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公開番号2025134023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2025119907,2023126089
出願日2025-07-16,2014-03-28
発明の名称風味送達部材を備えた喫煙物品
出願人フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A24D 3/04 20060101AFI20250904BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】喫煙物品(100)用のフィルター(103)が提供されている。
【解決手段】フィルター(103)は、フィルター材料を含むフィルターセグメント(201)を含み、フィルターセグメント(201)はフィルター(103)の長軸方向に直角に測定した断面積を持つ。フィルターは、フィルターセグメント(201)に埋め込まれ、フィルター材料(203)によってすべての側を囲まれる風味送達部材(205)をさらに含む。風味送達部材(205)は、フィルター(103)を備えた喫煙物品の喫煙中に煙の風味付けをするための液体風味剤を封じ込めた構造材料を含み、フィルター(103)が外力に晒されるときに風味送達部材(205)は液体風味剤の少なくとも一部分を放出する。フィルター(103)の長軸方向に直角に測定した風味送達部材(205)の断面積は、フィルターセグメント(201)の断面積の約30%以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
喫煙物品用のフィルターであって、前記フィルターが、
フィルター材料を含むフィルターセグメントであって、前記フィルターセグメントがフィルターの長軸方向に直角に測定した断面積を持つ、フィルターセグメントと、
前記フィルターセグメントに埋め込まれ、前記フィルター材料によってすべての側を囲まれた風味送達部材であって、前記風味送達部材が喫煙中に煙の風味付けをするための液体風味剤を封じ込めた構造材料を含み、前記風味送達部材が前記フィルターが外力に晒された時に前記液体風味剤の少なくとも一部分を放出する風味送達部材とを含み、
前記フィルターの前記長軸方向に直角に測定した前記風味送達部材の断面積は、前記フィルターセグメントの断面積の約30%以上であり、
また、前記フィルターセグメントの前記フィルター材料は、フィラメント当たり約5.0~約12.0デニール、約10000~約35000合計デニールの繊維を含む、フィルター。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記フィルターの直径が約6.5 mm未満である請求項1に記載のフィルター。
【請求項3】
前記フィルターの前記長軸方向に直角に測定した前記風味送達部材の断面積が、前記フィルターセグメントの断面積の約45%以上である、請求項1~2のいずれか1項に記載のフィルター。
【請求項4】
前記フィルターの前記長軸方向に直角に測定した前記風味送達部材の断面積が、前記フィルターセグメントの断面積の約55%以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター。
【請求項5】
前記風味送達部材がカプセルを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のフィルター。
【請求項6】
前記カプセルの破裂強度が約5 N~約24 Nである、請求項5に記載のフィルター。
【請求項7】
前記フィルター材料がフィラメント当たり約5.0~約12.0デニールで、約12000~約30000合計デニールの繊維を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のフィルター。
【請求項8】
前記フィルターセグメントおよび前記風味送達部材の断面が円形であり、前記フィルターセグメントの直径が約3.6 mm~約6.5 mmで、前記風味送達部材の直径が約2.5 mm~約4.5 mmである、請求項1~7のいずれか1項に記載のフィルター。
【請求項9】
前記フィルターセグメントおよび前記風味送達部材の断面が円形であり、前記フィルターセグメントの直径が約3.6 mm~約5.5 mmで、前記風味送達部材の直径が約3.0 mm~約3.5 mmである、請求項1~8のいずれか1項に記載のフィルター。
【請求項10】
前記フィルターセグメントおよび前記風味送達部材の断面が円形であり、前記フィルターセグメントの直径が約3.6 mm~約4.5 mmで、前記風味送達部材の直径が約3.0 mm~約3.5 mmである、請求項8に記載のフィルター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙物品用のフィルター、およびフィルターを備えた喫煙物品に関連する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
紙巻たばこなどの可燃性喫煙物品は通常、たばこロッドを形成する紙ラッパーに囲まれた細かく切られたたばこ(普通はカットフィラーの形態)を備える。紙巻たばこは、その一方の端に点火し、細かく切られたたばこロッドを燃焼することにより、消費者によって使用される。次に、消費者は、紙巻たばこの反対側の端(口側の端またはフィルター端)で引き込むことによって主流煙を受ける。細かく切られたたばこは、一種類のたばこでも二種類以上のたばこの混合でもよい。
【0003】
たばこなどのエアロゾル形成基質が燃焼式ではなく加熱式である数多くの喫煙物品も、当技術で提案されてきた。加熱式喫煙物品では、エアロゾルはエアロゾル形成基質の加熱によって生成される。公知の加熱式喫煙物品には、例えば、エアロゾルが電気的加熱によるか、または可燃性燃料要素または熱源からエアロゾル形成基質への熱の移動によって生成される喫煙物品が含まれる。喫煙中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基質から放出され、喫煙物品を通して引き込まれた空気中に混入される。放出された化合物が冷めるにつれて凝結してエアロゾルを形成し、これが消費者によって吸い込まれる。また、ニコチン含有エアロゾルがたばこ材料、たばこ抽出物、またはその他のニコチン源から、燃焼することなく、また一部の場合には加熱することなく、例えば化学反応によって生成される、喫煙物品も公知である。
