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公開番号
2025133689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024221932
出願日
2024-12-18
発明の名称
水系電池
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
10/36 20100101AFI20250904BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】水系電池において動作可能な新規活物質を開示する。
【解決手段】本開示の水系電池は、正極、水系電解液及び負極を有する。前記正極は、正極活物質を含み、前記負極は、負極活物質を含む。前記正極活物質及び前記負極活物質のうちの一方又は両方は、複合酸化物を含む。前記複合酸化物は、Naと、Fe、Ti、Ni及びMnのうちの少なくとも1種の遷移金属元素と、Oと、を含む。前記水系電解液は、水と、前記水に溶解されたポリリン酸カリウムと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水系電池であって、正極、水系電解液及び負極を有し、
前記正極は、正極活物質を含み、
前記負極は、負極活物質を含み、
前記正極活物質及び前記負極活物質のうちの一方又は両方は、複合酸化物を含み、
前記複合酸化物は、
Naと、
Fe、Ti、Ni及びMnのうちの少なくとも1種の遷移金属元素と、
Oと、
を含み、
前記水系電解液は、
水と、
前記水に溶解されたポリリン酸カリウムと、
を含む、
水系電池。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の水系電池であって、
前記正極活物質及び前記負極活物質のうちの一方又は両方は、第1複合酸化物、第2複合酸化物及び第3複合酸化物のうちの少なくとも1種を含み、
前記第1複合酸化物は、Na
x
Fe
1-y
M
1
y
O
2
で示される組成を有し、
前記第2複合酸化物は、Na
x
Ti
1-y
M
2
y
O
2
で示される組成を有し、
前記第3複合酸化物は、Na
x
Ni
1-y
M
3
y
O
2
で示される組成を有し、
ここで、
0<x≦1であり、
0≦y≦1であり、
M
1
は、Ti及びMnのうちの一方又は両方を含み、かつ、Niを含まず、
M
2
は、Fe及びMnのうちの一方又は両方を含み、かつ、Niを含まず、
M
3
は、Fe、Ti及びMnのうちの少なくとも1種を含む、
水系電池。
【請求項3】
請求項2に記載の水系電池であって、
前記負極活物質は、前記第1複合酸化物、及び、前記第2複合酸化物のうちの一方又は両方を含む、
水系電池。
【請求項4】
請求項3に記載の水系電池であって、
M
1
は、Ti及びMnのうちの一方又は両方であり、
M
2
は、Fe及びMnのうちの一方又は両方である、
水系電池。
【請求項5】
請求項2に記載の水系電池であって、
前記正極活物質は、前記第3複合酸化物を含む、
水系電池。
【請求項6】
請求項5に記載の水系電池であって、
M
3
は、Fe、Ti及びMnのうちの少なくとも1種である、
水系電池。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の水系電池であって、
前記水系電解液は、前記水1kgあたり3mol以上の濃度にて溶解された前記ポリリン酸カリウムを含む、
水系電池。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載の水系電池であって、
前記水系電解液は、前記水1kgあたり3mol以上6mol以下の濃度にて溶解された前記ポリリン酸カリウムを含む、
水系電池。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の水系電池であって、
前記水系電解液は、前記水1kgあたり4mol以上6mol以下の濃度にて溶解された前記ポリリン酸カリウムを含む、
水系電池。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載の水系電池であって、
前記水系電解液は、-40℃以上において凝固点を有しない、
水系電池。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は水系電池を開示する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、水系電池に用いられる水系電解液であって、水と、前記水1kgあたり2mol以上の濃度にて溶解されたピロリン酸カリウムとを含むものが開示されている。特許文献1に開示された水系電解液を用いて水系電池を構成した場合、当該水系電解液の還元側電位窓が広いことから、水系電池を充放電した場合でも、電極表面における水系電解液の分解が抑制され易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-220294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリリン酸カリウムを用いた水系電解液を用いた水系電池において、比較的豊富に存在する資源であるNa(ナトリウム)を用いた活物質として使用可能な新たな材料が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は上記課題を解決するための手段として、以下の複数の態様を開示する。
