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公開番号2025142814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042391
出願日2024-03-18
発明の名称樹脂シート
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08J 7/00 20060101AFI20250924BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐熱性に優れた樹脂シートを容易に製造することが可能な新規の樹脂シートを提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂と、フィラーと、を含有する樹脂組成物が電子線照射で架橋されてなる樹脂シート10であって、250℃での動的弾性率E’が1MPa以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂と、フィラーと、を含有する樹脂組成物が電子線照射で架橋されてなり、250℃での動的弾性率E’が1MPa以上であることを特徴とする樹脂シート。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂の融点が、100℃以下である、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂の融点が、60℃以下である、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂が、エチレン系ポリマー又はオレフィン系熱可塑性エラストマーを含む、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含む、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項6】
前記エチレン-酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量が25~45質量%である、請求項5に記載の樹脂シート。
【請求項7】
前記フィラーが、水酸化マグネシウムを含む、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項8】
前記樹脂シートの面方向における熱伝導率が、3W/m・K以上である、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項9】
前記樹脂シートの密度が、2g/cm

以下である、請求項1に記載の樹脂シート。
【請求項10】
前記樹脂シートの100℃、10Hzの条件で測定した動的弾性率をE’(100)、250℃、10Hzの条件で測定した動的弾性率をE’(250)とした場合、動的弾性率の変化率((E’(100)-E’(250))/E’(100)*100)が70%以下である、請求項1に記載の樹脂シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
プリント配線板材料、半導体パッケージ材料、ケーブル被覆材料等の電子部品材料や、封止フィルム、離型フィルム等の材料として、耐熱性フィルムの需要が拡大し、更なる高性能化や機能化およびコストダウンが求められている。例えば、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の高融点樹脂からなるフィルムは、耐熱性に優れているが、高価である。
【0003】
特許文献1には、脂肪族ポリアミド樹脂、電子線架橋助剤、熱安定剤及びポリアミドと反応する官能基を有する架橋型オレフィン系樹脂を含有するポリアミド系樹脂組成物が電子線照射で架橋されて、300℃での動的弾性率が0.5MPa以上である耐熱性ポリアミド系フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-350536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トリアリルイソシアヌレート(TAIC)等の架橋助剤を含む樹脂組成物を電子線照射で架橋する場合、架橋の進行を制御することが難しい。例えば、樹脂組成物の混練時に架橋が進みすぎるなど、耐熱性のような優れた物性を均質に有する樹脂シートを安価に高い生産性で製造しにくい場合がある。
【0006】
本発明は、耐熱性に優れた樹脂シートを容易に製造することが可能な新規の樹脂シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の構成を採用する。
[1] 熱可塑性樹脂と、フィラーと、を含有する樹脂組成物が電子線照射で架橋されてなり、250℃での動的弾性率E’が1MPa以上であることを特徴とする樹脂シート。
[2] 前記熱可塑性樹脂の融点が、100℃以下である、[1]に記載の樹脂シート。
[3] 前記熱可塑性樹脂の融点が、60℃以下である、[1]又は[2]に記載の樹脂シート。
[4] 前記熱可塑性樹脂が、エチレン系ポリマー又はオレフィン系熱可塑性エラストマーを含む、[1]~[3]のいずれか1に記載の樹脂シート。
[5] 前記熱可塑性樹脂が、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含む、[1]~[4]のいずれか1に記載の樹脂シート。
[6] 前記エチレン-酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量が25~45質量%である、[5]に記載の樹脂シート。
[7] 前記フィラーが、水酸化マグネシウムを含む、[1]~[6]のいずれか1に記載の樹脂シート。
[8] 前記樹脂シートの面方向における熱伝導率が、3W/m・K以上である、[1]~[7]のいずれか1に記載の樹脂シート。
[9] 前記樹脂シートの密度が、2g/cm

以下である、[1]~[8]のいずれか1に記載の樹脂シート。
[10] 前記樹脂シートの100℃、10Hzの条件で測定した動的弾性率をE’(100)、250℃、10Hzの条件で測定した動的弾性率をE’(250)とした場合、動的弾性率の変化率((E’(100)-E’(250))/E’(100)*100)が70%以下である、[1]~[9]のいずれか1に記載の樹脂シート。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐熱性に優れた樹脂シートを容易に製造することが可能な新規の樹脂シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
樹脂シートの一例を示す断面図である。
実施例の樹脂シートの1HzにおけるDMA測定結果を示すグラフである。
実施例の樹脂シートの10HzにおけるDMA測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態に係る樹脂シートは、エチレン系ポリマーを含む熱可塑性樹脂と、フィラーと、を含有する樹脂組成物が電子線照射で架橋されてなり、250℃での動的弾性率E’が1MPa以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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