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公開番号2025148495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2025117707,2023094344
出願日2025-07-14,2020-07-16
発明の名称B因子阻害剤の使用方法
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/454 20060101AFI20250930BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療に使用する医薬組成物を提供する。
【解決手段】B因子阻害剤であるLNP023又は例えば、LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩を含んでなる医薬組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
例えば、約12時間毎など1日2回(b.i.d.)の200mgの用量で、LNP0
23又は例えば、LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩を経口投与し(前
記投与量はLNP023塩酸塩の無水遊離塩基を指す)、それによって例えば、患者など
の対象を治療する、例えば、患者などの前記対象における発作性夜間ヘモグロビン尿症(
PNH)の治療で使用するためのLNP023又は例えば、LNP023塩酸塩などのそ
の薬学的に許容可能な塩を含んでなる医薬組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
例えば、患者などの前記対象が、例えば、LNP023又は例えば、LNP023塩酸
塩などのその薬学的に許容可能な塩の投与前に少なくとも約8ヶ月間、例えば、LNP0
23又は例えば、LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩の投与前に少なく
とも約6ヶ月間など、以前に抗C5療法で治療されている、請求項1に記載の使用のため
の医薬組成物。
【請求項3】
前記抗C5療法が抗C5モノクローナル抗体療法である、請求項2に記載の使用のため
の医薬組成物。
【請求項4】
前記抗C5療法がエクリズマブ又はラブリズマブである、請求項2又は3に記載の使用
のための医薬組成物。
【請求項5】
例えば、患者などの前記対象が、残存性貧血を有する、請求項1~4のいずれか一項に
記載の使用のための医薬組成物。
【請求項6】
例えば、患者などの前記対象のヘモグロビンレベル、ハプトグロビンレベル、網状赤血
球レベル、及び/又はビリルビンレベルが、LNP023又は例えば、LNP023塩酸
塩などのその薬学的に許容可能な塩の投与前に評価される、請求項1~5のいずれか一項
に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項7】
例えば、患者などの前記対象の前記ヘモグロビンレベルが、LNP023又は例えば、
LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩の投与前に、約12g/dL未満、
約11.5g/dL未満、約11g/dL未満、約10.5g/dL未満、約10g/d
L未満、約9.5g/dL未満、約9g/dL未満、約8.5g/dL未満、又は約8g
/dL未満である、請求項6に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項8】
例えば、患者などの前記対象の前記ヘモグロビンレベルが、LNP023又は例えば、
LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩の投与前に、約10g/dL以下で
ある、請求項6に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項9】
PNHの治療が、例えば、ベースラインと比較して、例えば、LNP023又は例えば
、LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩の投与前の患者などの前記対象に
おけるヘモグロビンレベルと比較して、例えば、患者などの前記対象におけるヘモグロビ
ンレベルを例えば、約1g/dL以上、約1.5g/dL以上、約2g/dL以上、約2
.5g/dL以上、又は約3g/dL以上増加させることを含んでなる、請求項1~8の
いずれか一項に記載の使用のための医薬組成物。
【請求項10】
PNHを治療することが、例えば、患者などの前記対象における血管内溶血(IVH)
及び/又は血管外溶血(EVH)を正常化することを含んでなる、請求項1~9のいずれ
か一項に記載の使用のための医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、B因子阻害剤であるLNP023又は例えば、LNP023塩酸塩などのそ
の薬学的に許容される塩により、特に発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)などの補体
駆動性疾患を治療する方法に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は、補体媒介性血管内溶血、骨髄機能不全(B
MF)、及び重度の血栓性素因を特徴とする稀な後天性溶血性障害である(Risita
no AM(2012).Paroxysmal nocturnal hemoglo
binuria and other complement-mediated he
matological disorders.Immunology;217:108
0-1087)。それは、ホスファチジルイノシトールN-アセチルグルコサミン転移酵
素サブユニットA(PIGA)遺伝子の体細胞変異を獲得した造血幹細胞のクローン増殖
で始まる(Brodsky RA(2014)Paroxysmal nocturna
l hemoglobinuria.Blood;124:2804-2811)。その
結果、PNH血液細胞は、グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカータ
ンパク質を欠き、膜結合型補体阻害タンパク質CD55及びCD59が欠損している。そ
の結果、PNH型赤血球(RBC)は補体によって攻撃され、補体媒介性溶解につながる

【0003】
PNHの臨床スペクトルは様々であり、徴候及び症状としては、貧血、血栓症、平滑筋
ジストニア、倦怠感、ヘモグロビン尿症、慢性腎臓病、及び肺高血圧症が挙げられる。臨
床症状は、CD55及びCD59欠損PNH型RBC上の無制御な補体活性化によって駆
動され、溶血及び遊離ヘモグロビンの放出、及び血小板活性化に至る(Hill A,e
t al.(2013).Thrombosis in paroxysmal noc
turnal hemoglobinuria.Blood;121:4985-499