<態様1>
水系電池であって、正極、水系電解液及び負極を有し、
前記正極は、正極活物質を含み、
前記負極は、負極活物質を含み、
前記正極活物質及び前記負極活物質のうちの一方又は両方は、複合酸化物を含み、
前記複合酸化物は、
Naと、
Fe、Ti、Ni及びMnのうちの少なくとも1種の遷移金属元素と、
Oと、
を含み、
前記水系電解液は、
水と、
前記水に溶解されたポリリン酸カリウムと、
を含む、
水系電池。
<態様2>
態様1の水系電池であって、
前記正極活物質及び前記負極活物質のうちの一方又は両方は、第1複合酸化物、第2複合酸化物及び第3複合酸化物のうちの少なくとも1種を含み、
前記第1複合酸化物は、Na
x
Fe
1-y
M
1
y
O
2
で示される組成を有し、
前記第2複合酸化物は、Na
x
Ti
1-y
M
2
y
O
2
で示される組成を有し、
前記第3複合酸化物は、Na
x
Ni
1-y
M
3
y
O
2
で示される組成を有し、
ここで、
0<x≦1であり、
0≦y≦1であり、
M
1
は、Ti及びMnのうちの一方又は両方を含み、かつ、Niを含まず、
M
2
は、Fe及びMnのうちの一方又は両方を含み、かつ、Niを含まず、
M
3
は、Fe、Ti及びMnのうちの少なくとも1種を含む、
水系電池。
<態様3>
態様2の水系電池であって、
前記負極活物質は、前記第1複合酸化物、及び、前記第2複合酸化物のうちの一方又は両方を含む、
水系電池。
<態様4>
【発明の効果】
【0006】
本開示の水系電池は、所定の活物質と所定の水系電解液とが組み合わされることで、充放電が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
水系電池の構成の一例を概略的に示している。
水系電池の構成の一例を概略的に示している。
実施例1の充放電曲線を示している。
実施例2の充放電曲線を示している。
実施例3の充放電曲線を示している。
実施例4の充放電曲線を示している。
実施例5の充放電曲線を示している。
実施例6の充放電曲線を示している。
実施例7の充放電曲線を示している。
実施例8の充放電曲線を示している。
実施例9の充放電曲線を示している。
実施例10の充放電曲線を示している。
実施例11の充放電曲線を示している。
実施例12の充放電曲線を示している。
実施例13の充放電曲線を示している。
実施例14の充放電曲線を示している。
実施例15の充放電曲線を示している。
実施例16の充放電曲線を示している。
実施例17の充放電曲線を示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本開示の水系電池の一実施形態について説明するが、本開示の技術は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
図1に示されるように、一実施形態に係る水系電池100は、正極10、水系電解液20及び負極30を有する。前記正極10は、正極活物質を含む。前記負極30は、負極活物質を含む。前記正極活物質及び前記負極活物質のうちの一方又は両方は、複合酸化物を含む。前記複合酸化物は、Naと、Fe、Ti、Ni及びMnのうちの少なくとも1種の遷移金属元素と、Oと、を含む。前記水系電解液20は、水と、前記水に溶解されたポリリン酸カリウムと、を含む。
【0010】
1.活物質
一実施形態に係る水系電池100は、活物質として、所定の複合酸化物を有する。本発明者の新たな知見によると、当該複合酸化物に含まれる遷移金属元素の種類及び量によって、当該複合酸化物の充放電電位(キャリアイオンを吸放出する電位)が変化する。具体的には、当該複合酸化物に含まれる遷移金属元素に占めるFe及びTiの割合が多くなるほど、充放電電位が低くなる傾向にある。また、当該複合酸化物に含まれる遷移金属元素に占めるNiの割合が多くなるほど、充放電電位が高くなる傾向にある。言い換えれば、当該複合酸化物は、その組成によって、正極活物質としても、負極活物質としても機能し得る。正極活物質や負極活物質は、水系電解液20の電位窓等を考慮しつつ、適宜選択され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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