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公開番号
2025133503
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024031497
出願日
2024-03-01
発明の名称
再封機能付き多層フィルム、再封機能付き多層体、及び再封機能付き包装体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
7/06 20190101AFI20250904BHJP(積層体)
要約
【課題】開封時の初期剥離強度と再封した時の再封強度に優れた再封機能付き多層フィルムを提供する。
【解決手段】少なくとも樹脂層(A)、粘着樹脂層(B)、樹脂層(C)が、外層側から(A)/(B)/(C)の順に積層された再封機能付き多層フィルムであって、前記粘着樹脂層(B)が、スチレン系熱可塑性樹脂エラストマーを少なくとも2種含む、再封機能付き多層フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも樹脂層(A)、粘着樹脂層(B)、樹脂層(C)が、外層側から(A)/(B)/(C)の順に積層された再封機能付き多層フィルムであって、前記粘着樹脂層(B)が、スチレン系熱可塑性樹脂エラストマーを少なくとも2種含む、再封機能付き多層フィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記粘着樹脂層(B)のスチレン系熱可塑性エラストマーが、下記(i)および(ii)からそれぞれ選ばれ、前記粘着樹脂層(B)に含まれるスチレン系熱可塑性エラストマー全体を100質量%としたとき、(i)から選ばれるスチレン系熱可塑性エラストマーが30~95質量%である、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
(i)スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体の水素添加物、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体の水素添加物
(ii)スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体。
【請求項3】
前記粘着樹脂層(B)に含まれるスチレン系熱可塑性エラストマーのガラス転移温度の差が7℃以上である、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項4】
前記樹脂層(A)及び樹脂層(C)がいずれもポリプロピレン系樹脂を含む、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項5】
前記樹脂層(A)及び/または樹脂層(C)に隣接して、熱可塑性樹脂層(D)を有し、前記熱可塑性樹脂層(D)が、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンビニルアルコール系共重合体、ポリエステル系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項6】
前記樹脂層(C)の表面側に、ヒートシール樹脂層(E)を有する、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項7】
前記再封機能付き多層フィルムと被シール体とヒートシールし、前記被シール体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(B)が凝集破壊することで剥離し、剥離面の両面に粘着樹脂層(B)が再封可能な状態で露出する、請求項1~6のいずれか一項に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項8】
前記再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールし、前記被シール体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(B)と前記樹脂層(A)または前記樹脂層(C)とが再封可能な状態で露出する、請求項1~6のいずれか一項に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項9】
請求項7に記載の再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールした再封機能付き多層体。
【請求項10】
前記再封機能付き多層体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(B)が凝集破壊することで剥離し、剥離面の両面に粘着樹脂層(B)が再封可能な状態で露出する、請求項9に記載の再封機能付き多層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再封機能付き多層フィルムに関し、さらに詳細には、食品や医薬品等の包装に好適に用いられる再封機能付き多層フィルム、これを用いた再封機能付き多層体及び、再封機能付き包装体に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、使用する度に開封と再封を繰り返す化粧品や生理用品、あるいは一度では消費しきれない量の食品や医薬品等の包装手段として、再封機能を有する各種の包装体が用いられている。
このような包装体は、開封後に残存する内容物の酸化劣化、あるいは吸湿、乾燥等による変敗を防ぐことができ、例えば、プラスチック製のジッパーをラミネートしたジッパータイプの包装体が知られている。
このような包装体は繰り返し開封可能であり、優れた耐久性を有するものの、ジッパー等の付属物を包装体に取り付けるための専用装置が必要であり、またそれに伴う加工工程も必要であるため、製造コストが嵩み、生産効率も低下する等の問題点がある。
【0003】
一方、ジッパー等の付属物を取り付けることなく包装体自体に再封機能を付与させることのできる多層フィルムも開発されている。
例えば、特許文献1には、表面樹脂層と、スチレン-ジエン系ゴム質ブロック共重合体の水素添加物と粘着付与剤とを含有してなる粘着樹脂層と、ヒートシール樹脂層とからなる多層フィルムであって、底材から前記多層フィルムを剥がす際に粘着樹脂層がヒートシール部分において再封可能な粘着状態で露出可能な多層フィルムが開示されている。
