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公開番号2025133669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024104194
出願日2024-06-27
発明の名称電子レンジ加熱調理用調味料
出願人キッコーマン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23L 27/00 20160101AFI20250904BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】畜肉類または魚介類と野菜類を含む固形食材を、電子レンジを利用して短時間で同時に柔らかく仕上げることができる、電子レンジ加熱調理用液状調味料を提供する。
【解決手段】本発明の液状調味料は、融点16~60℃の油脂を1~20重量%含み、ボストウィック粘度計による測定温度25℃、測定時間30秒での粘度が10cm以下である固形食材を調理するための電子レンジ加熱調理用調味料である。固形食材である畜肉類または魚介類、並びに葉茎菜類、果菜類およびきのこ類からなる群から選択される少なくとも一種を当時に加熱調理して、どちらも柔らかく仕上げることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
畜肉類または魚介類、並びに葉茎菜類、果菜類およびきのこ類からなる群から選択される少なくとも一種を含む固形食材を電子レンジ加熱調理するための液状調味料であって、融点16~60℃の油脂を1~20重量%含み、ボストウィック粘度計による測定温度25℃、測定時間30秒での粘度が10cm以下であることを特徴とする電子レンジ調理用調味料。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記油脂が、動物油脂、植物油脂、硬化植物油脂、または粉末油脂である、請求項1に記載の電子レンジ調理用調味料。
【請求項3】
固形食材の一辺が1cm以上である、請求項1に記載の電子レンジ調理用調味料。
【請求項4】
前記畜肉類が鶏肉、豚肉、または牛肉であり、前記魚介類がえび、鮭、たこ、いか、あさり、またはほたてであり、前記葉茎菜類がたまねぎ、キャベツ、白菜、ほうれんそう、ブロッコリー、ねぎ、小松菜、ちんげんさい、またはアスパラガスであり、前記果菜類が、なす、トマト、ピーマン、サヤエンドウ、またはかぼちゃであり、前記きのこ類がエリンギ、またはぶなしめじである、請求項1に記載の電子レンジ調理用調味料。
【請求項5】
畜肉類または魚介類、および野菜類を同時に柔らかく仕上げるための調味料である、請求項1に記載の電子レンジ調理用調味料。
【請求項6】
包装容器に充填封入された液状調味料である、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子レンジ調理用調味料。
【請求項7】
前記包装容器が電子レンジ加熱対応包材の包装容器である、請求項6に記載の電子レンジ調理用調味料。
【請求項8】
畜肉類または魚介類、並びに葉茎菜類、果菜類およびきのこ類からなる群から選択される少なくとも一種を含む固形食材を加熱用容器内で液状調味料により電子レンジ加熱調理する方法であって、液状調味料は、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子レンジ調理用調味料であることを特徴とする方法。
【請求項9】
前記加熱用容器は、前記液状調味料が充填封入された電子レンジ加熱対応包材の包装容器である、請求項8に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、未加熱の固形食材を電子レンジで加熱調理することができる、電子レンジ加熱調理用の液状調味料に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
女性の社会進出や消費者のライフスタイルの変化にともない、家庭内で簡単に美味しく調理できる健康的な食事のために、コンロ調理に替えて電子レンジを用いる調理方法が好まれる傾向にある。
【0003】
電子レンジを用いる家庭での調理では、耐熱皿に食材と調味料を混合した状態にしてラップを掛けて、電子レンジで加熱することが一般的に行われている。鍋やフライパンによる調理の必要がないため、洗い物も少なくキッチンも汚れないが、生肉等の未加熱食材をそのまま電子レンジで加熱調理すると、食材中の水分、肉汁が出てしまい、ジューシーさに欠けパサパサとした食感となり、美味しく調理できないという難点がある。
【0004】
