TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025134816
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2025100116,2022546022
出願日
2025-06-16,2021-01-29
発明の名称
脆弱X症候群AGG中断の遺伝子型決定
出願人
ラボラトリー コーポレイション オブ アメリカ ホールディングス
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12Q
1/686 20180101AFI20250909BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】脆弱X症候群(FXS)臨床試験を提供し、特に、臨床試験への実施のためのFXS AGG中断ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイ及びAGG中断遺伝子型決定アルゴリズムを提供する。
【解決手段】AGG遺伝子型決定方法は、試料に対して行われたFXSアッセイから生データを取得し、生データを反復的に探索し、予想AGGピークサイズに基づいて決定した探索空間の第1のセットを使用して第1の対立遺伝子上の1またはそれを超えるAGGピークを同定し、1またはそれを超えるAGGピークに基づいて、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数および第1の対立遺伝子上の最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数を決定し、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数および最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数に基づいて、第1の対立遺伝子のAGG遺伝子型を生成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
脆弱X(FRAX)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)生データを得るために、脆弱X(FRAX)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイを使用して対象から得られた試料をアッセイすることであって、前記試料が核酸を含み、前記FRAX PCRアッセイが、CGGリピートと、3’末端に「A」ヌクレオチドとの両方を含むプライマー、およびリバースプライマーを利用する、こと、を含む方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記アッセイすることが、
前記試料に対して遺伝子特異的(GS)PCRおよびAGG中断PCR(AGG PCR)を行い、PCR産物を得ること;ならびに
キャピラリー電気泳動または高分離ゲルを使用して前記PCR産物を分離し、前記FRAX PCR生データを得ること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記FRAX PCRアッセイの少なくとも1つのプライマーが、蛍光タグで標識され、
前記PCR産物がキャピラリー電気泳動を使用して分離され、前記キャピラリー電気泳動が、ポリマーを通って移動する前記PCR産物と、前記蛍光タグで標識された前記少なくとも1つのプライマー由来の、測定される蛍光発光と、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アッセイすることが、PCR伸長中に標識塩基を添加することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記FRAX PCRアッセイが、FMR1遺伝子の5’非翻訳領域(UTR)のCGGリピート領域を標的とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
試料のバッチを得ることをさらに含み、試料の前記バッチが、前記FRAX PCRアッセイを使用して同時にアッセイされる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
試料の前記バッチが、複数のウェルアッセイプレートを使用してアッセイされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記FRAX PCRアッセイが、遺伝子特異的(GS)PCRおよびAGG中断PCR(AGG PCR)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記アッセイすることが、
前記試料を希釈すること;
前記希釈された試料を、前記GS PCRおよび前記AGG PCRのために試薬およびプライマーと混合することであって、前記AGG PCRのためのプライマーが、前記CGGリピートと、前記3’末端に前記「A」ヌクレオチドとの両方を含む前記プライマーである、こと;
前記GS PCRおよび前記AGG PCRの両方のためのPCR増幅を行うこと、ならびに
PCR後のクリーンアップを行うこと、を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記GS PCR増幅が、GCリッチPCR反応緩衝液およびGCリッチ分離能溶液を含むGCリッチPCRシステムを使用して行われる、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本出願は、2020年1月30日に出願された米国仮出願第62/967,792号に基づく利益および優先権を主張し、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,400 文字)
【0002】
分野
