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公開番号2025138629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2025084587,2023006257
出願日2025-05-21,2017-04-06
発明の名称ビス連結による細胞毒性剤の共役
出願人ハンジョウ ディーエーシー バイオテック シーオー.,エルティディ.,HANGZHOU DAC BIOTECH CO.,LTD.
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類A61K 47/68 20170101AFI20250917BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】特異的な方法で細胞結合剤と細胞毒性剤分子との共役体を製造するビス連結方法を提供する。
【解決手段】細胞結合剤/分子の2以上の残基を、易反応性ビス連結体化合物と同時に又は連続的に反応させる、式(I-v)又は式(I-w)の共役体化合物の製造方法。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)のビス連結体化合物:
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2025138629000341.jpg
37
116
式中、
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2025138629000342.jpg
16
77
は単結合を表し;
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2025138629000343.jpg
16
77
は、任意に単結合若しくは二重結合、又は不存在のいずれかであり;
n及びm

は独立して1~20であり;


及びZ

に連結するカッコ内の細胞結合分子は、治療的な又は他の生物学的な修飾
が求められる細胞集団の部分に結合する、それと複合体を形成する、又はそれと反応する
分子/薬剤である。前記細胞結合剤/分子は、免疫療法タンパク質、抗体、一本鎖抗体;
標的細胞に結合する抗体断片;モノクローナル抗体;一本鎖モノクローナル抗体;又は標
的細胞に結合するモノクローナル抗体断片;キメラ抗体;標的細胞に結合するキメラ抗体
断片;ドメイン抗体;標的細胞に結合するドメイン抗体断面;抗体を模倣したアドネクチ
ン;DARPins;リンホカイン;ホルモン;ビタミン;成長因子;コロニー刺激因子
;又は栄養輸送分子;トランスフェリン;4以上のアミノ酸を有する結合ペプチド;又は
抗体、タンパク質、アルブミン、ポリマー、デンドリマー、リポソーム、ナノ粒子、小胞
、又は(ウイルス)カプシドに結合する小細胞結合分子又は結合リガンドであり;
カッコ内の細胞毒性分子は、治療のための薬剤/分子/薬剤、又は免疫療法のためのタ
ンパク質/分子、又は細胞結合剤の結合若しくは安定化を増強するための機能分子、又は
細胞表面受容体結合リガンド、又は細胞増殖の抑制、あるいは細胞結合分子作用のモニタ
リング、検出、又は研究のため;又はその類似体若しくはプロドラッグ、若しくは薬学的
に許容される塩、水和物若しくは水和塩、若しくは結晶構造、若しくは光学異性体、ラセ
ミ体、ジアステレオマー免疫療法化合物、化学療法化合物のエナンチオマー、若しくはエ
ナンチオマー、抗体(プロボディ)若しくは抗体(プロボディ)断片;又はsiRNA若
しくはDNA分子;又は細胞表面結合リガンド;又はチューブリシン、カリケアマイシン
、オーリスタチン、メイタンシノイド、CC-1065類縁体、モルホリノドキソルビシ
ン、タキサン、クリプトフィシン、アマトキシン、エポチロン、エリブリン、ゲルダナマ
イシン、デュオカルマイシン、ダウノマイシン、メトトレキサート、ビンデシン、ビンク
リスチン、及びベンゾジアゼピン二量体(ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマ
イシン、インドリノベンゾジアゼピン、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリ
ジノベンゾジアゼピンの二量体を含む)を含む治療薬の類縁体若しくはプロドラッグであ
り;
X及びYは独立して、同一の又は異なる、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル
、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、アミン(
第二級、第三級、又は第四級)、イミン、シクロへテロアルカン、ヘテロ芳香族、アルコ
キシム、又はアミド結合を介して、細胞毒性薬物と連結する官能基を表し;X及びYは独
立してNH;NHNH;N(R

);N(R

)N(R

);O;S;S-S、O-NH
、O-N(R

)、CH

-NH、CH

-N(R

)、CH=NH、CH=N(R
続きを表示(約 8,600 文字)【請求項2】
以下の式(II)の細胞毒性分子を含有する易反応性ビス連結体化合物から製造され、
前記細胞結合分子の2以上の残基は、式(I)を形成するために同時に又は連続的にそれ
と反応させることができる、請求項1に記載の式(I)の共役体化合物:
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2025138629000352.jpg
31
128
式中:
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2025138629000353.jpg
17
114
は単結合を表す;
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2025138629000354.jpg
17
114
は、任意で単結合、二重結合、若しくは三重結合のいずれかであるか、又は任意で存在し
なくてもよい;
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2025138629000355.jpg
15
95
が三重結合を表すとき、Lv

