特許ウォッチ

公開番号2025139731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038724
出願日2024-03-13
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20250919BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】火災時の方立の変形を抑制でき、防火性能を向上できる建具の提供。
【解決手段】方立を挟んで配置される扉およびFIX窓を備える建具であって、方立60は、第1中空部611と補強材とを有する。補強材は、第1中空部611内に配置される第1補強材110と、第1補強材110の内側に配置される第2補強材120とを備える。第1補強材110は、第1中空部611においてFIX窓側の見込面部624に固定される固定片と、固定片の室外側端部から扉側に延出された室外側見付片と、固定片の室内側端部から扉側に延出された室内側見付片とを備える。第2補強材120は、見込片と、見込片に連続して形成されて室外側見付片に連結される室外側連結片と、見込片に連続して形成されて室内側見付片に連結される室内側連結片とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
方立を挟んで配置される扉および固定窓を備える建具であって、
前記方立は、第１中空部と、前記第１中空部内に配置される第１補強材と、前記第１補強材の内側に配置される第２補強材とを備え、
前記第１補強材は、前記第１中空部の前記固定窓側に設けられる固定窓側見込面部に固定される固定片と、前記固定片の室外側端部から前記扉側に延出された室外側見付片と、前記固定片の室内側端部から前記扉側に延出された室内側見付片と、を備え、
前記第２補強材は、見込片と、前記見込片に連続して形成されて前記室外側見付片に連結される室外側連結片と、前記見込片に連続して形成されて前記室内側見付片に連結される室内側連結片と、を備える
ことを特徴とする建具。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
請求項１に記載の建具において、
前記方立は、前記第１中空部の室内側に配置された第２中空部を有し、
前記第２中空部内に配置されて前記方立に固定される第３補強材を備える
ことを特徴とする建具。
【請求項３】
請求項２に記載の建具において、
前記第１補強材の前記室内側見付片と、前記第３補強材とは、前記方立の前記第１中空部および前記第２中空部を区画する区画面部を挟んで配置されて、互いにネジで固定されている
ことを特徴とする建具。
【請求項４】
請求項３に記載の建具において、
前記方立は、前記第２中空部の室内側にさらに配置された第３中空部を有し、
前記第３中空部内に配置されて前記方立に固定される第４補強材および第５補強材を備える
ことを特徴とする建具。
【請求項５】
請求項１に記載の建具において、
前記方立は、前記第１中空部を含んで室内外方向に沿って設けられた複数の中空部を有し、
すべての中空部に補強材が配置されて前記方立に固定されている
ことを特徴とする建具。
【請求項６】
請求項１に記載の建具において、
前記第１中空部は、室外側見付面部および室内側見付面部と、扉側見込面部および前記固定窓側見込面部で区画形成され、
前記第１補強材は、前記固定片の見込方向中間よりも室内側の範囲で、前記固定窓側見込面部に固定されている
ことを特徴とする建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、建具に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
室内外を仕切る開口に備えられ、ラッチを有する開閉可能な扉を備えた玄関ドア等の建具は、既によく知られている。このような建具の中には、ラッチを受けるラッチ受が設けられた方立が備えられているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０００－１２０３４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このような従来の建具においては、火災の際に方立が変形することにより、ラッチがラッチ受から外れて扉が開いたり、方立および扉間の隙間が拡大する場合があった。このため、火炎の通り道が生じて防火性能が低下するという課題が発生していた。
【０００５】
本発明の目的は、方立の変形を抑制できて防火性能を向上できる建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、方立を挟んで配置される扉および固定窓を備える建具であって、前記方立は、第１中空部と、前記第１中空部内に配置される第１補強材と、前記第１補強材の内側に配置される第２補強材とを備え、前記第１補強材は、前記第１中空部の前記固定窓側に設けられる固定窓側見込面部に固定される固定片と、前記固定片の室外側端部から前記扉側に延出された室外側見付片と、前記固定片の室内側端部から前記扉側に延出された室内側見付片と、を備え、前記第２補強材は、見込片と、前記見込片に連続して形成されて前記室外側見付片に連結される室外側連結片と、前記見込片に連続して形成されて前記室内側見付片に連結される室内側連結片と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、方立の変形を抑制できて防火性能を向上できる建具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態に係る建具を示す横断面図である。
図１においてII－II線で示す矢視断面図である。
図１においてIII－III線で示す矢視断面図である。
第１実施形態に係る建具の方立を拡大して示す横断面図である。
第１実施形態に係る方立の金属方立を示す分解横断面図である。
第１実施形態に係る方立の金属方立を示す分解横断面図である。
第２実施形態に係る建具を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［第１実施形態］
以下、本発明の第１実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る建具１は、図１から図３に示すように、左右に並設されるドア部１０Ａと、固定窓部１０Ｂとを有し、玄関ドアとして用いられる片袖ＦＩＸドアである。このため、建具１は、ドア枠２（枠体）と、ドア枠２内に配置される扉７と、固定窓（嵌め殺し窓、ＦＩＸ窓）用のパネル８とを備えている。ドア枠２は、四周枠組みされる上枠２１、下枠３１、左右の縦枠４１，５１と、左右の縦枠４１，５１の間に配設される方立６０とを備えている。扉７は、上框７１，下框７２および左右の縦框７３，７４が四周框組みされる框体７５と、框体７５内に配置されるガラスパネル等の面材７６とを備えている。パネル８は、複層ガラス等の面材８１を有しており、面材８１の上部および下部には、図３に示すように、袖部上枠８２および袖部下枠８３が設けられている。
したがって、ドア部１０Ａは、上枠２１、下枠３１、縦枠４１および方立６０で構成される枠内に扉７が回動により室外方向に開閉可能に配置され、固定窓部１０Ｂは、上枠２１、下枠３１、縦枠５１、方立６０で構成される枠内にパネル８が配置されている。
以下の説明において、建具１の左右方向をＸ軸方向とし、建具１の上下方向をＹ軸方向とし、建具１の見込み方向（室内外方向）をＺ軸方向とする。Ｘ，Ｙ，Ｚ軸方向は互いに直交する。また、各図において、図面を見やすくするため、断面を示すハッチングは省略する。
【００１０】
［ドア枠］
上枠２１は、図２および図３に示すように、室外側の金属上枠材２２（金属枠材）と、室内側の樹脂上枠材２６（樹脂枠材）とを組み合わせて構成される複合枠材である。
金属上枠材２２は、金属製であり、本実施形態では押出成形されたアルミ製押出形材によって形成されている。
樹脂上枠材２６は、合成樹脂製であり、本実施形態では押出成形された樹脂製押出形材によって形成されている。樹脂上枠材２６は、金属上枠材２２の係合片に係合されることで取り付けられ、金属上枠材２２が室内空間に露出しないように配置されている。
樹脂上枠材２６の室外面には、凹溝部２７が開口されている。図２に示すように、ドア部１０Ａを構成する部分に設けられた凹溝部２７には、気密材であるタイト材１１が装着されている。また、図３に示すように、固定窓部１０Ｂを構成する部分に設けられた凹溝部２７には、袖部上枠８２が嵌合されている。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許