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公開番号2025137411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025012612
出願日2025-01-29
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05B 65/08 20060101AFI20250911BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】煩雑な操作を要することなく障子のスライドを制限する。
【解決手段】枠体10にスライド可能に支持された内障子20Aと、内障子20Aの見付け面に進退可能に配設されたストッパ42とを備え、ストッパ42が進出移動した状態で内障子20Aを開き方向にスライドさせた場合に先端部を介してストッパ42が外障子20Bの端面に当接することにより内障子20Aのスライドが制限される建具であって、ストッパ42を進出方向に付勢する押圧スプリング46を備え、ストッパ42の先端部には、ストッパ42が外障子20Bの表面に対向する位置に配置された状態で進出移動した場合に表面に当接可能となるローラ48が設けられている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
枠体にスライド可能に支持された障子と、前記障子の見付け面に進退可能に配設されたストッパとを備え、前記ストッパが進出移動した状態で前記障子を開き方向にスライドさせた場合に先端部を介して前記ストッパが被当接部材の端面に当接することにより前記障子のスライドが制限される建具であって、
前記ストッパを進出方向に付勢する付勢部材を備え、
前記ストッパの先端部には、前記ストッパが前記被当接部材の表面に対向する位置に配置された状態で進出移動した場合に前記表面に当接可能となる転動体が設けられていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ストッパは、基端部が支持軸を介して回転可能に支持され、前記障子に対して進出移動した場合に前記被当接部材の端面に向けて漸次突出するように傾斜姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記枠体には、室外側及び室内側にそれぞれ前記障子がスライド可能に配設され、一方の障子に、他方の障子を前記被当接部材とする前記ストッパが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記ストッパは、前記一方の障子のスライド方向に沿って長手となる第一框において前記他方の障子のスライド方向に沿って長手となる第二框に対応する部分に設けられ、前記他方の障子の端面に当接することによって前記一方の障子のスライドを制限することを特徴とする請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記他方の障子は、前記第二框に直交する方向に沿い、かつ前記第二框の見付け面に重なる状態で配設される第三框を有し、
前記転動体は、前記第二框と前記第三框との段差に当接可能となるように前記ストッパから突出されていることを特徴とする請求項4に記載の建具。
【請求項6】
前記ストッパは、解放部品が挿入された場合に前記付勢部材の付勢力に抗して退行した状態に維持される請求項1に記載の建具。
【請求項7】
前記ストッパは、先端部に設けた当接部の当接面を介して前記他方の障子の召し合わせ側に位置する端面に当接することにより、前記障子のスライドを規制するものであり、
前記他方の障子の戸先となる部分において前記一方の障子に対向する側の表面には、上下に沿って凹溝が設けられ、
前記転動体及び前記当接部は、前記転動体の周面及び前記当接部が前記凹溝の2つの開口縁に同時に当接可能、かつ前記転動体の周面及び前記当接部が前記凹溝の2つの開口縁に当接した場合に前記当接面が、戸先側の開口縁を通過する見付け面に対して前記凹溝の外部側に位置することを特徴とする請求項3に記載の建具。
【請求項8】
前記当接部は、突当面を介して前記転動体の周面と同時に前記凹溝の開口縁に当接するものであり、
前記突当面は、前記転動体の周面と同時に前記凹溝の開口縁に当接した際に前記戸先側の開口縁に向けて漸次前記他方の障子から離隔するように傾斜されていることを特徴とする請求項7に記載の建具。
【請求項9】
前記障子は、前記解放部品が挿入された場合に前記ストッパを押圧して退行させるプッシュピンを備え、
前記プッシュピンは、ユニット本体に設けられたピン収容孔に進退可能に配設され、
前記ピン収容孔と前記プッシュピンの周面との間には気密材が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、枠体にスライド可能に支持された障子を備えた建具に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
引き違い窓等、枠体に対して障子がスライド可能に支持された建具では、クレセント錠等の施錠装置に加えてスライドを制限するためのスライド制限装置を設けるようにしたものが提供されている。スライド制限装置を備えた建具では、例えば外障子の下框にストッパが進退可能に設けられており、ストッパを進出した状態に維持することで、内障子及び外障子のスライドを制限することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-360312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の建具では、ストッパを進出した状態に維持するにはキーによる施錠操作が必要となる。このため、障子のスライドを制限する際の操作が煩雑となるばかりか、施錠操作を忘れた場合には障子のスライドを制限することが困難となる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な操作を要することなく障子のスライドを制限することのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠体にスライド可能に支持された障子と、前記障子の見付け面に進退可能に配設されたストッパとを備え、前記ストッパが進出移動した状態で前記障子を開き方向にスライドさせた場合に先端部を介して前記ストッパが被当接部材の端面に当接することにより前記障子のスライドが制限される建具であって、前記ストッパを進出方向に付勢する付勢部材を備え、前記ストッパの先端部には、前記ストッパが前記被当接部材の表面に対向する位置に配置された状態で進出移動した場合に前記表面に当接可能となる転動体が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、付勢部材によってストッパが進出方向に付勢されるため、煩雑な操作を行うことなく障子のスライドを制限することができる。しかも、ストッパに転動体を設けているため、ストッパが被当接部材の表面に当接した状態で障子がスライドされた場合にも被当接部材に損傷を来すおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態1である建具を室内側から見た姿図である。
図1に示した建具において内障子及び外障子がそれぞれの閉じ位置に配置された状態の横断面図である。
図1に示した建具に適用するスライド制限装置の分解斜視図である。
図3に示したスライド制限装置のケース及びストッパの分解斜視図である。
図3に示したスライド制限装置の解放ユニットの分解斜視図である。
図1に示した建具に適用するスライド制限装置を示すもので、(a)はストッパが障子から進出移動した状態の要部横断面図、(b)はストッパが退行して障子に収容された状態の要部横断面図である。
図1に示した建具においてストッパが進出移動した状態で内障子を開き方向にスライドさせた状態の横断面図である。
図1に示した建具においてストッパが退行した状態で内障子を開き方向にスライドさせた状態の横断面図である。
図1に示した建具においてストッパが外障子に対向した状態でストッパが進出移動した状態の横断面図である。
図9に示した状態から内障子を閉じ方向にスライドさせた状態の横断面図である。
図10に示した状態から内障子をさらに閉じ方向にスライドさせた状態の横断面図である。
本発明の実施の形態2である建具において内障子及び外障子がそれぞれの閉じ位置に配置された状態の横断面図である。
図12に示した建具において内障子及び外障子がそれぞれの開き位置に配置された状態の横断面図である。
図12に示した建具の凹溝とスライド制限装置とを示すもので、(a)は互いに離隔した状態の拡大平面図、(b)は凹溝の2つの開口縁に転動体の周面及び当接部が同時に当接した状態の平面図である。
図12に示した建具の要部縦断面図である。
図15に示したスライド制限装置の解放ユニットの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10と、枠体10に対して左右にスライド可能に支持された内障子20A及び外障子20Bとを備えた引き違い窓と称されるものである。枠体10は、上枠11、下枠12及び左右に縦枠13を四周組みすることによって構成したものである。枠体10を構成する縦枠13は、アルミニウム合金等の金属によって成形した室外側の金属枠部13Mと、樹脂によって成形した樹脂枠部13Pとを有して構成したものである。金属枠部13M及び樹脂枠部13Pは、いずれも押し出し形材であり、それぞれが長手に沿った全長にわたる部分がほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。なお、図には明示していないが、上枠11、下枠12についても縦枠13と同様、それぞれが金属枠部及び樹脂枠部を有して構成してある。
(【0011】以降は省略されています)

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