側の端に位置する前記発光部までを、設定中のテンポに合わせて順に発光させる、
請求項５に記載の演奏装置。
【請求項７】
発光部を更に備え、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記操作子に対する前記ユーザのタッチが前記設定時間継続すると、設定中のテンポに合わせて前記発光部を発光させる、
請求項１から請求項４の何れか一項に記載の演奏装置。
【請求項８】
タッチ操作可能な操作子と、
少なくとも１つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも１つのプロセッサは、
前記操作子に対するユーザのタッチが設定時間継続した後に、前記操作子が第１の方法で操作されると、前記操作子に対する操作を受け付ける、
演奏装置。
【請求項９】
タッチ操作が可能な操作子に対するユーザのタッチが設定時間継続した後に、前記操作子に触れた部分を前記操作子上でスライドさせると、前記触れた部分をスライドさせる速度に応じて、第１設定を複数の設定の中のいずれかの第２設定に切り替え、
前記操作子に対する前記ユーザのタッチが前記設定時間経過前に解除されると、前記第１設定を、前記複数の設定の中の次の設定に切り替える、処理を、コンピュータに実行させる、
方法。
【請求項１０】
タッチ操作が可能な操作子に対するユーザのタッチが設定時間継続した後に、前記操作子に触れた部分を前記操作子上でスライドさせると、前記触れた部分をスライドさせる速度に応じて、第１設定を複数の設定の中のいずれかの第２設定に切り替え、
前記操作子に対する前記ユーザのタッチが前記設定時間経過前に解除されると、前記第１設定を、前記複数の設定の中の次の設定に切り替える、処理を、コンピュータに実行させる、
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、演奏装置、方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
タッチ操作可能なタッチスイッチが設けられた演奏装置が知られている。例えば特許文献１に、この種の演奏装置の具体的構成が記載されている。
【０００３】
特許文献１に記載の演奏装置は、タッチスイッチに対する操作に応じて、鍵盤の演奏操作によって発音される楽音の設定（音色、ビブラートの周波数など）を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００６－２６７７９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ユーザが音色などの設定を演奏中に変更することがある。ここで、メカニカルスイッチの場合、ユーザは、メカニカルスイッチ上に指を予め置き、狙ったタイミングでメカニカルスイッチを押すことで、設定を正確なタイミングで変更させることができる。一方、特許文献１に記載のタッチスイッチでは、例えば指が触れる寸前で操作が受け付けられて設定が変わる。ユーザがタッチスイッチ上に指を予め置くことができないため、設定を正確なタイミングで変えることがより一層難しい。
【０００６】
すなわち、特許文献１に記載の演奏装置は、ユーザが意図したタイミングで操作を受け付けるという観点において改良の余地がある。
【０００７】
本開示の実施形態は上記の事情に鑑み、ユーザが意図したタイミングで操作を受け付けることができる、演奏装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示の一実施形態に係る演奏装置は、少なくとも１つのプロセッサを備える。少なくとも１つのプロセッサは、タッチ操作が可能な操作子に対するユーザのタッチが設定時間継続した後に、操作子に触れた部分を操作子上でスライドさせると、触れた部分をスライドさせる速度に応じて、第１設定を複数の設定の中のいずれかの第２設定に切り替え、操作子に対するユーザのタッチが設定時間経過前に解除されると、第１設定を、複数の設定の中の次の設定に切り替える。
【発明の効果】
【０００９】
本開示の一実施形態によれば、ユーザが意図したタイミングで操作を受け付けることができる、演奏装置、方法およびプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示の一実施形態に係る電子楽器の外観図である。
本開示の一実施形態に係る電子楽器の構成を示すブロック図である。
本開示の一実施形態において電子楽器に備えられる選択スイッチの操作方法を説明する図である。
本開示の一実施形態においてユーザが選択スイッチで指をスライドさせたときの、各電極の静電容量の変化を示す図である。
本開示の一実施形態において電子楽器のプロセッサにより実行される処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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