6)。溶血は、細胞内ヘモグロビン及び乳酸ヒドロゲナーゼ(LDH)の循環中への放出
をもたらす。ヘモグロビンによる一酸化窒素(NO)への不可逆的結合と不活性化及びN
O合成の阻害、結果として生じる血管収縮及び組織虚血は、腹痛、嚥下障害、勃起不全、
血小板活性化、及び血栓易形成状態を引き起こす(Hill et al 2013,B
rodsky 2014)。血栓塞栓症は、PNH患者の罹患率と死亡率の主要原因であ
り、いずれの部位でも発生し得て;静脈がより一般的(80~85%)であるが、動脈の
こともある(15~20%)(Hillmen P,et al.(2007).Eff
ect of the complement inhibitor eculizum
ab on thromboembolism in patients with p
aroxysmal nocturnal hemoglobinuria.Blood
;110:4123-4128)。
【0004】
エクリズマブ及びラブリズマブ(エクリズマブから操作され、投与間隔が延長されてい
る)は、PNHを治療するための承認された抗C5抗体療法であり、利用できる現在の標
準治療(SoC)である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
抗C5抗体療法は一般に血管内溶血(IVH)の治療に効果的であるが、PNHに対す
る高い満たされていない医療ニーズがなおもある。様々な著者らが、エクリズマブによる
不均一な血液学的反応と、かなり大きな割合の患者が正常又はほぼ正常なヘモグロビンレ
ベルを達成しないことを報告した(Risitano AM,et al(2009)C
omplement fraction 3 binding on erythroc
ytes as additional mechanism of disease
in paroxysmal nocturnal hemoglobinuria p
atients treated by eculizumab.Blood;113:
4094-4100;Hill A,et al.(2010).Eculizumab
prevents intravascular hemolysis in pat
ients with paroxysmal nocturnal hemoglob
inuria and unmasks low-level extravascul
ar hemolysis occurring through C3 opsoni
zation.Haematologica;95:567-573;DeZern A
E,et al.(2013).Predictors of hemoglobin
response to eculizumab therapy in paroxy
smal nocturnal hemoglobinuria. Eur J Hae
matol;90:16-24;McKinley C.(2017)Extravas
cular Hemolysis Due to C3-Loading in Pat
ients with PNH Treated with Eculizumab:D
efining the Clinical Syndrome.ASH meetin
g abstract.Blood;130(Supplement1):3471)。
エクリズマブ又はその他の抗C5抗体療法に対する不均一な応答は、補体カスケードの末
端部分のみを阻害するその作用機序によってある程度説明され得る。したがって、CD5
5を欠くPNH型赤血球の細胞表面上へのC3フラグメントの沈着は影響を受けず、細胞
は血管外溶血を受け易くなる。細胞外溶血は、エクリズマブで治療された患者の溶血の主
要な機序となり得て(Risitano et al 2009)、C3媒介性血管外溶
血は、満たされていない医療ニーズに相当する。
【0006】
LNP023は、B因子(FB)を阻害する新規の経口小分子化合物であり、PNHの
治療のために臨床開発中である。B因子(FB)は、補体代替経路(AP)の重要なプロ
テアーゼである。経口LNP023又は例えば、LNP023塩酸塩などのその薬学的に
許容可能な塩によるFBの阻害は、血管内及び血管外溶血の双方を防ぐ可能性があり、し
たがって、現在の標準治療(SoC)を超える治療上の恩恵を提供する。さらに、経口投
与経路は、現在のSoCの静脈内投与経路と比較して患者に利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、LNP023又は例えば、LNP023塩酸塩などのその薬学的に許容され
る塩により、特に発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)などの補体駆動性疾患を治療す
る方法に関する。LNP023は、補体経路のB因子阻害剤のクラスに属し、活性化の初
期の機序にかかわりなく、C3活性化によって引き起こされる補体系の増幅を阻害又は抑
制することによって作用する。LNP023塩酸塩は、発作性夜間ヘモグロビン尿症(P
NH)を治療するために、現在臨床開発中である。LNP023塩酸塩は、化学的に4-
((2S,4S)-(4-エトキシ-1-((5-メトキシ-7-メチル-1H-インド
ール-4-イル)メチル)ピペリジン-2-イル))安息香酸塩酸塩と称され、以下の化
学構造によって表わされ得る:
TIFF
2025148495000001.tif
49
170
【0008】
LNP023塩酸塩及びその調製方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される
、国際公開第2015/009616号パンフレット(実施例26dを参照されたい)に
開示されている。
【0009】
一態様では、本開示は、例えば、それを必要とする患者などの対象における発作性夜間
ヘモグロビン尿症(PNH)を治療する方法を提供し、方法は、例えば、約12時間毎な
ど1日2回(b.i.d.)の約200mgの用量で、LNP023又は例えば、LNP
023塩酸塩などのその薬学的に許容可能な塩を例えば、患者などの対象に経口投与する
ことを含んでなり、その結果、例えば、患者などの対象が治療され(ここで投与量は、L
NP023塩酸塩の無水遊離塩基を指す)、その結果、例えば、患者などの対象が治療さ
れる。
【0010】
別の態様では、本開示は、例えば、それを必要とする患者などの対象におけるPNH関
連溶血を治療する方法を提供し、方法は、例えば、約12時間毎など1日2回(b.i.
d.)の約200mgの用量で、LNP023又は例えば、LNP023塩酸塩などのそ
の薬学的に許容可能な塩を例えば、患者などの対象に経口投与することを含んでなり、そ
の結果、例えば、患者などの対象が治療され(ここで投与量は、LNP023塩酸塩の無
水遊離塩基を指す)、その結果、例えば、患者などの対象が治療される。
(【0011】以降は省略されています)

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