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公開番号2025144663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044449
出願日2024-03-21
発明の名称作業用車両および作業用車両の制御方法
出願人株式会社竹内製作所
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類F02D 29/04 20060101AFI20250926BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エコノミーモードとスタンダードモードとを適切な時期に切替える制御によって燃費の向上を図るとともに、手動でスタンダードモードとエコノミーモードとを切替える煩わしさを解消可能な作業用車両を提供することを目的とする。
【解決手段】作業用車両1は、エンジン20と第1油圧ポンプ31と第2油圧ポンプ32と走行装置6と作業装置9と操作装置5とECU30と車両コントローラ7を備える。車両コントローラ7は、走行装置6が停止していて第2油圧ポンプ32からの吐出圧力が基準値U1以上であるとともにエンジン負荷率が所定の上限値E1以上で第1期間T1を経過したときはECU30にスタンダードモードの制御指令を送信し、エンジン負荷率が所定の下限値以下で第2期間T2を経過したときはECU30にエコノミーモードの制御指令を送信し、走行装置6が作動しているときはECU30にスタンダードモードの制御指令を送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、前記エンジンによって作動する第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプによって作動する走行装置と、前記第2油圧ポンプによって作動する作業装置と、前記走行装置と前記作業装置を操作する操作装置と、エンジン出力を制御するECUと、前記ECUにエコノミーモードの制御指令またはスタンダードモードの制御指令をする車両コントローラを備え、
前記車両コントローラは、前記走行装置が停止していて前記第2油圧ポンプからの吐出圧力が基準値以上であるとともにエンジン負荷率が所定の上限値以上で第1期間を経過したときは前記ECUに前記スタンダードモードの制御指令を送信し、前記エンジン負荷率が所定の下限値以下で第2期間を経過したときは前記ECUに前記エコノミーモードの制御指令を送信し、前記走行装置が作動しているときは前記ECUに前記スタンダードモードの制御指令を送信すること
を特徴とする作業用車両。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記車両コントローラによる前記エコノミーモードの制御指令と前記スタンダードモードの制御指令を有効にする選択スイッチを有し、
前記車両コントローラは、前記選択スイッチが有効であるときに前記エコノミーモードの制御指令と前記スタンダードモードの制御指令を選択して前記ECUに送信すること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項3】
前記ECUは、前記エコノミーモードの制御指令を受信して前記エコノミーモードで制御をするときは、エンジン回転数の上限値を前記スタンダードモードで制御をするときの0.75倍~0.95倍の範囲内に抑えること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項4】
前記第1期間は0.2~0.7秒に設定されており、前記第2期間は0.8~1.4秒に設定されていること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項5】
前記車両コントローラは、前記ECUが前記エンジンの燃料噴射率に基づいて算出した前記エンジン負荷率を用いて前記エコノミーモードの制御指令と前記スタンダードモードの制御指令を前記ECUに送信すること
を特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の作業用車両。
【請求項6】
エンジンと、前記エンジンによって作動する第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプによって作動する走行装置と、前記第2油圧ポンプによって作動する作業装置と、前記走行装置と前記作業装置を操作する操作装置と、エンジン出力を制御するECUと、前記ECUにエコノミーモードの制御指令またはスタンダードモードの制御指令をする車両コントローラを備えた作業用車両の制御方法であって、
前記車両コントローラは、前記走行装置が停止していて前記第2油圧ポンプからの吐出圧力が基準値以上であるとともにエンジン負荷率が所定の上限値以上で第1期間を経過したときは前記ECUに前記スタンダードモードの制御指令を送信し、前記エンジン負荷率が所定の下限値以下で第2期間を経過したときは前記ECUに前記エコノミーモードの制御指令を送信し、前記走行装置が作動しているときは前記ECUに前記スタンダードモードの制御指令を送信すること
を特徴とする作業用車両の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンを駆動源とした作業用車両および作業用車両の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エコノミーモードを選択可能な作業用車両が提案されている(特許文献1:特開2011-001896号公報、特許文献2:特開2015-094070号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-001896号公報
特開2015-094070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃費を抑えるためにエコノミーモードにする場合がある。しかし、エコノミーモードで作業中に掘削等の大きな作業パワーが必要なときはオペレータが手動でスタンダードモードに切替える必要があった。一方、スタンダードモードで作業をし続けると無駄にエネルギーが消費される。その結果、燃費が低下するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、エコノミーモードとスタンダードモードとを適切な時期に切替える制御によって燃費の向上を図るとともに、オペレータが手動でスタンダードモードとエコノミーモードとを切替える煩わしさを解消することが可能な作業用車両を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、一実施形態として以下に開示する解決策により、前記課題を解決する。
【0007】
本発明に係る作業用車両は、エンジンと、前記エンジンによって作動する第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプと、前記第1油圧ポンプによって作動する走行装置と、前記第2油圧ポンプによって作動する作業装置と、前記走行装置と前記作業装置を操作する操作装置と、エンジン出力を制御するECUと、前記ECUにエコノミーモードの制御指令またはスタンダードモードの制御指令をする車両コントローラを備え、前記車両コントローラは、前記走行装置が停止していて前記第2油圧ポンプからの吐出圧力が基準値以上であるとともにエンジン負荷率が所定の上限値以上で第1期間を経過したときは前記ECUに前記スタンダードモードの制御指令を送信し、前記エンジン負荷率が所定の下限値以下で第2期間を経過したときは前記ECUに前記エコノミーモードの制御指令を送信し、前記走行装置が作動しているときは前記ECUに前記スタンダードモードの制御指令を送信することを特徴とする。ここで、ECUはEngine Control Unitである。または、ECUはElectronic Control Unitである。
【0008】
この構成によれば、大きな作業パワーが必要なときは速やかにスタンダードモードに切替えることができる。そして、小さな作業パワーで足りるときは速やかにエコノミーモードに切替えることができて、燃費の向上を図ることができる。尚且つ、オペレータが手動でスタンダードモードとエコノミーモードとを切替える煩わしさが解消されて使い勝手が良くなる。
【0009】
一例として、前記車両コントローラによる前記エコノミーモードの制御指令と前記スタンダードモードの制御指令を有効にする選択スイッチを有し、前記車両コントローラは、前記選択スイッチが有効であるときに前記エコノミーモードの制御指令と前記スタンダードモードの制御指令を選択して前記ECUに送信する。この構成によれば、大きな作業パワーが必要なときは、エンジン負荷率に依らず、必要な作業パワーを確保することができる。よって、オペレータの使い勝手が良い。
【0010】
一例として、前記ECUは、前記エコノミーモードの制御指令を受信して前記エコノミーモードで制御をするときは、エンジン回転数の上限値を前記スタンダードモードで制御をするときの0.75倍~0.95倍の範囲内に抑える。この構成によれば、エコノミーモードで制御をするときは、作業性を損なわない範囲内で燃費を抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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