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公開番号
2025144279
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024043985
出願日
2024-03-19
発明の名称
積層セラミックコンデンサ
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H01G
4/30 20060101AFI20250925BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高温信頼性の低下が抑制された積層セラミックコンデンサを提供すること。
【解決手段】積層セラミックコンデンサ1では、積層体2は、有効層幅方向端部201と有効層中央部202とを有し、積層体2は、希土類元素が偏析している希土類偏析領域81をさらに有し、有効層幅方向端部201に存在する希土類偏析領域81の希土類元素の偏析量に対して、有効層中央部202に存在する希土類偏析領域81の希土類元素の偏析量は、有効層中央部>有効層幅方向端部、の関係にある。
【選択図】図7A
特許請求の範囲
【請求項1】
積層された複数の誘電体層と積層された複数の内部電極層とを含み、
高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、
高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、
高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含み、
前記誘電体層と前記内部電極層とが交互に積層されてなる有効層部と、
前記有効層部を前記第1の主面側および前記第2の主面側から挟み込むように配置された外層部と、を含む積層体と、
前記第1の端面上に配置された第1の外部電極と、
前記第2の端面上に配置された第2の外部電極と、
を有する積層セラミックコンデンサにおいて、
前記積層体は、前記有効層部の幅方向の端部に配置されている有効層幅方向端部と、
前記有効層部の中央部に配置されている有効層中央部と、を有し、
前記積層体は、希土類元素が偏析している希土類偏析領域をさらに有し、
幅方向および高さ方向に平行な断面において、
前記有効層幅方向端部に存在する前記希土類偏析領域の希土類元素の偏析量に対して、前記有効層中央部に存在する前記希土類偏析領域の希土類元素の偏析量は、有効層中央部>有効層幅方向端部、の関係にあり、
前記誘電体層の誘電体材料は、カルシウム、ジルコニウム、ストロンチウムのうち少なくとも1つを含み、ペロブスカイト型構造を有する材料を含有する、積層セラミックコンデンサ。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記有効層幅方向端部に対する、前記有効層中央部の希土類元素の偏析量の比は、2倍以上4倍以下である、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
前記積層体は、さらにアルミニウムが偏析しているアルミニウム偏析領域を有し、
前記アルミニウム偏析領域は、前記有効層幅方向端部に存在し、前記有効層中央部には存在しない、請求項1または請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項4】
前記内部電極層は、内部電極存在領域と、内部電極分断領域と、を有し、
前記アルミニウム偏析領域は、前記内部電極分断領域に存在する、請求項3に記載の積層セラミックコンデンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載された積層セラミックコンデンサは、チタン酸バリウムなどの誘電体からなるセラミック焼結体のコンデンサ本体を備える。コンデンサ本体の内部には誘電体層となるセラミック層を介して、銀または銀-パラジウム合金などの貴金属材料あるいはニッケルなどの卑金属材料からなる内部電極層が配置される。内部電極層は、コンデンサ本体の一方の端面と他方の端面とに交互に導出される。交互に導出された一方の内部電極層と他方の内部電極層とは、それぞれ異なる電位の外部電極に電気的に接続される。
【0003】
特許文献1に記載された積層コンデンサの内部電極層は金属材料で構成され、外部電極はこれと同一またはこれと合金化しうる金属を含む複数の金属成分とガラス成分とで構成される。外部電極は、導電性樹脂接着剤を介して配線基板に接着される。外部電極の断面積に対する金属成分の面積占有率は、60%から95%の範囲である。これによって、特許文献1に記載された積層コンデンサは、半田を用いることなく、安価に高い信頼性をもって配線基板に実装することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-237137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような一般的な積層セラミックコンデンサには、高温信頼性が低下する場合があるとの課題がある。特には、内部電極層の幅方向の端部を端緒とする高温信頼性の低下が生じる場合がある。
【0006】
そこで本発明は、高温信頼性の低下が抑制された積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の積層セラミックコンデンサは、積層された複数の誘電体層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含み、前記誘電体層と前記内部電極層とが交互に積層されてなる有効層部と、前記有効層部を前記第1の主面側および前記第2の主面側から挟み込むように配置された外層部と、を含む積層体と、前記第1の端面上に配置された第1の外部電極と、前記第2の端面上に配置された第2の外部電極と、を有する積層セラミックコンデンサにおいて、前記積層体は、前記有効層部の幅方向の端部に配置されている有効層幅方向端部と、前記有効層部の中央部に配置されている有効層中央部と、を有し、前記積層体は、希土類元素が偏析している希土類偏析領域をさらに有し、幅方向および高さ方向に平行な断面において、前記有効層幅方向端部に存在する前記希土類偏析領域の希土類元素の偏析量に対して、前記有効層中央部に存在する前記希土類偏析領域の希土類元素の偏析量は、有効層中央部>有効層幅方向端部、の関係にあり、前記誘電体層の誘電体材料は、カルシウム、ジルコニウム、ストロンチウムのうち少なくとも1つを含み、ペロブスカイト型構造を有する材料を含有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高温信頼性の低下が抑制された積層セラミックコンデンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサの外観斜視図である。
図2は図1の101-101断面図である。
図3は図2の102-102断面図である。
図4は図2の103-103断面図である。
図5は図2の104-104断面図である。
図6Aは図2の106-106断面図である。
図6Bは図2の105-105断面図である。
図7Aは端部評価領域の電子顕微鏡像である。
図7Bは中央部評価領域の電子顕微鏡像である。
図8Aは端部評価領域のFE-WDX像であり、希土類元素の偏析を示す図である。
図8Bは中央部評価領域のFE-WDX像であり、希土類元素の偏析を示す図である。
図9Aは端部評価領域のFE-WDX像であり、アルミニウムの偏析を示す図である。
図9Bは中央部評価領域のFE-WDX像であり、アルミニウムの偏析を示す図である。
図10は実施例および比較例の評価結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(積層セラミックコンデンサ)
図面を参照しながら本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサ1について説明する。図1は、本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサ1の外観斜視図である。図2は、図1の101-101断面図である。図3は、図2の102-102断面図である。図4は、図2の103-103断面図である。図5は、図2の104-104断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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