【0004】
喫煙物品、特に紙巻たばこは通常、端と端が接する関係でたばこロッドまたは別のエアロゾル形成基質と整列されたフィルターを備える。フィルターは通常、チッピングペーパーによってたばこロッドまたはエアロゾル形成基質に取り付けられた酢酸セルローストウのプラグを含む。主流煙の換気は、チッピングペーパー内のフィルターに沿った位置付近にある一列または複数列の穿孔によって達成できる。
【0005】
風味剤を紙巻たばこおよび喫煙物品に追加できる。一部の消費者は、短期的または長期的のいずれの場合でも、消費者の即時の願望に応じて、一つ以上の風味を選択的に提供できる紙巻たばこを好むことがある。ただし、一定の風味剤は揮発性であり、時間経過とともに蒸発または移動する傾向を持ち、これらの風味剤の効果が減少する。
【0006】
従って、煙への風味の移動を促進し、風味の拡散を最小限に抑えつつ、喫煙物品の望ましいその他の特性をなおも維持する、喫煙物品および喫煙物品用のフィルターを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
本発明の第一の態様によれば、喫煙物品用のフィルターが提供されているが、そのフィルターは、フィルター材料を含むフィルターセグメントであって、そのフィルターセグメントがフィルターの長軸方向に直角に測定した断面積を持つものと、フィルターセグメント内に埋め込まれ、すべての側がフィルター材料によって囲まれた風味送達部材であって、その風味送達部材が喫煙時に煙に風味付けをするための液体風味剤を封じ込める構造材料を備えているものとを含み、風味送達部材は、フィルターが外力に晒された時に、液体風味剤の少なくとも一部分を放出し、またフィルターの長軸方向に直角に測定した風味送達部材の断面積はフィルターセグメントの断面積の約30%以上であり、またフィルターセグメントのフィルター材料はフィラメント当たり約5.0~約12.0デニールで、合計約10000~約35000デニールの繊維を含む。
【0008】
外力は任意の方向に作用させうるが、フィルターの長軸方向と直角を成す方向に作用させることが好ましい。外力を適用する一つの好ましい方法は、フィルターを含む喫煙物品を喫煙する前またはその間に、ユーザーが風味送達部材を含むフィルターを圧迫するか、またはそのフィルターに外力を作用させることである。圧迫または圧縮の作用または外力の適用によって、風味送達部材が破壊され、これによって、液体風味剤の少なくとも一部分がフィルター内に放出されるようになることが好ましい。別の方法として、圧迫または圧縮の作用は、ある圧縮力の範囲にわたって液体風味剤の持続的な放出を提供しうる。液体風味剤は次に、フィルターを通過する煙を風味付けしうる。挟み込み装置、チューブ圧迫装置、ピンセットまたは圧縮力を適用するためのその他の任意の装置などの外部装置も、所定のフィルター位置に力を集中させるために使用しうる。
【0009】
風味送達部材の断面積は、フィルターセグメントの断面積と比較して、先行技術のフィルターよりも広い。風味送達部材の断面積は、フィルターセグメントの断面積の約30%以上であるため、フィルターセグメントの断面積の約70%未満は空気および煙に対して浸透性のままである。こうして、本発明のフィルターでは、風味送達部材は先行技術のフィルターよりも高い遮断効果を持つ。これは、先行技術のフィルターで見られるものと異なるいくつかの効果につながり、有利でありうる。まず、フィルターは、風味送達部材が液体風味剤を放出する前に、先行技術のフィルターよりも高い引き出し抵抗(RTD)を持つことができる。これはフィルターセグメントを通した空気および煙の流れが、風味送達部材の周りのフィルター材料の比較的小さな領域を強制的に通過させられるためである。こうした高いRTDは、消費者にとって新しく一風変わった感覚的経験を創り出しうる。第二に、フィルターが外力に晒され、風味送達部材が(例えば、風味送達部材が破壊されたときに)液体風味剤を放出すると、ガス流れに対して浸透性であるフィルターセグメントの断面積が増大し、その結果、フィルターを通した空気および煙の急激な流れが発生する。すなわち、RTDの(比較的高い開始RTDからの)低下があり、また液体風味剤によって風味に目立った変化もある。この場合も、消費者にとって気分を高める刺激的な感覚的経験が創出される。
【0010】
第三に、風味送達部材の寸法は、フィルターセグメントの寸法と比較して大きいため、製造時または取扱時に風味送達部材は損傷を受ける(風味送達部材がフィルターの外側に近いため)。ただし、本発明の発明者は、風味送達部材をフィルター材料内に埋め込むことにより、製造時および取扱時に風味送達部材はよりよく保護されることを理解してきた。風味送達部材はフィルター材料内に保持される。ただし、消費者がフィルター内の風味送達部材の場所を見つけて液体風味剤が放出されるように必要な外力をかけることが、依然として可能である。これにより、本発明のフィルターは、例えば「プラグ-スペース-プラグ」フィルターなどのフィルター内のくぼみ内で使用した場合にできるよりも、(フィルターの寸法に対して)大きな風味送達部材の使用が許容される。フィルターセグメントのフィルター材料内に風味送達部材を埋め込むことで、風味送達部材はフィルター材料トウの繊維間に組み込みうるため、製造をより簡単なものにできるという利点が追加されうる。こうして、風味送達部材が埋め込まれた連続的なトウ材料がフィルターセグメントに切断される、従来的な製造技術を使用しうる。風味送達部材を挿入するための別個の工程は必要とされない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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