本開示は、脆弱X症候群(FXSまたはFRAX)臨床試験、特に臨床試験への実装のためのFRAX AGG中断ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイおよびAGG中断の遺伝子型決定アルゴリズムに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
PCRおよび関連する増幅技術を分析用途に使用することができる。PCRの典型的な分析用途は、多型を有する遺伝子座を含む遺伝子型の状態または決定の診断を含む。医学的に関連する多型を示す遺伝子座の例は、X染色体上のヒトFMR1遺伝子の5’非翻訳領域(UTR)である。正常個体は、典型的には、この遺伝子座に5~44のCGGリピートを有する。対照的に、大きなCGGリピート伸長(200超リピート、完全変異対立遺伝子)を含有するこの遺伝子座の対立遺伝子は、FMR1遺伝子発現を破壊し、FXSを引き起こす。さらに、前変異(PM)対立遺伝子(50~200リピート)を有する個体は、遅発性神経変性疾患、脆弱X関連振戦/運動失調症候群(FXTAS)または脆弱X関連原発性卵巣機能不全(FXPOI)を発症するリスクがある。女性PM対立遺伝子キャリア(201分の1のpan-ethic頻度)は、完全変異対立遺伝子を子孫に伝達するリスクがある。このリスクは、脆弱X PCRアッセイによって測定されるCGGリピートのサイズ、およびCGGリピート間のAGG中断の数に依存する(通常、9~11のCGGリピートごとに起こる)。
【0004】
55~90リピートのPM対立遺伝子が、キャリアの女性によって伝達された場合、子孫における完全変異にまで拡大するリスクは、CGGリピート配列におけるAGG中断の数の増加と共に減少する。90超のリピートを有するPM対立遺伝子の場合、伸長リスクは、AGG中断の数にかかわらず50%超である。したがって、AGG中断PCRアッセイは、55~90のCGGリピートを有するPM対立遺伝子についてのAGG中断の特徴付けにおいて最も大きな臨床的有用性を有し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
要旨
様々な実施形態では、試料に対して行われた脆弱X症候群(FXS)アッセイから生データを得ることであって、生データが、キャピラリー電気泳動によって分離された遺伝子特異的(GS)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)データおよびAGG中断PCRデータを含むことと、生データにおいて同定された第1の対立遺伝子についての予想AGGピークサイズを決定することと、生データを反復的に探索し、予想AGGピークサイズに基づいて決定された探索空間の第1のセットを使用して、第1の対立遺伝子上の1またはそれを超えるAGGピークを同定することと、GS PCRデータおよび第1の対立遺伝子上で同定された1またはそれを超えるAGGピークに基づいて、第1の対立遺伝子上の最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数を決定することと、GS PCRデータおよび第1の対立遺伝子上で同定された1またはそれを超えるAGGピークに基づいて、第1の対立遺伝子上の最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数を決定することと、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数および最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数に基づいて、第1の対立遺伝子についてのAGG遺伝子型を生成することと、第1の対立遺伝子についてAGG遺伝子型を提供することと、を含む、コンピュータ実装方法が提供される。
【0006】
いくつかの実施形態では、本方法は、GS PCRデータおよび第1の対立遺伝子上で同定された1またはそれを超えるAGGピークに基づいて、第1の対立遺伝子上の任意の2つの隣接するAGG中断によって分離されたCGGリピートの数を決定することをさらに含み、第1の対立遺伝子のAGG遺伝子型が、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数、任意の2つの隣接するAGG中断によって分離されたCGGリピートの数、および最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数に基づいて生成される。
【0007】
いくつかの実施形態では、本方法は、生データを反復的に探索し、予想AGGピークサイズに基づいて決定された探索空間の第2のセットを使用して、第2の対立遺伝子上の1またはそれを超えるAGGピークを同定することと、GS PCRデータおよび第2の対立遺伝子上で同定された1またはそれを超えるAGGピークに基づいて、第2の対立遺伝子上の最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数を決定することと、GS PCRデータおよび第2の対立遺伝子上で同定された1またはそれを超えるAGGピークに基づいて、第2の対立遺伝子上の最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数を決定することと、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数および最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数に基づいて、第2の対立遺伝子についてのAGG遺伝子型を生成することと、第2の対立遺伝子についてのAGG遺伝子型を提供することと、をさらに含み、(i)第1の対立遺伝子が正常な対立遺伝子であり、第2の対立遺伝子が前変異対立遺伝子である、(ii)第1の対立遺伝子が正常な対立遺伝子であり、第2の対立遺伝子が異なる正常な対立遺伝子である、または(iii)第1の対立遺伝子が前変異対立遺伝子であり、第2の対立遺伝子が異なる前変異対立遺伝子である。
