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公開番号2025157272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2025108165,2023138838
出願日2025-06-26,2019-05-30
発明の名称BCMAに対する結合分子及びその使用
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人,個人
主分類C07K 16/28 20060101AFI20251007BHJP(有機化学)
要約【課題】BCMAに結合し、且つ高い有効性を保持しながら、向上した安全性プロファイルを有する(例えば、サイトカイン放出を減少させる)ポリペプチド、例えば抗体及び多重特異性結合分子を提供する。
【解決手段】ヒトBCMAに特異的に結合するBCMA結合分子、BCMA結合分子を含むコンジュゲート並びにBCMA結合分子及びコンジュゲートを含む医薬組成物を提供する。また、細胞表面BCMAを発現する癌を治療するためにBCMA結合分子を使用する方法をさらに提供する。BCMA結合分子を発現するように操作された組み換え宿主細胞及びBCMA結合分子が発現される条件下で宿主細胞を培養することにより、BCMA結合分子を産生する方法をさらに提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヒトBCMAに特異的に結合し、且つ表1A-1、表1B-1、表1C-1、表1D-
1、表1E-1、表1F-1、表1G-1、表1H-1、表1I-1、表1J-1、表1
K-1(a)、表1K-1(b)、表1L-1、表1M-1、表1N-1(a)又は表1
N-1(b)に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
A-2、表1B-2、表1C-2、表1D-2、表1E-2、表1F-2、表1G-2、
表1H-2、表1I-2、表1J-2、表1K-2、表1K-2、表1L-2、表1M-
2、表1N-2又は表1N-2にそれぞれ記載される対応するCDR-H1、CDR-H
2及びCDR-H3配列を含むBCMA結合分子。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
表1A-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
A-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項3】
表1B-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
B-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項4】
表1C-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
C-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項5】
表1D-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
D-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項6】
表1E-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
E-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項7】
表1F-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
F-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項8】
表1G-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
G-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項9】
表1H-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
H-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
【請求項10】
表1I-1に記載されるCDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3配列並びに表1
I-2に記載される対応するCDR-H1、CDR-H2及びCDR-H3配列を含む、
請求項1に記載のBCMA結合分子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
1.関連出願の相互参照
本出願は、2018年6月1日に出願された米国仮特許出願第62/679,611号
明細書及び2018年6月12日に出願された米国仮特許出願第62/684,046号
明細書の優先権の利益を主張するものであり、この両方の仮特許出願の内容全体は、参照
により本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
2.配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、この配列表は、全体が
参照により本明細書に援用される。このASCIIコピーは、2019年5月10日に作
成され、NOV-003WO_SLと命名され、400,375バイトのサイズである。
【0003】
3.参照による援用
本出願において引用される全ての刊行物、特許、特許出願及び他の文献は、それぞれの
個々の刊行物、特許、特許出願又は他の文献があらゆる目的のために参照により援用され
ることが個別に示されているのと同程度に、あらゆる目的のためにその全体が参照により
本明細書に援用される。本明細書に援用される参照文献の1つ以上と本開示の教示との間
に矛盾がある場合、本明細書の教示が意図される。
【背景技術】
【0004】
BCMAは、B細胞系統の細胞において発現される腫瘍壊死ファミリー受容体(TNF
R)メンバーである。BCMA発現は、形質細胞、形質芽球及び活性化B細胞及びメモリ
ーB細胞の亜集団を含む、長寿命形質細胞の運命を仮定する最終分化したB細胞において
最も高い。BCMAは、長期体液性免疫を維持するために形質細胞の生存を仲介すること
に関与する。BCMAの発現は、多くの癌、自己免疫疾患及び感染症と関連付けられてい
る。BCMAの増加した発現を有する癌としては、いくつかの血液癌、例えば多発性骨髄
腫、ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫、様々な白血病及び膠芽細胞腫が挙げられ
る。
【0005】
BCMA抗体-薬物コンジュゲート、例えばGSK2857916(GlaxoSmi
thkline)並びにBMCA及びCD3を標的とする二重特異性BCMA結合分子、
例えばPF06863135(Pfizer)、EM 901(EngMab)、JNJ
-64007957(Janssen)及びAMG 420(Amgen)を含む様々な
BCMA結合分子が臨床開発中である。Cho et al.,2018,Front
Immunol.9:1821;国際公開第2016/0166629号パンフレットを
参照されたい。
【0006】
CD3二重特異性分子を含む任意の抗体ベースの薬物の主な安全性への懸念の1つは、
サイトカイン放出症候群(「CRS」)などの生命に関わる副作用を誘発するその可能性
である。Shimabukuro-Vornhagen,A.et al.,2018,
J.Immunother Cancer.6:56を参照されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、BCMAに結合し、且つ高い有効性を保持しながら、向上した安全性プロ
ファイルを有する(例えば、サイトカイン放出を減少させる)ポリペプチド、例えば抗体
及び多重特異性結合分子に対する満たされていない医学的ニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、ヒトBCMA、例えば抗体、その抗原結合フラグメントに特異的に結合する
BCMA結合分子及びヒトBCMAに特異的に結合する多重特異性分子を提供する。
【0009】
一態様において、本開示は、BCMA抗原結合ドメイン(「ABD」)を含む単一特異
性BCMA結合分子(例えば、抗体及びその抗原結合フラグメント)を提供する。単一特
異性であり得る例示的なBCMA結合分子は、以下の第7.2節及び特定の実施形態1~
142に記載されている。
【0010】
別の態様において、本開示は、ヒトBCMAに特異的に結合する第1のABD(「AB
D1」又は「BCMA ABD」)及び第2の抗原に特異的に結合する第2のABD(「
ABD2」)、例えばヒトCD3又はTCR複合体の他の構成要素(本明細書において「
TCR ABD」と呼ばれることがある)を含む多重特異性結合分子(「MBM」)(例
えば、二重特異性結合分子(「BBM」))を提供する。ABD1、ABD2、BCMA
ABD及びTCR ABDという用語は、便宜上使用されるに過ぎず、BBMの任意の
特定の形態を示すことを意図されていない。ある実施形態において、TCR ABDは、
CD3に結合する(本明細書において「CD3 ABD」などと呼ばれる)。したがって
、ABD2及びTCR ABDに関連する開示は、CD3 ABDにも適用可能である。
このような多重特異性分子は、CD3+エフェクターT細胞をBCMA+部位に指向させ
、それにより、CD3+エフェクターT細胞がBCMA+細胞及び腫瘍を攻撃し、溶解さ
せることを可能にするのに使用され得る。例示的なMBMの特徴は、以下の第7.2~7
.6節及び特定の実施形態143~716に記載されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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