【0004】
さらに、特許文献2には、表面樹脂層と、スチレン-ジエン系ゴム質ブロック共重合体の水素添加物と粘着付与剤とを含有してなる粘着樹脂層と、ヒートシール樹脂層とからなる多層フィルムであって、ヒートシール樹脂層と、このヒートシール樹脂層とヒートシール可能な熱可塑性樹脂層とをヒートシールし、次いで引き剥がした場合に、ヒートシール樹脂層が破断すると共にヒートシール樹脂層と粘着樹脂層の層間が剥離して、粘着樹脂層がヒートシール部分において再封可能な粘着状態で露出することを特徴とする多層フィルムを容器の蓋材として使用した包装体が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、ヒートシール層と粘着樹脂層の間に剥離層を設けることでヒートシール樹脂層とヒートシール可能な熱可塑性樹脂層とをヒートシールし、次いで引き剥がした場合に、ヒートシール樹脂層と剥離層が破断すると共に剥離層と粘着樹脂層の層間が剥離して、粘着樹脂層がヒートシール部分において再封可能な粘着状態で露出することを特徴とする多層フィルムを底材に使用する包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-175567号公報
特開2004-75181号公報
特開2008-200960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~3に記載された多層フィルムは、再封機能を有するものではあるが、開封時の初期剥離強度と再封した時の再封剥離強度のバランスが不十分であり、更なる改善の余地がある。
【0008】
本発明は、前記実情に鑑み為されたものであり、その課題は、開封時の初期剥離強度と再封した時の再封強度に優れた再封機能付き多層フィルムおよびこれを用いた再封可能な包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、樹脂層、粘着樹脂層、樹脂層の順に積層された多層フィルムにおいて、前記粘着樹脂層に少なくとも2種のスチレン系熱可塑性エラストマーを用いることによって、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 少なくとも樹脂層(A)、粘着樹脂層(B)、樹脂層(C)が、外層側から(A)/(B)/(C)の順に積層された再封機能付き多層フィルムであって、前記粘着樹脂層(B)が、スチレン系熱可塑性樹脂エラストマーを少なくとも2種含む、再封機能付き多層フィルム。
[2] 前記粘着樹脂層(B)のスチレン系熱可塑性エラストマーが、下記(i)および(ii)からそれぞれ選ばれ、前記粘着樹脂層(B)に含まれるスチレン系熱可塑性エラストマー全体を100質量%としたとき、(i)から選ばれるスチレン系熱可塑性エラストマーが30~95質量%である、[1]に記載の再封機能付き多層フィルム。
(i)スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体の水素添加物、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体の水素添加物
(ii)スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体
[3] 前記粘着樹脂層(B)に含まれるスチレン系熱可塑性エラストマーのガラス転移温度の差が7℃以上である、[1]または[2]に記載の再封機能付き多層フィルム。
[4] 前記樹脂層(A)及び樹脂層(C)がいずれもポリプロピレン系樹脂を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[5] 前記樹脂層(A)及び/または樹脂層(C)に隣接して、熱可塑性樹脂層(D)を有し、前記熱可塑性樹脂層(D)が、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンビニルアルコール系共重合体、ポリエステル系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[6] 前記樹脂層(C)の表面側に、ヒートシール樹脂層(E)を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[7] 前記再封機能付き多層フィルムと被シール体とヒートシールし、前記被シール体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(B)が凝集破壊することで剥離し、剥離面の両面に粘着樹脂層(B)が再封可能な状態で露出する、[1]~[6]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[8] 前記再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールし、前記被シール体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(B)と前記樹脂層(A)または前記樹脂層(C)とが再封可能な状態で露出する、[1]~[6]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[9] [7]に記載の再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールした再封機能付き多層体。
[10] 前記再封機能付き多層体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(B)が凝集破壊することで剥離し、剥離面の両面に粘着樹脂層(B)が再封可能な状態で露出する、[9]に記載の再封機能付き多層体。
[11] [9]または[10]に記載の再封機能付き多層体を用いた再封機能付き包装体。
[12] [8]に記載の再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールした再封機能付き多層体。
[13] [12]に記載の再封機能付き多層体を用いた再封機能付き包装体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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