とLv

の両方が存在しない;
カッコ内の細胞毒性分子、m

、X、Y、L

、L

、Z

、及びZ

は、請求項1と
同じ定義である;
Lv

及びLv

は、同一の又は異なる、細胞結合分子上のチオール、アミン、カルボ
ン酸、セレノール、フェノール、又はヒドロキシル基と反応することができる脱離基を表
し、Lv

及びLv

は、OH;F;Cl;Br;I;ニトロフェノール;N-ヒドロキ
シスクシンイミド(NHS);フェノール、ジニトロフェノール、ペンタフルオロフェノ
ール、テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペ
ンタクロロフェノール;トリフレート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロ
ロフェノール;1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;2-エチ
ル-5-フェニルロキサゾリウム-3’-スルホン酸塩、自己で若しくは他の無水物とで
形成される無水物:無水酢酸、若しくは無水ホルミル;又は、EDC(N-(3-ジメチ
ルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド)、DCC(ジシクロヘキシル-カル
ボジイミド)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N-シクロヘキシ
ル-N’-(2-モルホリノエチル)カルボジイミドメソ-p-トルエンスルホナート(
CMC、又はCME-CDI)、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)、TB
TU(O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロ
ニウムテトラフルオロボラート)、N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(1H-ベ
ンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、(
ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフ
ルオロホスファート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジ
ノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、ジエチルシアノホスホネー
ト(DEPC)、クロロ-N,N,N’,N’-テトラメチルホルムアミジニウムヘキサ
フルオロホスファート、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-
トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム-3-オキシドヘキサフルオロホスファート(H
ATU)、1-[(ジメチルアミノ)(モルホリノ)メチレン]-1H-[1,2,3]
トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イウム-3-オキシドヘキサフルオロホスファ
【請求項3】
以下の式(III)の細胞結合分子と結合した易反応性ビス連結体化合物から製造され
、前記細胞毒性分子の2以上の官能基は、式(I)を形成するために同時に又は連続的に
それと反応させることができる、請求項1に記載の式(I)の共役体化合物:
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2025138629000358.jpg
33
136
式中、


、n、
JPEG
2025138629000359.jpg
16
118
、細胞結合剤/分子、L

、L

、及びZ

は、請求項1と同じ定義である;
X’及びY’は、同時に又は連続して細胞毒性剤の残基基と独立して反応してそれぞれ
X及びYを形成することができる官能基であり、式中、X及びYは、式(I)において定
義される;
X’及びY’は、ジスルフィド置換基、マレイミド、ハロアセチル、アルコキシアミン
、アジド、ケトン、アルデヒド、ヒドラジン、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシレート
、イミダゾール、チオール、若しくはアルキン;又はN-ヒドロキシスクシンイミドエス
テル、p-ニトロフェニルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニ
ルエステル、ペンタクロロフェニルエステル;テトラフルオロフェニルエステル;ジフル
オロフェニルエステル;モノフルオロフェニルエステル;ペンタクロロフェニルエステル
、ジクロロフェニルエステル、テトラクロロフェニルエステル、若しくは1-ヒドロキシ
ベンゾトリアゾールエステル;トリフレート、メシレート、若しくはトシレート;2-エ
チル-5-フェニルイソオキサゾリウム-3’-スルホネート;ピリジルジスルフィド、
若しくはニトロピリジルジスルフィド;マレイミド、ハロアセテート、アセチレンジカル
ボン酸基、カルボン酸ハロゲン化物(フッ化物、塩化物、臭化物、若しくはヨウ化物)か
ら独立して選択されるか、又は以下の構造のいずれかである:
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2025138629000360.jpg
242
164
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2025138629000361.jpg
56
169
式中、


’はF、Cl、Br、I、又はLv

であり;


’は、O、NH、N(R

)、又はCH

であり;


