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公開番号2025145556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045786
出願日2024-03-21
発明の名称食品分割装置および食品分割システム
出願人地方独立行政法人青森県産業技術センター,有限会社しんぼり
代理人個人
主分類A21C 15/04 20060101AFI20250926BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】溝付き煎餅等の薄板状の食品をその溝に沿って効率的に分割することのできる装置を提供すること。
【解決手段】食品分割装置10は薄板状の食品であるワークWを分割するための装置であって、ワークWを一時的に吸着する吸着部2と、吸着部2に隣接して設けられているワーク押え部5とからなり、ワーク押え部5は、ワークWが吸着部2に吸着される際に吸着方向への運動を制止する制止作用をなす。ワーク押え部5としては、吸着方向上を直線運動するアクチュエータを用いることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薄板状の食品であるワークを分割するための装置であって、
該ワークを一時的に吸着する吸着部と、
該吸着部に隣接して設けられているワーク押え部とからなり、
該ワーク押え部は、ワークが該吸着部に吸着される際に吸着方向への運動を制止する制止作用をなす
ことを特徴とする、食品分割装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
薄板状の食品であるワークを分割するための装置であって、
該ワークを一時的に吸着する吸着部と、
該吸着部についての少なくとも一組の点対称位置において後記制止作用をなすよう設けられているワーク押え部とからなり、
該ワーク押え部は、ワークが該吸着部に吸着される際に吸着方向への運動を制止する制止作用をなす
ことを特徴とする、食品分割装置。
【請求項3】
前記吸着部およびワーク押え部は一体に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の食品分割装置。
【請求項4】
前記ワーク押え部は、その端面が前記吸着部の吸着面よりも後退位置であるよう段差をもって形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の食品分割装置。
【請求項5】
前記ワーク押え部は、前記吸着部を囲繞する複数のワーク押え部パーツからなることを特徴とする、請求項3に記載の食品分割装置。
【請求項6】
前記ワーク押え部は、前記吸着部を囲繞する一体物であることを特徴とする、請求項3に記載の食品分割装置。
【請求項7】
前記吸着部は、ワークが吸着される際に変形や後退が生じない程度の剛性を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載の食品分割装置。
【請求項8】
前記吸着部と前記ワーク押え部は別体であることを特徴とする、請求項2に記載の食品分割装置。
【請求項9】
前記吸着部を挟んで対向する二個の前記ワーク押え部によってワーク押え部組が形成されており、これが一組以上設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の食品分割装置。
【請求項10】
二組の前記ワーク押え部組が直交して配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の食品分割装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は食品分割装置および食品分割システムに係り、特に、煎餅等の薄板状の食品を効率的に割ることのできる装置等に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
煎餅は通常、略円形や略四角形に成形されているものが製造され、提供されている。しかし一方、意図せぬ形状に製造されたいわば不良品についての商品としての利用、食べやすさ等を意図して敢えて小サイズ化した商品としての利用など、不定形または定形に割られた形態で提供されてもいる。労力や作業効率の点で、煎餅を割る作業を人手にて賄うには、特に大量製造を行う場合、どうしても限界がある。そこで、煎餅を機械を用いて割る方式が便利であり、そのような技術的提案も、従来なされている。
【0003】
たとえば後掲特許文献1には、固化した煎餅の表面中央部に集中的衝撃力を付与して複数片に分割し、これに味付けをして製造する、不整形煎餅製法および連続分割装置が開示されている。またこの技術では、コンベアなどで移送される煎餅の中央部に対して、回転ドラムなどのピンを衝突させることで、効果的に煎餅を分割するための集中的衝撃力を付与するとしている。また特許文献2には、上面に開口部を有する容器本体と、開口部の対向面に設けられていて煎餅を割るための押し棒が備えられた回転自在の押え板とからなる煎餅割り器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-313614号公報「不整形煎餅の製造方法及び煎餅の連続分割装置」
特開2002-315558号公報「煎餅割り器」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の通り煎餅を割るための装置等は従来から存在しているが、これらはいずれも、製造済みの煎餅―それらは通常、略四角形や略円形状であるが―を割る装置である。割れる方向はバラバラとなって不定形の煎餅片となり、したがって、サイズも不定、形状も不定の割れ煎餅が得られる。
【0006】
一方、サイズも形状もある程度以上のまとまりがある割れ煎餅を得やすい形態として、分割箇所を案内する溝を備えた煎餅がある。このタイプの煎餅は、刻まれた溝に沿って分割することで、一定サイズ・一定形状に近い煎餅片を得ることができる。しかしながらこのような溝付き煎餅は、最終消費者が分割する場合は人手でこれを行うことが当然としても、意図的に割れ煎餅を製造する場面においては、人手では限界がある。溝付き煎餅を効率的に分割できる装置が求められる。
【0007】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の状況を踏まえ、溝付き煎餅をその溝に沿って効率的に分割することのできる装置を提供することである。また、煎餅に限らず、溝付きで薄型の食品をその溝に沿って効率的に分割することのできる装置を提供することである。
【0008】
加えて本発明では、溝が設けられていない薄型の食品であっても、それを分割する際に対象物に与える衝撃が大きい従来の方式ではなく、より衝撃が少なくて従来方式よりも良好な分割を行える装置を提供することも課題として設定する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明者は上記課題について検討を行った。
たとえば、略円形か略四角形かなどの煎餅の全体形状には関わらず、直交する二線分による十字状の溝が設けられていて、その溝に沿って煎餅を割ろうとする際に、一度に四分割しようと力を加えると、目的とした溝以外の箇所にも力が加わって、意図せぬ不定形に割れてしまうという問題がある。また、台上に分割対象の煎餅を置いて上から押し付けるように力を加えると、同様に溝以外の箇所にも力が加わり、バラバラに割れてしまう確率が高くなる。したがって、再現よく十字状の溝に沿って分割できる方法を見出す必要がある。
【0010】
鋭意検討を重ねた結果、発明者は次のような工程を行う装置を構想した。すなわち、分割対象物をその中央において上方から吸着して浮揚させ、支持する吸着部を有し、分割対象物を浮揚させた状態で、これを挟んで対向するアクチュエータにより一方向の溝に対して対称的に、つまり溝を挟んで平行に力を加える機構を有し、さらに直交するもう一方の溝に対しても同様の力を加える機構を有する装置である。このように、段階的に2回に分けて力を加える装置を用いることで、応力集中の効果により溝に沿って意図した分割を行えることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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