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公開番号2025146987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025127575,2024082498
出願日2025-07-30,2019-07-09
発明の名称メロシアニン結晶化方法
出願人ベーアーエスエフ・エスエー
代理人個人,個人,個人
主分類C07C 253/34 20060101AFI20250926BHJP(有機化学)
要約【課題】改善された色特性を有する、式(1)により示される3-アミノ-2-シクロヘキサン-1-イリデン誘導体を提供すること。また、最終的な応用システムにおける変色を最小化させるメロシアニン化合物の精製及び単離の改善された方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、結晶性メロシアニン化合物を調製する方法に関し、本方法は、メロシアニン化合物を有機極性溶媒中に溶解させる工程を含み、本方法は、酸の存在下で7未満のpHで実施され、残留レベルの有色不純物が除去される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性メロシアニン化合物を調製する方法であって、
(a) 有機極性溶媒にメロシアニン化合物を溶解させる工程、
(b) 工程(a)で得られた溶液から、前記メロシアニン化合物を結晶化させる工程、及び
(c) 工程(b)の結晶化混合物から前記メロシアニン化合物を単離させる工程
を含み、以下の選択肢
(i) 工程(a)で酸A1を添加すること、
(ii) 工程(b)で酸A2を添加すること、又は
(iii) 工程(a)で酸A1、及び工程(b)で酸A2を添加すること
に従って、7未満のpHで実施される、方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記メロシアニン化合物が、式(1)
JPEG
2025146987000011.jpg
24
170
(式中、
R
1
及びR
2
は、互いに独立して、水素、C
1
~C
22
-アルキル、C
2
~C
22
-アルケニル、C
2
~C
22
-アルキニル、C
3
~C
22
-シクロアルキル、又はC
3
~C
22
-シクロアルケニルであり、前述の部分は、任意選択で1つ以上の-O-で中断されている、及び/又は1つ以上のOHにより置換されており、
R
3
は、(C=O)OR
4
又は(C=O)NHR
4
であり、
R
4
は、C
1
~C
22
-アルキル、C
2
~C
22
-アルケニル、C
2
~C
22
-アルキニル、C
3
~C
22
-シクロアルキル、又はC
3
~C
22
-シクロアルケニルであり、前述の部分は、任意選択で1つ以上のOHにより置換されている、及び/又は1つ以上の-O-で中断されており、
R
5
及びR
6
は、互いに独立して、水素、又はC
1
~C
12
-アルキルである)
により示される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メロシアニン化合物が、工程(a)で、約50~約600g/Lの範囲の濃度で提供される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記有機極性溶媒が、エステル、ケトン、エーテル、アルコール、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
好ましくは、前記有機極性溶媒が、ジイソプロピルエーテル、メチルイソブチルケトン、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸n-プロピル、酢酸イソアミル、3-エトキシプロピオン酸エチル、プロピオン酸エチル、1-メトキシ-2-プロパノール、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記結晶化混合物からの前記メロシアニン化合物の結晶化が、
- 前記結晶化混合物を冷却すること、
- 前記メロシアニン化合物の種結晶を前記結晶化混合物に添加すること、及び/又は
- 酸A2を添加すること
により引き起こされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記酸A1及び前記酸A2が、独立して、有機酸、無機酸、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
好ましくは、前記酸A1及び前記酸A2が、独立して、酢酸、アスパラギン酸、安息香酸、ホウ酸、臭素酸、塩酸、クエン酸、ギ酸、グルコン酸、グルタミン酸、乳酸、リンゴ酸、硝酸、スルファミン酸、硫酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、酒石酸、リン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記酸A1が、ギ酸であり、
前記酸A2が、メタンスルホン酸である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