及びR

は、H、R

、芳香族、ヘテロ芳香族、1個又は数個のH原子が独立して
-R

、-ハロゲン、-OR

、-SR

、-NR



、-NO

、-S(O)R


-S(O)

【請求項4】
以下の式(IV)の易反応性ビス連結体分子から製造され、細胞毒性分子及び細胞結合
分子は、それを独立して、又は同時に、又は逐次的に反応させて式(I)を形成すること
ができる、請求項1に記載の式(I)の共役体化合物:
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2025138629000362.jpg
32
119
式中、
JPEG
2025138629000363.jpg
19
119
、m

、L

、L

、Z

、及びZ

は、請求項1と同じ定義であり;
Lv

及びLv

は、請求項2と同じ定義であり、且つX’及びY’は請求項3と同じ定
義である。
【請求項5】
以下の式(I-a)、(I-b)、(I-c)、(I-d)、(I-e)、(I-f)
、(I-g)、(I-h)、(I-i)、(I-j)、(I-k)、(I-m)、(I-
n)、(I-o)、(I-p)、(I-q)、(I-r)、(I-s)、(I-t)、(
I-u)、(I-v)、及び(I-w)で表される構造を有する、請求項1の式(I)の
共役体化合物:
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2025138629000364.jpg
235
143
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247
124
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2025138629000366.jpg
243
142
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2025138629000367.jpg
87
152
式中、


及びY

は独立して、CH、CH

、NH、O、S、NHNH、N(R

)、及び
Nであり;2つの原子の中間にある化学結合は、隣接する2つの原子のいずれかを連結で
きることを意味し;
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2025138629000368.jpg
18
119
、X、Y、R

、n、L

、及びL

は、請求項1と同じ定義であり;細胞毒性剤は、請
求項1に記載の細胞毒性分子と同じである。
【請求項6】
式(II-a)、(II-b)、(II-c)、(II-d)、(II-e)、(II
-f)、(II-g)、(II-h)、(II-i)、(II-j)、(II-k)、(
II-m)、(II-n)、(II-o)、(II-q)、(II-r)、(II-s)
、(II-t)、(II-u)、(II-v)、(II-w)、(II-x)、(II-
y)、(II-z)、(II-a1)、(II-a2)、(II-a3)、及び(II-
a4)で表される構造を有する、請求項2に記載の式(II)の化合物:
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2025138629000369.jpg
111
169
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2025138629000370.jpg
229
166
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2025138629000371.jpg
160
159
式中、


及びY

は独立して、CH、CH

、NH、O、S、NHNH、N(R

)、及び
Nであり;2つの原子の中間にある化学結合は、隣接する2つの原子のいずれかを連結で
きることを意味し;
JPEG
2025138629000372.jpg
17
101
、細胞毒性剤、R

、X、Y、n、L

、L

、Lv

、及びLv

は、請求項1及び2
と同じ定義である。
【請求項7】
以下の式(III-a)、(III-b)、(III-c)、(III-d)、(II
I-e)、(III-f)、(III-g)、(III-h)、(III-i)、(II
I-j)、(III-k)、(III-l)、(III-m)、(III-n)、(II
I-o)、(III-p)、(III-r)、(III-s)、(III-t)、(II
I-u)、(III-v)、及び(III-w)で表される構造を有する、請求項3に記
載の式(III)の化合物:
JPEG
2025138629000373.jpg
214
158
JPEG
2025138629000374.jpg
233
111
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2025138629000375.jpg
245
111
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2025138629000376.jpg
43
119
式中、


及びY

は独立して、CH、CH

、NH、O、S、NHNH、N(R

)、及び
Nであり;2つの原子の中間にある化学結合は、隣接する2つの原子のいずれかを連結で
きることを意味し;R

、X’、Y’、n、L

、及びL

は、請求項1及び2と同じ定
義である。
【請求項8】
以下の式(IV-a)、(IV-b)、(IV-c)、(IV-d)、(IV-e)、
(IV-f)、(IV-g)、(IV-h)、(IV-i)、(IV-j)、(IV-k
)、(IV-m)、(IV-n)、(IV-o)、(IV-p)、(IV-q)、(IV
-r)、(IV-s)、(IV-t)、(IV-u)、(IV-v)、(IV-w)、(
IV-x)、(IV-y)、(IV-z)、(IV-a1)、(IV-a2)、(IV-
a3)、及び(IV-a4)で表される構造を有する、請求項4に記載の式(IV)の化
合物:
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2025138629000377.jpg
191
169
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2025138629000378.jpg
232
144
式中、


