TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025136810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035674
出願日
2024-03-08
発明の名称
ピーク抑圧装置及びピーク抑圧方法
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
主分類
H04L
27/26 20060101AFI20250911BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】帯域制限フィルタのタップ係数が、所定の時間ごとにタップ係数と入力信号を相似させる処理を実施して決定されるピーク抑圧装置を提供する。
【解決手段】入力信号に応じて、ピークパルスに用いる帯域制限フィルタのタップ係数を変更し、ピークを抑圧した出力信号を出力するピーク抑圧回路を備え、タップ係数は、所定の時間ごとにタップ係数と入力信号を相似させる処理を実施して決定される、ピーク抑圧装置を提供する。相似させる処理は、所定の閾値を超える時間のタップ係数を大きくし、所定の閾値を超えない時間のタップ係数を下げる処理である。
【選択図】図22
特許請求の範囲
【請求項1】
入力信号に応じて、ピークパルスに用いる帯域制限フィルタのタップ係数を変更し、ピークを抑圧した出力信号を出力するピーク抑圧回路を備え、
前記タップ係数は、所定の時間ごとに前記タップ係数と前記入力信号を相似させる処理を実施して決定される、ピーク抑圧装置。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記相似させる処理は、所定の閾値を超える時間の前記タップ係数を大きくし、前記所定の閾値を超えない時間の前記タップ係数を下げる処理である、請求項1に記載のピーク抑圧装置。
【請求項3】
前記ピーク抑圧回路は、
前記入力信号を遅延する遅延部と、
前記入力信号を電力に変換する電力変換部と、
前記入力信号と、前記電力変換部で変換された電力と、前記帯域制限フィルタのタップ係数の長さと、前記ピークの閾値と、を入力して、前記ピークの時間と、前記閾値を超えた前記入力信号の前記ピークと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を出力するピーク検出部と、
ピークパルスの時間と、前記閾値を超えた前記入力信号の前記ピークと、を入力して、前記ピークパルスを出力するピークパルス生成部と、
前記ピークパルスと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を入力して、前記帯域制限フィルタを生成する帯域制限フィルタ生成部と、
前記ピークパルスを通して、抑圧されたピークパルスを出力する前記帯域制限フィルタと、を備え、
遅延した前記入力信号と、前記抑圧されたピークパルスを合成して前記出力信号を出力する、請求項1に記載のピーク抑圧装置。
【請求項4】
前記ピーク抑圧回路は、
前記入力信号を遅延する遅延部と、
前記入力信号を電力に変換する電力変換部と、
前記入力信号と前記電力変換部で変換された前記電力と前記帯域制限フィルタのタップ係数の長さとピークの閾値と、を入力して、前記ピークの時間と前記閾値を超えた前記入力信号の前記ピークと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を出力するピークパルス生成部と、
前記ピークパルスと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を入力し、抑圧されたピークパルスを出力する帯域制限フィルタ選択部と、を備え、
遅延した前記入力信号と、前記抑圧されたピークパルスを合成して前記出力信号を出力する、請求項1に記載のピーク抑圧装置。
【請求項5】
前記帯域制限フィルタ選択部は、複数の前記帯域制限フィルタと、前記帯域制限フィルタのそれぞれに接続されたEVM演算部と、を備え、
前記帯域制限フィルタのそれぞれに前記ピークパルスを入力し、帯域制限された前記ピークパルスと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号を前記EVM演算部に入力することで、前記帯域制限フィルタ選択部が前記帯域制限フィルタを選択する、請求項4に記載のピーク抑圧装置。
【請求項6】
入力信号に応じて、ピークパルスに用いる帯域制限フィルタのタップ係数を変更し、ピークを抑圧した出力信号を出力するピーク抑圧方法であって、
前記タップ係数は、所定の時間ごとに前記タップ係数と前記入力信号を相似させる処理を実施して決定される、ピーク抑圧方法。
【請求項7】
前記相似させる処理は、所定の閾値を超える時間の前記タップ係数を大きくし、前記所定の閾値を超えない時間の前記タップ係数を下げる処理である、請求項6に記載のピーク抑圧方法。
【請求項8】
遅延部が、前記入力信号を遅延し、
電力変換部が、前記入力信号を電力に変換し、
ピーク検出部が、前記入力信号と、前記変換された電力と、前記帯域制限フィルタのタップ係数の長さと、前記ピークの閾値と、を入力して、前記ピークの時間と、前記閾値を超えた前記入力信号の前記ピークと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を出力し、
ピークパルス生成部が、ピークパルスの時間と、前記閾値を超えた前記入力信号の前記ピークと、を入力して、前記ピークパルスを出力し、
帯域制限フィルタ生成部が、前記ピークパルスと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を入力して、前記帯域制限フィルタを生成し、
帯域制限フィルタが、前記ピークパルスを通して、抑圧されたピークパルスを出力し、
遅延した前記入力信号と、前記ピークパルスとを合成して前記出力信号を出力する、請求項6に記載のピーク抑圧方法。
【請求項9】
遅延部が、前記入力信号を遅延し、
電力変換部が、前記入力信号を電力に変換し、
ピークパルス生成部が、前記入力信号と変換された前記電力と前記帯域制限フィルタのタップ係数の長さとピークの閾値と、を入力して、前記ピークの時間と、前記閾値を超えた前記入力信号の前記ピークと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を出力し、
帯域制限フィルタ選択部が、前記ピークパルスと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号と、を入力し、抑圧されたピークパルスを出力し、
遅延した前記入力信号と、前記抑圧されたピークパルスを合成して前記出力信号を出力する、請求項6に記載のピーク抑圧方法。
【請求項10】