【0008】
いくつかの実施形態では、本方法は、試料に関連する対象についてのリスクスコアを、第1の対立遺伝子、第2の対立遺伝子、または第1の対立遺伝子と第2の対立遺伝子の両方について生成されたAGG遺伝子型に基づいて決定することをさらに含み、リスクスコアが、対象が遅発性神経変性疾患、脆弱X関連振戦/運動失調症候群(FXTAS)もしくは脆弱X関連原発性卵巣機能不全(FXPOI)を発症するリスク、または完全変異対立遺伝子を対象の子孫に伝達するリスクもしくはそれらの任意の組み合わせを同定する。
【0009】
いくつかの実施形態では、生データを反復的に探索し、第1の対立遺伝子上の1またはそれを超えるAGGピークを同定することが、予想AGGピークサイズに基づいて、第1の対立遺伝子についての探索空間の第1のセットの第1の探索空間を決定することと、生データを探索し、第1の探索空間を使用して第1の対立遺伝子上の初期AGGピークを同定することと、第1の対立遺伝子上の初期AGGピークのピークサイズに基づいて、第1の対立遺伝子についての第2の探索空間を決定することと、生データを反復的に探索し、第2の探索空間を用いて第1の対立遺伝子上の1またはそれを超える追加のAGGピークを同定することと、を含み、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数および最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数が、GS PCRデータ、第1の対立遺伝子で同定された初期ピーク、および第1の対立遺伝子で同定された1またはそれを超える追加のピークに基づいて、第1の対立遺伝子について決定される。
【0010】
いくつかの実施形態では、生データを反復的に探索し、第2の対立遺伝子上の1またはそれを超えるAGGピークを同定することが、予想AGGピークサイズに基づいて、第2の対立遺伝子についての探索空間の第2のセットの第1の探索空間を決定することと、生データを探索し、第2の探索空間を使用して第2の対立遺伝子上の初期AGGピークを同定することと、第2の対立遺伝子上の初期AGGピークのピークサイズに基づいて、第2の対立遺伝子についての第2の探索空間を決定することと、生データを反復的に探索し、第2の探索空間を使用して第2の対立遺伝子上の1またはそれを超える追加のAGGピークを同定することと、を含み、最後のAGG中断の下流のCGGリピートの数および最初のAGG中断に先行するCGGリピートの数が、GS PCRデータ、第2の対立遺伝子で同定された初期ピーク、および第2の対立遺伝子で同定された1またはそれを超える追加のピークに基づいて、第2の対立遺伝子について決定される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
抗遺伝子劣化装置
22日前
個人
細胞内探査とその利用
1か月前
個人
細胞培養容器
2か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
2か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
12日前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
2か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
1か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
2か月前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
15日前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
12日前
大陽日酸株式会社
培養装置
25日前
大陽日酸株式会社
培養装置
25日前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
2か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ燃料製造方法
9日前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
2か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
2か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
2か月前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
18日前
テルモ株式会社
採取組織細切補助デバイス
12日前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
19日前
横河電機株式会社
藻類培養装置
1日前
公立大学法人北九州市立大学
微生物の検知方法
1か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
住友金属鉱山株式会社
連続発酵方法及び連続発酵装置
15日前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
2か月前
ZACROS株式会社
排気ユニット、及び培養装置
2か月前
住友ベークライト株式会社
培養キット
15日前
株式会社スリーダムアライアンス
発酵飲料及び発酵飲料の製造方法
1か月前
bitBiome株式会社
ポリペプチド及びその用途
2か月前
東ソー株式会社
温度応答性マイクロキャリアを用いた拡大培養方法
19日前
株式会社SCREENホールディングス
培地および培養方法
26日前
東ソー株式会社
改変された炭酸脱水酵素
1か月前
日新蜂蜜株式会社
蜂蜜のアルコール発酵物の製造方法
2か月前
学校法人藤田学園
幹細胞付着用シート
2か月前
続きを見る
他の特許を見る