及びY

は独立して、CH、CH

、NH、O、S、NHNH、N(R

)、及び
Nであり;2つの原子の中間にある化学結合は、隣接する2つの原子のいずれかを連結で
きることを意味し;
JPEG
2025138629000379.jpg
15
105
、R

、X’、Y’、n、L

、及びL

は、請求項1及び2と同じ定義である。
【請求項9】

前記細胞結合剤の鎖間ジスルフィドからの一対のチオールが、ジチオスレイトール(D
TT)、ジチオエリスリトール(DTE)、ジチオールブチルアミン(DTBA)、L-
グルタチオン(GSH)、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、2
-メルカプトエチルアミン(β-MEA)、又は/及びβメルカプトエタノール(β-M
E、2-ME)から選択される還元剤によって還元される、請求項1に記載の共役体。
【請求項10】
前記細胞毒性分子が、以下から選択される、請求項1に記載の共役体化合物:
(1)以下からなる群から選択される化学療法剤:
a)以下の群から選択されるアルキル化剤:ナイトロジェンマスタード:クロラムブシ
ル、クロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホス
ファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブロ
ニトール、メルファラン、ミトラクトール、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリ
ン、プレドニムスチン、チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC-10
65及びアドゼレシン、カルゼレシン、ビゼレシン、又はそれらの合成類縁体;デュオカ
ルマイシン及びその合成類縁体、KW-2189、CBI-TMI、又はCBI二量体;
ベンゾジアゼピン二量体又は(ピロロベンゾジアゼピン(PBD)二量体、トマイマイシ
ン二量体、インドリノベンゾジアゼピン類の二量体、イミダゾベンゾチアヂアゼピン類の
二量体、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体;カルムスチン、ロムスチン、
クロロゾトシン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチンを含むニトロソ尿素化合物
;ブスルファン、トレオスルファン、イムプロスルファン及びピポスルファンを含むアル
キルスルホネート;トリアゼン又はダカルバジン;カルボプラチン、シスプラチン、オキ
サリプラチンを含む白金含有化合物;アジリジン類、ベンゾドパ、カルボクオン、メツレ
ドパ、又はウレドパ;エチレンイミン類、並びにアルトレタミン、トリエチレンメラミン
、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミン、及びトリメチロロメ
ラミンを含むメチラメラミン類;
b)以下の群から選択される植物アルカロイド:ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビ
ンデシン、ビノレルビン、ナベルビンを含むビンカアルカロイド類;パクリタキセル、ド
セタキセル、及びこれらの類縁体を含むタキソイド類:DM1、DM2、DM3、DM4
、DM5、DM6、DM7、メイタンシン、アンサマイトシン及びこれらの類縁体を含む
メイタンシノイド類;クリプトフィシン類(クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8
からなる群を含む。);エポチロン類、エリュテロビン類、ディスコデルモライド、ブリ
オスタチン類、ドロスタチン類、オーリスタチン類、チューブリシン類、セファロスタチ
ン類;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;
c)以下の群から選択されるDNAトポイソメラーゼ阻害剤:9-アミノカンプトテシ
ン、カンプトテシン、クリスナトール、ダウノマイシン、エトポシド、リン酸エトポシド
、イリノテカン、ミトキサントロン、ノバントロン、レチノイン酸(又はレチノール類)
、テニポシド、トポテカン、9-ニトロカンプトテシン、又はRFS 2000を含むエ
ピポドフィリン類;又はマイトマイシン類及びその類縁体;
d)以下の群から選択される代謝拮抗剤:{[抗葉酸:(メトトレキサート、トリメト
レキサート、デノプテリン、プテロプテリン、アミノプテリン(4-アミノプテロイン酸
)、又は葉酸類似体を含むDHFR阻害剤);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(ミコフェ
ノール酸、チアゾフリン、リバビリン、EICARを含む);リボヌクレオチド還元酵素
阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサミンを含む)];[ピリミジン類縁体:ウラシ
