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公開番号2025139770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038790
出願日2024-03-13
発明の名称戸車および建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E05D 15/06 20060101AFI20250919BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】車輪の径寸法を小さくし得る戸車および建具を提供すること。
【解決手段】戸車5は、引き違い窓において障子が下枠のレール上をスライド移動可能とするものであって、下框に取り付けられると共に間隔を隔てて対向する一対の側板部551を有する戸車枠51と、戸車枠51に支持される車輪61とを備える。車輪61は、一対の側板部551に設けられる一対の軸受62と、レール上を転動する車軸ローラー63とを備える。一対の軸受62には、車軸ローラー63が貫通される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
建具において障子が枠体のレール上をスライド移動可能とする戸車であって、
前記障子の框に取り付けられると共に間隔を隔てて対向する一対の側板部を有する戸車枠と、前記戸車枠に支持される車輪とを備え、
前記車輪は、前記一対の側板部に設けられる一対の軸受と、前記レール上を転動する車軸ローラーとを備え、
前記一対の軸受には、前記車軸ローラーが貫通される
ことを特徴とする戸車。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
請求項１に記載の戸車において、
前記車軸ローラーの径寸法は、前記一対の軸受の径寸法よりも小さい
ことを特徴とする戸車。
【請求項３】
請求項１に記載の戸車において、
前記車軸ローラーには、前記一対の軸受の間において前記レールが配置される凹溝部が周方向に沿って形成される
ことを特徴とする戸車。
【請求項４】
請求項１に記載の戸車において、
前記戸車枠は、少なくとも二つの前記車輪が前記レールの長手方向に沿って並設されると共に、少なくとも二つの前記車輪の間の位置に前記レールの長手方向に直交する直交方向に沿った軸ピンを介して相手部材に揺動可能に連結される
ことを特徴とする戸車。
【請求項５】
請求項１に記載の戸車において、
前記戸車枠は、前記障子の框に取付部材を介して取り付けられる外枠と、前記レールの長手方向に沿って前記外枠に並設される少なくとも二つの内枠とを備え、
前記車輪は、前記内枠のそれぞれに対して前記レールの長手方向に沿って少なくとも二つ並設され、
前記外枠は、前記内枠の間の位置に前記レールの長手方向に直交する直交方向に沿った軸ピンを介して前記取付部材に揺動可能に連結され、
前記内枠は、少なくとも二つの前記車輪の間の位置に前記直交方向に沿った軸ピンを介して前記外枠に揺動可能に連結される
ことを特徴とする戸車。
【請求項６】
請求項３に記載の戸車において、
前記戸車枠には、前記レールの長手方向に直交する直交方向において前記レールを間にして配置される一対のガイド側面を有する樹脂製のガイド部材が取り付けられ、
前記一対のガイド側面の間の幅寸法は、前記レールの幅寸法よりも大きく且つ前記凹溝部の幅寸法よりも小さい寸法とされる
ことを特徴とする戸車。
【請求項７】
レールを有する枠体と、前記レール上を走行する請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の戸車が取り付けられる障子とを備える
ことを特徴とする建具。
【請求項８】
請求項７に記載の建具において、
前記戸車が取り付けられる前記障子の框は下框であり、
前記下框は下框見付け面部を有し、
前記戸車の戸車枠の一対の側板部における下縁は、前記下框見付け面部の位置よりも下方に突出した位置に配置される
ことを特徴とする建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、障子が枠体のレール上をスライド移動可能とする戸車および建具に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、建具として、建物の開口部に取り付けられる枠体と、枠体内に水平方向にスライド可能な障子とを備える引込み戸が知られている（特許文献１参照）。枠体の下枠には、水平方向に沿ったレールが設けられており、障子の下框には、レール上を走行可能な戸車が取り付けられている。
戸車は、車軸と、車軸の外周を取り囲んで配置される外輪部と、外輪部および車軸の間に配置されるベアリングとを有する車輪を備えており、外輪部の周面には、レールに係合する溝が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１０５０７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、特許文献１に記載の引込み戸では、戸車の車輪は、その外輪部が車軸の外周を取り囲んで配置され、更に、外輪部と車軸との間にベアリングが配置されて構成されるので、車輪の径寸法が大きくなるおそれがあり、また、車輪の径寸法が大きいと、当該戸車が取り付けられる下框の見付け寸法も大きくなってしまうおそれがあり、引込み戸の眺望性や断熱性の向上を図り難い。
【０００５】
本発明の目的は、車輪の径寸法を小さくし得る戸車および建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の戸車は、建具において障子が枠体のレール上をスライド移動可能とする戸車であって、前記障子の框に取り付けられると共に間隔を隔てて対向する一対の側板部を有する戸車枠と、前記戸車枠に支持される車輪とを備え、前記車輪は、前記一対の側板部に設けられる一対の軸受と、前記レール上を転動する車軸ローラーとを備え、前記一対の軸受には、前記車軸ローラーが貫通されることを特徴とする。
本発明の建具は、レールを有する枠体と、前記レール上を走行する本発明の戸車が取り付けられる障子とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、車輪の径寸法を小さくし得る戸車および建具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の実施形態に係る建具および戸車を示す全体説明図。
前記実施形態に係る戸車を示す分解斜視図。
前記実施形態に係る戸車を示す平面図。
前記実施形態に係る戸車を示す縦断面図。
図４に示すＶ－Ｖ線矢視断面図。
前記実施形態に係る戸車の使用状態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［本実施形態の構成］
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図１において、本実施形態に係る建具としての引き違い窓１は、建物の開口部に設置される窓枠２（枠体）と、窓枠２内に引き違い可能に設置される障子３（３Ａ，３Ｂ）とを備えている。窓枠２は、上枠２１、下枠２２および左右の縦枠２３を枠組みして構成されている。障子３は、上框（図示省略）、下框３２、左右の縦框（図示省略）および複数ガラスパネルなどの面材３５を框組みして構成されている。下枠２２には、障子３のスライド移動方向に沿った金属製のレール２２１（図６参照）が設けられている。下框３２は、見込み方向に対向する一対の下框見付け面部３２１と、下框見付け面部３２１に連続する上下一対の下框見込み面部３２２とを有しており、下框３２には、レール２２１上を走行可能な戸車５が取り付けられており、本実施形態では、下框３２の両端部にそれぞれ設けられている。なお、上枠２１および上框にも図示しないスライド移動方向に沿ったレールや嵌合溝などが形成されている。
以下の説明において、引き違い窓１の左右方向（スライド移動方向）をＸ軸方向とし、引き違い窓１の上下方向をＹ軸方向とし、引き違い窓１の見込み方向をＺ軸方向とする。Ｘ，Ｙ，Ｚ軸方向は互いに直交する。
【００１０】
戸車５は、図２から図５に示すように、戸車枠５１と、戸車枠５１に回転可能に支持される車輪６１とを備えている。戸車枠５１は、下框３２に取付部材５３を介して取り付けられる外枠５２と、レール２２１の長手方向であるＸ軸方向に沿って外枠５２に並設された二つの内枠５５（５５Ａ，５５Ｂ）とを備えている。
（【００１１】以降は省略されています）

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