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公開番号2025146108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046714
出願日2024-03-22
発明の名称防草工法及び防草舗装構造
出願人日鉄エンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人英和特許事務所
主分類E01H 11/00 20060101AFI20250926BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】材料費用が安価であり、施工性にも優れ、施工後の美観や環境も良好に維持でき、しかも透水機能及び保水機能を向上させることのできる防草工法及び防草舗装構造を提供する。
【解決手段】既設土壌1の上に、廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部混合した混合物2A若しくはさらに液状樹脂を3~10質量部混合した混合物2B、又は高炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を5~20質量部混合した混合物2Cを、8~15cmの施工厚みに敷設施工し、その後、表層に水3を散布することにより下部からの雑草成長を抑制する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一般廃棄物又は産業廃棄物を廃棄物溶融炉にて1200℃以上の高温で溶融処理し発生する溶融物を水で粉砕し、磁選処理で金属鉄分の含有量を1質量%以下とし、さらに粒形調整処理をすることにより得られる廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部混合した混合物を8~15cmの施工厚みに敷設施工し、その後、表層に水を散布することにより下部からの雑草成長を抑制する、防草工法。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
一般廃棄物又は産業廃棄物を廃棄物溶融炉にて1200℃以上の高温で溶融処理し発生する溶融物を水で粉砕し、磁選処理で金属鉄分の含有率を1質量%以下とし、さらに粒形調整処理をすることにより得られる廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を3~10質量部混合した混合物を8~15cmの施工厚みに敷設施工し、その後、表層に水を散布することにより下部からの雑草成長を抑制する、防草工法。
【請求項3】
設計CBR値が20%以上、透水係数が10
-4
m/s以上の品質を有する廃棄物溶融炉水砕スラグを使用する、請求項1又は2に記載の防草工法。
【請求項4】
高炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を5~20質量部混合した混合物を8~15cmの施工厚みに敷設施工し、その後、表層に水を散布することにより下部からの雑草成長を抑制する、防草工法。
【請求項5】
設計CBR値が20%以上、透水係数が10
-4
m/s以上の品質を有する高炉水砕スラグを使用する、請求項4に記載の防草工法。
【請求項6】
一般廃棄物又は産業廃棄物を廃棄物溶融炉にて1200℃以上の高温で溶融処理し発生する溶融物を水で粉砕して得られる廃棄物溶融炉水砕スラグであって、金属鉄分の含有率が1質量%以下、粒径が5mm以下である廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部混合した混合物が8~15cmの厚みに敷設されている、防草舗装構造。
【請求項7】
一般廃棄物又は産業廃棄物を廃棄物溶融炉にて1200℃以上の高温で溶融処理し発生する溶融物を水で粉砕して得られる廃棄物溶融炉水砕スラグであって、金属鉄分の含有率が1質量%以下、粒径が5mm以下である廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を3~10質量部混合した混合物が8~15cmの厚みに敷設されている、防草舗装構造。
【請求項8】
高炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を5~20質量部混合した混合物が8~15cmの厚みに敷設されている、防草舗装構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雑草の成長を抑制する防草工法及び防草舗装構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
公園の植栽部や舗装されていない通路、あるいは道路の中央分離帯などの植栽部などにおいては、雑草が生え、放置すると雑草が成長して蔓延してしまう。
【0003】
従来、このような雑草の成長を抑制する防草工法として、植栽の周りを防草シートで覆う方法やコンクリートを敷設施工する方法が知られている。しかし、この方法では、植栽周りへの降雨などの透水に支障が出る懸念がある。
【0004】
また、下層の既設土壌の上に天然砂や土を敷設施工して日光を遮断することで、雑草の成長を抑制する方法もある。しかし、天然砂や土には雑草の種が混入していることがあり、そのため敷設施工した天然砂や土から雑草が生え成長することがある。天然砂や土を高温で熱処理すれば雑草の種を除くことはできるが、そうすると材料費用が高価となる。
【0005】
そこで本発明者らは、特許文献1において、廃棄物溶融炉水砕スラグを所定厚みに敷設施工することで、下部からの雑草成長を抑制する防草工法を開示した。ここで、特許文献1でいう廃棄物溶融炉水砕スラグとは、一般廃棄物及び産業廃棄物を廃棄物溶融炉にて1200℃以上の高温で溶融処理し発生する溶融物を水で急速粉砕し、磁選で金属鉄分を除き、その金属鉄分の含有率を金属鉄で1質量%以下としたもので、特許文献1の防草工法では、このような廃棄物溶融炉水砕スラグを使用するので、材料費用が安価であり、施工性にも優れ、施工後の美観や環境も良好に維持できるといった効果を奏する。
【0006】
一方、特許文献2には、高炉スラグを使用する防草工法が開示され、具体的には高炉スラグの固化抑制として高炉スラグを加熱乾燥処理することが記載されている。しかし、加熱乾燥処理した高炉スラグを使用したとしても、施工時の散水や施工後の降雨などにより高炉スラグに水分が付着すると、高炉スラグの潜在水硬性が復活し、施工・降雨後に固化が発生することに繋がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5582599号公報
特許第4086113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、特許文献1の防草工法において透水機能及び保水機能をさらに向上させたいとのニーズを得た。なお、特許文献2のように加熱乾燥処理した高炉スラグを単に使用したとしても、上述の通り施工・降雨後に固化が発生することから、透水機能及び保水機能を向上させることは困難である。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、材料費用が安価であり、施工性にも優れ、施工後の美観や環境も良好に維持でき、しかも透水機能及び保水機能を向上させることのできる防草工法及び防草舗装構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため本発明者らが使用する骨材の種類・性状、骨材に混合するセメント等の混合量、施工厚みなどに着目して試験及び検討を重ねたところ、以下の知見が得られた。
(1)骨材として廃棄物溶融炉水砕スラグを使用する場合、廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部混合し、その混合物を8~15cmの施工厚みに敷設することにより、透水機能及び保水機能が向上する。
(2)骨材として廃棄物溶融炉水砕スラグを使用する場合、廃棄物溶融炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を3~10質量部混合し、その混合物を8~15cmの施工厚みに敷設することにより、透水機能及び保水機能がさらに向上する。
(3)骨材として高炉水砕スラグを使用する場合、高炉水砕スラグ100質量部に対してセメントを5~15質量部及び液状樹脂を5~20質量部混合した混合物を8~15cmの施工厚みに敷設することにより、高炉水砕スラグの施工・降雨後の固化が抑制され、透水機能及び保水機能が向上する。
(4)廃棄物溶融炉水砕スラグ及び高炉水砕スラグとしては、設計CBR値が20%以上、透水係数が10
-4
m/s以上の品質のものを使用することにより、透水機能及び保水機能がさらに向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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