ル類縁体:(アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カペシタビン(ゼローダ
)、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン
、5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラルチトレキセド(トミュデックス)を含
む);シトシン類縁体:(シタラビン、シトシンアラビノシド、フルダラビンを含む);
プリン類縁体:(アザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプリン、チアミプリン、チ
オグアニンを含む)];葉酸補充剤、フロリン酸};
e)以下の群から選択されるホルモン療法剤:{受容体拮抗薬:[抗エストロゲン:(
メゲストロール、ラロキシフェン、タモキシフェンを含む);LHRHアゴニスト:(ゴ
セレリン、酢酸リュープロリドを含む);抗アンドロゲン:(ビカルタミド、フルタミド
、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、ゴセレリン、リ
ュープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラクトン、トリロスタン、及び他の
アンドロゲン阻害剤を含む)];レチノイド類/三角筋:[ビタミンD3類似体:(CB
1093、EB1089、KH1060、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロー
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビス連結体(二重連結体)による細胞結合分子と細胞毒性剤との共役に関す
る。細胞毒性剤/分子、特に、アミノ酸、水酸基、ジアミノ、アミノヒドロキシル、ジヒ
ドロキシル、カルボキシル、ヒドラジン、アルデヒド、及びチオールの二官能基を有する
薬剤の共役のビス連結法に関する。本発明はまた、特定の方法でビス連結体により細胞結
合剤-薬物(細胞毒性剤)を製造する方法に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
再発/難治性ホジキンリンパ腫に対するブレンツキシマブベドチン(アドセトリス)(
非特許文献1及び2)及び再発HER2+乳がんに対するado-トラスツズマブエムタ
ンシン(非特許文献3及び4)の臨床的成功により証明されるように、抗体-薬物共役体
(ADC)は、がんに対する有望な標的療法の一つとなっている。3つの重要な構成要素
、モノクローナル抗体、細胞毒性薬剤(cytotoxic payload)、及びリ
ンカーと細胞毒性成分を連結する部位を加えたADCの条件付きリンカーは全て、ADC
を成功させるための重要な要素である。しかしながら、共役される薬物は特定の反応性官
能基を含み、循環安定性を確保し、抗原結合及び細胞内取り込みの際の容易に薬物を放出
しなければならず、且つ一度、連結体積載成分が循環中にオフターゲットした場合に、正
常組織に重大な危害がないものでなければならないので、連結体の技術の範囲は依然とし
て限られている(非特許文献5~8)。
【0003】
初期のADCでは、液体腫瘍を標的とするADCに特に使用されていた連結体は不安定
すぎ、循環中の遊離薬物の放出及びその結果としての標的外毒性を招いた(非特許文献9
)。現在の世代のADCでは、連結体はより安定であり、細胞毒性剤は著しく強力である
(非特許文献10)。しかし、これまでのところ、オフターゲット毒性は、ADC薬の開
発において依然として大きな課題である(非特許文献11)。例えば、臨床では、安定な
(非開裂可能な)MCC連結体を用いたアドトラスツズマブエタンタンシン(T-DM1
、Kadcyla(登録商標))は、HER2陽性転移性乳がん(mBC)を患っている
患者、又は既にmBCの治療を受けている患者若しくは補助療法の6月以内にHER2腫
瘍の再発を発症した患者に大きな利点を示している(非特許文献12~14)。しかし、
T-DM1は、有効性に対する副毒性を比較した場合に、患者の利益が少ないため、HE
R-2陽性の切除不能な局所進行性又は転移性乳がん患者の第一選択治療として、及びH
ER-2陽性進行性胃癌の第二選択治療として臨床試験に失敗していた(非特許文献15
~18)。
【0004】
オフターゲット毒性の問題に取り組むために、ADCの化学と設計に関する研究開発は
現在、唯一のペイロードの効能を超えて、連結体-ペイロード成分及び共役化学の範囲に
拡大しており、特に標的/標的疾患に対するADCの連結体-ペイロードの活性に対処し
ている(非特許文献19及び20)。今日、多くの医薬品開発者及び学術機関は、および
ADC製造におけるバッチ間の一貫性の向上と同様に、より長い循環半減期、より高い有
効性、潜在的なオフターゲット毒性の減少、及び狭い範囲のインビボでのADCの生体内
薬物動態(PK)特性を有すると思われる、部位特異的ADC共役体のための新しい信頼
性の高い方法を確立することに強い焦点を当てている(非特許文献21~25)。これま