前記帯域制限フィルタ選択部は、複数の前記帯域制限フィルタと、前記帯域制限フィルタのそれぞれに接続されたEVM演算部を備え、
前記帯域制限フィルタのそれぞれに前記ピークパルスを入力し、帯域制限された前記ピークパルスと、前記閾値を超えた前記ピークを中心とした前記タップ係数の長さ分の前記入力信号を前記EVM演算部に入力することで、前記帯域制限フィルタ選択部が、前記帯域制限フィルタを選択する、請求項9に記載のピーク抑圧方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ピーク抑圧装置及びピーク抑圧方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の移動通信の分野では伝送効率の向上を目的として信号にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調方式等が用いられる。また、RU(Radio Unit)及びAAS(Active Antenna System)は、広帯域に複数ベンダのCC(Component Carrier)を配置し、シェアリングする運用も増加している。OFDM変調方式等は多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式を用いている。多値QAM方式では1度の変調で多数のデータを伝送することを目的として256QAMまたは1024QAM等が近年では使用され、EVM(Error Vector Magnitude)の要求も厳しい規格となっている。
【0003】
装置は、小型化する目的から低消費電力化が求められ、電力増幅器の出力レベルを電力増幅器の飽和電力に近づける低アウトプットバックオフ状態で動作させる必要がある。そのために電力増幅器に入力する信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio)を小さくする必要がある。
【0004】
ピーク抑圧の方法は、一般的にClipping and Filtering方式とPeak Cancellation方式がある。Clipping and Filtering方式は、CCの近傍でスペクトラムの広がりが大きい欠点があり近年では使用される場合が少ない。Peak Cancellation方式は、CCの近傍でのスペクトラムの広がりがClipping and Filtering方式より抑えられる傾向にある。しかしながら、近年は広帯域な信号の伝送が求められ、Peak Cancellation方式で使用されるピークパルスを帯域制限するためのフィルタによりEVMが劣化するため規格を満足することが難しくなってきた。
【0005】
特許文献1は、複数のキャリア信号が合成されたマルチキャリア信号のピークレベルを抑圧する送信機において、あらゆる送信信号のパターンに対して、高い信号品質を維持する送信機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-199490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のピーク電力抑圧手段は、帯域制限フィルタにより一様に信号を抑圧するものであった。そこで本開示の目的は、帯域制限フィルタのタップ係数が、所定の時間ごとにタップ係数と入力信号を相似させる処理を実施して決定されるピーク抑圧装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のピーク抑圧装置は、
入力信号に応じて、ピークパルスに用いる帯域制限フィルタのタップ係数を変更し、ピークを抑圧した出力信号を出力するピーク抑圧回路を備え、
前記タップ係数は、所定の時間ごとに前記タップ係数と前記入力信号を相似させる処理を実施して決定される、ピーク抑圧装置である。
【0009】
本開示のピーク抑圧方法は、
入力信号に応じて、ピークパルスに用いる帯域制限フィルタのタップ係数を変更し、ピークを抑圧した出力信号を出力するピーク抑圧方法であって、
前記タップ係数は、所定の時間ごとに前記タップ係数と前記入力信号を相似させる処理を実施して決定される、ピーク抑圧方法である。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、帯域制限フィルタのタップ係数が、所定の時間ごとにタップ係数と入力信号を相似させる処理を実施して決定されるピーク抑圧装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
店内配信予約システム
2か月前
WHISMR合同会社
収音装置
14日前
サクサ株式会社
中継装置
2か月前
アイホン株式会社
電気機器
8日前
キヤノン株式会社
電子機器
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
29日前
株式会社リコー
画像形成装置
24日前
日本精機株式会社
画像投映システム
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
28日前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
2か月前
個人
ワイヤレスイヤホン対応耳掛け
6日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
15日前
ブラザー工業株式会社
読取装置
1か月前
株式会社ニコン
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像システム
8日前
パテントフレア株式会社
水中電波通信法
1か月前
パテントフレア株式会社
超高速電波通信
22日前
国立大学法人電気通信大学
小型光学装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
シート材搬送装置
1か月前
大日本印刷株式会社
写真撮影装置
7日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
23日前
株式会社松平商会
携帯機器カバー
17日前
DXO株式会社
情報処理システム
1か月前
日本無線株式会社
無線通信システム
1か月前
日本無線株式会社
無線通信システム
1か月前
テックス通信株式会社
電話システム
2か月前
日本無線株式会社
無線通信システム
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
日本無線株式会社
無線通信システム
17日前
株式会社オーディオテクニカ
受光器
2か月前
株式会社JVCケンウッド
スピーカ
15日前
株式会社大林組
監視システム
27日前
株式会社国際電気
遠隔監視システム
23日前
株式会社村田製作所
高周波回路
28日前
トヨタ自動車株式会社
通信装置
23日前
続きを見る
他の特許を見る