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公開番号2025141852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2025035113
出願日2025-03-06
発明の名称カテーテル
出願人SBカワスミ株式会社,住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61M 25/092 20060101AFI20250919BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】管状本体の膨張による操作線または管状本体の損傷を抑制できるとともに、操作部の長軸方向長さの短縮に適したカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテルは、生体管腔に挿入される管状本体20と、管状本体に挿通され、先端が管状本体の遠位部にそれぞれ接続された複数の操作線と、管状本体の近位部に設けられた操作部本体51と、操作線の基端が固定されるとともに操作部本体に回転操作可能に取り付けられ、回転操作により操作線に牽引力を付与して管状本体の遠位部を屈曲させる操作部材53と、操作部本体において各々の操作線に対応して設けられ、管状本体の膨張に対する操作線の撓みしろを形成する複数の調整部54A,54Bと、を備える。各々の調整部は、互いの距離を変更可能である複数の滑車(61A,62Aおよび61B,62B)を有し、当該滑車間に懸架される操作線の長さを調整自在である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
生体管腔に挿入される管状本体と、
前記管状本体に挿通され、先端が前記管状本体の遠位部にそれぞれ接続された複数の操作線と、
前記管状本体の近位部に設けられた操作部本体と、
前記操作線の基端が固定されるとともに前記操作部本体に回転操作可能に取り付けられ、回転操作により前記操作線に牽引力を付与して前記管状本体の遠位部を屈曲させる操作部材と、
前記操作部本体において各々の前記操作線に対応して設けられ、前記管状本体の膨張に対する前記操作線の撓みしろを形成する複数の調整部と、を備え、
各々の前記調整部は、互いの距離を変更可能である複数の滑車を有し、当該滑車間に懸架される前記操作線の長さを調整自在である
カテーテル。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
各々の前記調整部は、前記複数の滑車として、第1滑車と、前記第1滑車に対して移動可能な第2滑車とを有し、前記第1滑車の軸心と前記第2滑車の軸心との直交方向の距離を変更可能である
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
各々の前記調整部は、前記第1滑車に対して前記第2滑車を離間させる方向に付勢する弾性部材をさらに有する
請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記操作線は、前記第1滑車と前記第2滑車に交互に掛け渡されており、前記第1滑車に前記操作線が掛けられる回数は、前記第2滑車に前記操作線が掛けられる回数よりも多い
請求項3に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記弾性部材のばね定数kは、前記第1滑車に対する前記第2滑車の変位量x、前記操作線の破断強度Sおよび前記第1滑車の数N(但し、Nは2以上の整数)に対して、以下の式(1)の関係を満たす
請求項4に記載のカテーテル
kx<2S(N-1) ……式(1)
【請求項6】
前記操作線は、前記第1滑車および前記第2滑車を複数周回するように掛け渡される
請求項2に記載のカテーテル。
【請求項7】
前記第1滑車に対する前記第2滑車の移動方向は、前記管状本体の長軸方向と交わる方向である
請求項2に記載のカテーテル。
【請求項8】
前記第1滑車および前記第2滑車の直径Dは、前記操作線の径をdとしたときにD/d>40を満たす値である
請求項2に記載のカテーテル。
【請求項9】
各々の前記調整部は、前記複数の滑車が軸心の直交方向に相対的に移動可能な第1状態と、前記複数の滑車の相対的な移動を制限する第2状態を切り替えるロック機構をさらに有する
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記操作部材は、前記管状本体の長軸方向と直交する方向に対して回転軸が傾いて配置されている
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のカテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、近位部に設けられた操作部の操作に応じて、生体管腔に挿入される管状本体の遠位部を操作可能なカテーテルが提供されている。例えば、特許文献1には、管状本体に沿って配置された操作線を操作部で牽引し、管状本体の先端に配置されたエンドツールを開閉する手術用インスツルメントが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-154154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
操作線を内包するカテーテルの管状本体は、操作線よりも線膨張係数および膨潤係数が大きい。そのため、カテーテルの組立成形後にカテーテルの熱環境や温度環境が変動すると、管状本体の膨張により操作線または管状本体に大きな負荷がかかり、操作線の破断や管状本体の塑性的な屈曲などの事象が生じうる。したがって、カテーテルの操作部には、管状本体の膨張による操作線または管状本体の損傷を抑制する構成が必要となる。
【0005】
一方で、この種のカテーテルの用途として、カテーテル内にさらに小径のカテーテルを入れ子状に挿通させて手技を行う場合がある。外側のカテーテル内にカテーテルを挿入する場合、手技の際に小径のカテーテルは外側のカテーテルの先端から突出する必要がある。そのため、小径のカテーテルが挿入される外側のカテーテルに関しては、小径のカテーテルが外側のカテーテルの先端から突出できるように、管状本体の長軸方向長さは維持しつつ、近位部に設けられる操作部の長軸方向長さをより短くすることが近年強く要望されている。
【0006】
そこで、本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであって、管状本体の膨張による操作線または管状本体の損傷を抑制できるとともに、操作部の長軸方向長さの短縮に適したカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様のカテーテルは、生体管腔に挿入される管状本体と、管状本体に挿通され、先端が管状本体の遠位部にそれぞれ接続された複数の操作線と、管状本体の近位部に設けられた操作部本体と、操作線の基端が固定されるとともに操作部本体に回転操作可能に取り付けられ、回転操作により操作線に牽引力を付与して管状本体の遠位部を屈曲させる操作部材と、操作部本体において各々の操作線に対応して設けられ、管状本体の膨張に対する操作線の撓みしろを形成する複数の調整部と、を備える。各々の調整部は、互いの距離を変更可能である複数の滑車を有し、当該滑車間に懸架される操作線の長さを調整自在である。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、管状本体の膨張による操作線または管状本体の損傷を抑制できるとともに、操作部の長軸方向長さの短縮に適したカテーテルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態のカテーテルの一例を示す側面図である。
カテーテルのA-A線部分の拡大断面図である。
図2のB-B線断面図である。
(a)は操作部の外観を示す斜視図であり、(b)は操作部の内部構造を示す斜視図である。
操作部の内部構造を示す平面図である。
図5のC-C線断面図である。
(a)は調整部およびロック機構の平面図であり、(b)は調整部およびロック機構の側面図である。
図7(a)のE-E線断面図である。
(a)は調整部での一方の操作線の配置を示す平面図であり、(b)は調整部での一方の操作線の配置を示す側面図である。
ロック機構の第1ロック部の動作例を示す図である。
調整部の構成を模式化して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本実施形態に係るカテーテルの構成例について説明する。なお、図面における各部の形状、寸法等は模式的に示したもので、実際の形状や寸法等を示すものではない。また、以下の説明では、カテーテルのオペレータからみて遠い方を遠位部と称し、図中遠位部を適宜符号DEで示す。また、カテーテルのオペレータからみて近い方を近位部と称し、図中近位部を適宜符号PEで示す。
(【0011】以降は省略されています)

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