そのため、食材を電子レンジで加熱調理する専用の液状調味料が開発されており、例えば、野菜類の具材のための電子レンジ加熱調理用調味料で、具材を均一に味付けして短時間調理できる水分活性とブリックス値を調整した液状調味料(特許文献1)が提案されている。また、タンパク質を多く含む肉類や魚類の具材が加熱により硬くなりパサツくのを防ぐため、pH、糖質濃度、塩分濃度等を調整して、これら食材を柔らかく、味浸み良く調理できる電子レンジ調理用の液状調味料(特許文献2)が提案されている。
【0005】
また、パウチと呼ばれる耐熱性容器に電子レンジ調理用液状調味料を収納した、電子レンジ加熱調理用パウチ入り調味料が開発されている。
パウチ入り調味料としては、開封・密封が可能なファスナーと加熱調理時に蒸気を排出する蒸気抜き機構とを備えたパウチ内に、殺菌済の液状調味料が充填密封され、電子レンジ加熱時に、パウチ内に消費者が選んだ生鮮食材を投入して調理を行うようにするもの(特許文献3、4)が、一般的に用いられる。パウチ入り調味料を用いることにより、より効率的な電子レンジ加熱が可能になるだけでなく、加熱調理容器の用意や洗浄の必要がなくなり、家事を省力化できる。
【0006】
生の食材は組織ごとに構造や成分が均一ではないため、電子レンジ加熱後に均一な品質を得ることは難しいものの、上記のような液状調味料成分の改良やパウチ容器の使用により、未加熱の肉類、魚介類、野菜類等のそれぞれについての加熱調理技術は改善され、美味しく調理できるようになっている。さらに肉と野菜が同時に調理できると、一皿が充実するだけでなく、肉汁と野菜のエキスにより調理後のソースが一層美味しくなる。しかしながら、肉類に比べて、たまねぎのような葉茎菜類や果菜類、きのこ類は水分量が多く、一方じゃがいものような根菜類やかぼちゃは密でかたいため、加熱特性の異なる肉類や魚介類とこれらの野菜類を同時にレンジで柔らかく仕上げることのできる調味料は、未だ満足できるものが得られていないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-99204号公報
特許第7253096号公報
特開2009-254303号公報
特開2015-130811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、加熱特性の異なる畜肉類や魚介類と、葉茎菜類、果菜類および/またはきのこ類を同時に加熱調理して柔らかく仕上げることのできる電子レンジ調理用の液状調味料を提供することを課題とする。また、該液状調味料を用いて、畜肉類等と野菜類を含む固形食材を電子レンジ加熱調理する方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、電子レンジ加熱調理用の液状調味料の粘度を超高粘度に調整し、かつ高融点油脂を配合することにより、畜肉類等と野菜類を同時に柔らかく調理できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明は、以下(1)~(7)の電子レンジ調理用調味料に関する。
(1)畜肉類または魚介類、並びに葉茎菜類、果菜類およびきのこ類からなる群から選択される少なくとも一種を含む固形食材を電子レンジ加熱調理するための液状調味料であって、融点16~60℃の油脂を1~20重量%含み、ボストウィック粘度計による測定温度25℃、測定時間30秒での粘度が10cm以下であることを特徴とする電子レンジ調理用調味料。
(2)前記油脂が、動物油脂、植物油脂、硬化植物油脂、または粉末油脂である、上記(1)に記載の電子レンジ調理用調味料。
(3)固形食材の一辺が1cm以上である、上記(1)に記載の電子レンジ調理用調味料。
(4)前記畜肉類が鶏肉、豚肉、または牛肉であり、前記魚介類がえび、鮭、たこ、いか、あさり、またはほたてであり、前記葉茎菜類がたまねぎ、キャベツ、白菜、ほうれんそう、ブロッコリー、ねぎ、小松菜、ちんげんさい、またはアスパラガスであり、前記果菜類が、なす、トマト、ピーマン、サヤエンドウ、またはかぼちゃであり、前記きのこ類がエリンギ、またはぶなしめじである、上記(1)に記載の電子レンジ調理用調味料。
(5)畜肉類または魚介類、および野菜類を同時に柔らかく仕上げるための調味料である、上記(1)に記載の電子レンジ調理用調味料。
(6)包装容器に充填封入された液状調味料である、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の電子レンジ調理用調味料。
(7)前記包装容器が電子レンジ加熱対応包材の包装容器である、上記(6)に記載の電子レンジ調理用調味料。
(【0011】以降は省略されています)

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