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公開番号2025134644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2025025271
出願日2025-02-19
発明の名称金属加工油組成物
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10M 169/04 20060101AFI20250909BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】加工性が良好であり、かつ、金属の親水性を向上させることができる金属加工油組成物の提供。
【解決手段】基油(A)と、オキシエチレン基の繰り返し構造及びオキシプロピレン基の繰り返し構造を有するポリオキシアルキレン化合物(B)とを含有し、前記基油(A)は、1H-NMR分析により検出する全プロトンの積分値を100とした際の、メチル基のプロトン比率が20以上65以下の分岐鎖状炭化水素(A1)を含む、金属加工油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油(A)と、オキシエチレン基の繰り返し構造及びオキシプロピレン基の繰り返し構造を有するポリオキシアルキレン化合物(B)とを含有し、
前記基油(A)は、

H-NMR分析により検出する全プロトンの積分値を100とした際の、メチル基のプロトン比率が20以上65以下の分岐鎖状炭化水素(A1)を含む、金属加工油組成物。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記分岐鎖状炭化水素(A1)は、ガスクロマト蒸留により得られる炭素数分布において、最も割合が多い炭素数の炭化水素の割合(CA)と2番目に割合が多い炭素数の炭化水素の割合(CB)との比(CB/CA)が0.4以上である、請求項1に記載の金属加工油組成物。
【請求項3】
前記分岐鎖状炭化水素(A1)は、ガスクロマト蒸留により得られる炭素数分布において、炭素数10以下の炭化水素の割合(CC)が20質量%以上である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項4】
前記ポリオキシアルキレン化合物(B)は、EO/POモル比が1.0~3.0である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項5】
前記ポリオキシアルキレン化合物(B)の数平均分子量(Mn)は、450以下である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項6】
前記基油(A)中の前記分岐鎖状炭化水素(A1)の割合は、30質量%以上100質量%以下である、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。
【請求項7】
アルミニウムフィンの製造に用いられる、請求項1又は2に記載の金属加工油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属加工油組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属加工の分野では、金属製の被加工物の加工部位を潤滑するために金属加工油組成物が使用されている。金属加工油組成物には、被加工物と工具との間の焼付きを抑制するなどの優れた加工性が求められる。
【0003】
冷蔵庫やエアコン等の冷凍冷蔵システムの熱交換器に使用されているアルミニウムフィンは、アルミニウムフィン材を張り出し加工、絞り加工、打ち抜き加工、カーリング加工、しごき加工等の塑性加工をすることにより製造される。アルミニウムフィン材の加工は、通常、金属加工油組成物を用いて行われる。
【0004】
例えば、特許文献1には、親水性重合体(A)と、架橋剤(B)とを含有する親水化処理剤であって、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3~76/24の範囲内であり、該親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91~100質量部であることを特徴とする熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-20015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
アルミニウムフィンの製造に用いられる金属加工油組成物は、優れた加工性のみならず、アルミニウムフィンの冷却性(放熱効率)を向上させることから、アルミニウムフィンの親水性を向上できることが好ましい。
また、アルミニウムフィンの親水性については、加工後のアルミニウムフィンを加熱乾燥させた後のアルミニウムフィンの親水性のみでなく、アルミニウムフィンを水洗した場合であっても、アルミニウムフィンの親水性が高いことが好ましい。
【0007】
特許文献1の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤については、当該親水化処理剤が付着したアルミニウムフィンを水洗した後のアルミニウムフィンの親水性については、改善の余地がある。また、加工性についても改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、加工性が良好であり、かつ、金属の親水性を向上させることができる金属加工油組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]基油(A)と、オキシエチレン基の繰り返し構造及びオキシプロピレン基の繰り返し構造を有するポリオキシアルキレン化合物(B)とを含有し、前記基油(A)は、

H-NMR分析により検出する全プロトンの積分値を100とした際の、メチル基のプロトン比率が20以上65以下の分岐鎖状炭化水素(A1)を含む、金属加工油組成物。
[2]前記分岐鎖状炭化水素(A1)は、ガスクロマト蒸留により得られる炭素数分布において、最も割合が多い炭素数の炭化水素の割合(CA)と2番目に割合が多い炭素数の炭化水素の割合(CB)との比(CB/CA)が0.4以上である、[1]に記載の金属加工油組成物。
[3]前記分岐鎖状炭化水素(A1)は、ガスクロマト蒸留により得られる炭素数分布において、炭素数10以下の炭化水素の割合(CC)が20体積%以上である、[1]又は[2]に記載の金属加工油組成物。
[4]前記ポリオキシアルキレン化合物(B)は、EO/POモル比が0.25~0.75である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[5]前記ポリオキシアルキレン化合物(B)の数平均分子量(Mn)は、450以下である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[6]前記基油(A)中の前記分岐鎖状炭化水素(A1)の割合は、30質量%以上100質量%以下である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
[7]アルミニウムフィンの加工に用いられる、[1]~[6]のいずれか一項に記載の金属加工油組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、加工性が良好であり、かつ、金属の親水性を向上させることができる金属加工油組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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