選択肢(ii)又は(iii)に従って実施される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法が選択肢(i)に従って実施され、前記有機極性溶媒が好ましくはエステルである、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記酸A1及び/又はA2の合計量が、前記結晶化混合物の総重量に基づいて、0.001重量%~50重量%の範囲にある、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高純度であり、改善された色特性を有するメロシアニン化合物の、改善された結晶化方法を提供する。結晶性メロシアニン(crystalline merocyanine)を調製する方法は、有機極性溶媒中にメロシアニン化合物を溶解させる工程を含み、本方法は、7未満のpHで実施される。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
以下の式(1)で示される3-アミノ-2-シクロヘキサン-1-イリデン誘導体は、メロシアニンの化学的分類に属し、光分解及び酸化分解から家庭用品を保護するためのUV吸収剤として、プラスチック添加剤として、好ましくは食品及び医薬品の包装用途に、これらの化合物を透明な食品容器に混合することによる食品の光劣化の防止用に、透明なブリスターホイル又は透明な薬剤容器にUV吸収剤を混合することによるUV-Aに感受性のある薬物の光劣化からの保護用に、写真及び印刷用途のための添加剤として、電子用途のための添加剤として、並びに農業用途における成分の保護用に有用である。
【背景技術】
【0003】
本発明のメロシアニン誘導体は、有色副産物の形成の影響を受ける多段階シーケンス(multi-step sequence)を介して生成される。有色不純物は、最終的な商業的用途において望まれない変色をもたらすという不利な点を有する。望ましくない変色は、典型的には、最終的な市販品(例えば、日焼け止めクリーム配合物又は包装(packaging))において黄変として見られる。最終製品を変色させる前記不純物を含有するメロシアニン生成物の最終製品を変色させる能力は、最終製品へと混合される前のその元の色と相関する。メロシアニン生成物の色は、比色測定法により測定できる。これらのうち、ガードナー指数(Gardner Index)の測定が、特に物質の黄色度を測定する一般的な方法である。メロシアニン生成物試料が有色不純物を多く含有するほど、より高いガードナー指数値を示し、最終的な市販品の形態のより強い変色を引き起こす。したがって、有色不純物の残留レベルを減少させることが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、もはや上記の不利な点を示さず、特に改善された色特性を有する、以下の式(1)により示される3-アミノ-2-シクロヘキサン-1-イリデン誘導体を提供することである。したがって、本発明はまた、最終的な応用システム(final application system)における変色を最小化させるメロシアニン化合物の精製及び単離の改善された方法を提供することを目的とする。
【0005】
この目的は、本発明に従えば、特定の溶媒又は溶媒混合液中でのメロシアニン化合物の結晶化により達成される。
【0006】
驚くべきことに、これらの目的は、
(a) 有機極性溶媒にメロシアニン化合物を溶解させる工程、
(b) 工程(a)で得られた溶液から、メロシアニン化合物を結晶化させる工程、及び
(c) 工程(b)の結晶化混合物からメロシアニン化合物を単離させる工程
を含む、結晶性メロシアニン化合物を調製する方法であって、
以下の選択肢
(i) 工程(a)で酸A1を添加すること、
(ii) 工程(b)で酸A2を添加すること、又は
(iii) 工程(a)で酸A1、及び工程(b)で酸A2を添加すること
に従って、7未満のpHで実施される方法により達成できることが見出された。
【0007】
驚くべきことに、本発明者らは、上で定義されるような結晶性メロシアニン化合物を調製する方法により、そうして得られたメロシアニン結晶が、分光光度計PE Lambda 650でDIN EN ISO 4630に従って測定して、5未満のガードナー指数を有することを発見した。さらに驚くべきことに、そうして達成されたメロシアニン結晶は、優れた純度、及び改善された460nmでの透過率値(好ましくは90%超)を有する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
したがって、一実施形態に従えば、本発明は、式
【0009】
JPEG
2025146987000001.jpg
24
170
(式中、
R
1
及びR
2
は、互いに独立して、水素、C
1
~C
22
-アルキル、C
2
~C
22
-アルケニル、C
2
~C
22
-アルキニル、C
3
~C
22
-シクロアルキル、又はC
3
~C
22
-シクロアルケニルであり、前述の部分は、任意選択で1つ以上の-O-で中断されている、及び/又は1つ以上のOHにより置換されており、
R
3
は、(C=O)OR
4
又は(C=O)NHR
4
であり、
R
4
は、C
1
~C
22
-アルキル、C
2
~C
22
-アルケニル、C
2
~C
22
-アルキニル、C
3
~C
22
-シクロアルキル、又はC
3
~C
22
-シクロアルケニルであり、前述の部分は、任意選択で1つ以上のOHにより置換されている、及び/又は1つ以上の-O-で中断されており、
R
5
及びR
6
は、互いに独立して、水素、又はC
1
~C
12
-アルキルである)
の結晶性メロシアニン化合物を調製する改善された方法に関する。
【0010】
さらなる態様では、本発明は、本明細書に記載されるような結晶性メロシアニン化合物を調製するための本発明の方法に従う方法により得ることが可能な、メロシアニン化合物の結晶に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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