でに報告されているこれらの特異的共役方法は、設計されたシステイン残基(非特許文献
26及び27、特許文献1~5)、セレノシステイン(非特許文献28~29、特許文献
6)、ペルフルオロ芳香族試薬によるシステイン含有タグ(非特許文献30)、チオール
フコース(非特許文献31)、非天然アミノ酸(非特許文献32~35、特許文献7~1
7)、ジブロモマレイミドの再架橋による還元型分子間ジスルフィドへの共役(非特許文
献36)、ビススルホン試薬(非特許文献37、特許文献18~19)、ジブロモピリダ
ジンジオン(非特許文献38)、ガラクトシル及びシアル酸転移酵素(非特許文献39、
特許文献20)、ホルミルグリシン生成酵素(FGE)(非特許文献40、特許文献21
~25)、ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTases)(非特許文献4
1)、ソルターゼA(非特許文献42)、ストレプトバーチシリウム・モバラエンス ト
ランスグルタミナーゼ(非特許文献43~44、特許文献26)又は微生物トランスグル
タミナーゼ(MTGase)(非特許文献45~46、特許文献27~28)により遺伝
的に導入されたグルタミンタグ(mTG)、蛋白質主鎖外に形成するイソペプチド結合-
ペプチド結合を形成する酵素/細菌(非特許文献47~49)を含む。
【0005】
我々は、ブロモマレイミド及びジブロモマレイミドリンカー(特許文献29)、2,3
-二置換コハク酸/2-一置換/2,3-二置換フマル酸又はマレイン酸連結体(特許文
献30~31WO2016056228)、アセチレンジカルボン酸連結体(特許文献32~33)、
又はヒドラジン連結体(特許文献34)を用いる等、天然抗体の鎖間ジスルフィド結合が
還元されたチオール対を再架橋するいくつかの共役方法を開示した。これらの連結体及び
方法で作られたADCは、抗体上のシステイン又はリジン残基を介した従来の非選択的な
共役体よりも、優れた治療指数ウィンドウを実証した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第8,309,300号公報
米国特許第7,855,275号公報
米国特許第7,521,541号公報
米国特許第7,723,485号公報
国際公開WO2008/141044号公報
米国特許第8,916,159号公報
米国特許第8,778,631号公報
米国特許出願第20100184135号
国際公開WO2010/081110号公報
国際公開WO2006/069246号公報
国際公開WO2007/059312号公報
米国特許第7,332,571号公報
米国特許第7,696,312号公報
米国特許第7,638,299号公報
国際公開WO2007/130453号公報
米国特許第7,632,492号公報
米国特許第7,829,659号公報
国際公開WO2013/190272号公報
国際公開WO2014/064424号公報
米国特許出願20140294867号
米国特許第7,985,783号公報
米国特許第8,097,701号公報
米国特許第8,349,910号公報
米国特許出願20140141025号
米国特許出願20100210543号
米国特許第8,871,908号公報
米国特許出願20130189287号
米国特許第7,893,019号公報
国際公開WO2014/009774号公報
国際公開WO2015/155753号公報
国際公開WO2016/056228号公報
国際公開WO2015/151080号公報
国際公開WO2016/0596228号公報
国際公開WO2015/151081号公報
【非特許文献】
【0007】
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【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、我々は、ビス連結体及び細胞毒性分子、特に、ジアミノ、アミノヒドロキシル
、ジヒドロキシル、カルボキシル、アルデヒド、及びチオールの二元的基(dual g
roups)を有する細胞毒性剤との共役方法の発明を開示する。ビス連結により調製さ
れた免疫複合体は、標的送達中の半減期を延長し、血中循環中の非標的細胞、組織、又は
臓器への曝露を最小にし、結果としてオフターゲット毒性を低下させた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、抗体と細胞毒性剤、特に、前記がアミノ、ヒドロキシル、ジアミノ、アミノ
-ヒドロキシル、ジヒドロキシル、カルボキシル、ヒドラジン、又はチオールの2つの官
能基を有する細胞毒性剤とのビス連結を提供する。また、特定の方法で細胞結合分子を細
胞毒性分子に結合させるためのビス-連結体を提供する。
【0010】
本発明の一態様では、ビス連結は式(I)で表される:
JPEG
2025138629000002.jpg
35
122
(【0011】以降は省略されています)

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