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公開番号
2025131088
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028603
出願日
2024-02-28
発明の名称
エポキシ樹脂組成物、接着剤、硬化物、成形材料および繊維強化プラスチック
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
63/00 20060101AFI20250902BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】接着強度や衝撃強度が高い硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物、その硬化物、接着剤、成形材料および繊維強化プラスチックを提供することを目的とする。
【解決手段】(メタ)アクリル系共重合体(A)、エポキシ樹脂(B)および硬化剤(C)を含むエポキシ樹脂組成物であって、前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、少なくとも2つの隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した構造を有するラジカル重合性単量体(a1)由来の構成単位を含有する、エポキシ樹脂組成物とすることで、高い接着強度および衝撃強度を有する硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物とその硬化物、接着剤、成形材料および繊維強化プラスチックを提供することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル系共重合体(A)、エポキシ樹脂(B)および硬化剤(C)を含むエポキシ樹脂組成物であって、
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、少なくとも2つの隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した構造を有するラジカル重合性単量体(a1)由来の構成単位を含有する、エポキシ樹脂組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ラジカル重合性単量体(a1)が、下記式(1)で表される(メタ)アクリレートである、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
TIFF
2025131088000010.tif
25
170
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基、R
2
~R
4
は、それぞれ独立して、水素原子または水酸基を示す。xは0~3の整数を示す。)
【請求項3】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、環状エーテル基を含む(メタ)アクリレート(a2)由来の構成単位をさらに含有する、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、ブロック共重合体またはグラフト共重合体である、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、マクロモノマー(M)由来の構成単位およびビニル系ラジカル重合性単量体(m1)由来の構成単位を含有する、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
前記マクロモノマー(M)が、ビニル系ラジカル重合性単量体(m2)由来の構成単位を含有する、請求項5に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項7】
前記マクロモノマー(M)が、下記式(2)で表される構造を含有する、請求項6に記載のエポキシ樹脂組成物。
TIFF
2025131088000011.tif
39
170
(式(2)中、X
1
~X
n-1
は、それぞれ独立して、H、CH
3
またはCH
2
OHであり、Y
1
~Y
n
は、それぞれ独立して、前記ビニル系ラジカル重合性単量体(m2)のビニル基に結合する置換基であり、Zは末端基であり、nは2~10000の整数である。)
【請求項8】
さらにコアシェル構造を有するポリマー(D)を含む、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物を含む接着剤。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂組成物、接着剤、硬化物、成形材料および繊維強化プラスチックに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂は、剛性、耐熱性、電気的特性、耐久性等に優れるため、車両の構造用接着剤、土木・建築用接着剤、電子材料用接着剤、工業用接着剤等の接着剤や成形材料、繊維強化プラスチック等に用いられている。一方、エポキシ樹脂は一般的に脆いことが知られており、靭性を向上させることで、接着強度や衝撃強度を改善する検討が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、エポキシ樹脂と、マクロモノマー由来の構成単位を有する(メタ)アクリル系重合体とを含有するエポキシ樹脂組成物から、接着強度および衝撃強度に優れる硬化物が得られることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/049951号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、高い接着強度を有する硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物、その接着剤、硬化物、成形材料および繊維強化プラスチックを提供することを目的とする。また、本発明は、高い衝撃強度を有する硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物、その接着剤、硬化物、成形材料および繊維強化プラスチックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成を含む。
[1](メタ)アクリル系共重合体(A)、エポキシ樹脂(B)および硬化剤(C)を含むエポキシ樹脂組成物であって、前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、少なくとも2つの隣接する炭素原子にそれぞれ水酸基が結合した構造を有するラジカル重合性単量体(a1)由来の構成単位を含有する、エポキシ樹脂組成物。
[2]前記ラジカル重合性単量体(a1)が、下記式(1)で表される(メタ)アクリレートである、[1]に記載のエポキシ樹脂組成物。
TIFF
2025131088000001.tif
25
170
(式中、R
1
は水素原子またはメチル基、R
2
~R
4
は、それぞれ独立して、水素原子または水酸基を示す。xは0~3の整数を示す。)
[3]前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、環状エーテル基を含む(メタ)アクリレート(a2)由来の構成単位をさらに含有する、[1]または[2]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[4]前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、ブロック共重合体またはグラフト共重合体である、[1]~[3]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。
[5]前記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、マクロモノマー(M)由来の構成単位およびビニル系ラジカル重合性単量体(m1)由来の構成単位を含有する、[1]~[4]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。
[6]前記マクロモノマー(M)が、ビニル系ラジカル重合性単量体(m2)由来の構成単位を含有する、[5]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[7]前記マクロモノマー(M)が、下記式(2)で表される構造を含有する、[6]に記載のエポキシ樹脂組成物。
TIFF
2025131088000002.tif
39
170
(式(2)中、X
1
~X
n-1
は、それぞれ独立して、H、CH
3
またはCH
2
OHであり、Y
1
~Y
n
は、それぞれ独立して、前記ビニル系ラジカル重合性単量体(m2)のビニル基に結合する置換基であり、Zは末端基であり、nは2~10000の整数である。)
[8]さらにコアシェル構造を有するポリマー(D)を含む、[1]~[7]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物。
[9][1]~[8]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物を含む接着剤。
[10][1]~[8]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物。
[11][10]に記載の硬化物を含む成形材料。
[12][10]に記載の硬化物を含む繊維強化プラスチック。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い接着強度を有する硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物、その接着剤、硬化物、成形材料および繊維強化プラスチックを提供できる。また、本発明によれば、高い衝撃強度を有する硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物、その接着剤、硬化物、成形材料および繊維強化プラスチックを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための単なる例示であって、本発明をこの実施の形態にのみ限定することは意図されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な態様で実施することが可能である。
【0009】
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」は「アクリル」および「メタクリル」の総称である。「(メタ)アクリレート」は「アクリレート」および「メタクリレート」の総称である。「(メタ)アクリロイル基」は「アクリロイル基」および「メタクリロイル基」の総称であり、CH
2
=C(R)-C(=O)-(Rは水素原子またはメチル基)で表される基である。「マクロモノマー」とは、ラジカル重合性基または付加反応性の官能基を有する高分子量化合物を意味する。数平均分子量(Mn)は、通常1000~1000000である。「ラジカル重合性単量体」とは、マクロモノマーではないエチレン性不飽和結合を有する単量体を意味する。
【0010】
[エポキシ樹脂組成物]
本発明のエポキシ樹脂組成物は、後述の(メタ)アクリル系共重合体(A)(以下、「(A)成分」ともいう。)、エポキシ樹脂(B)(以下、「(B)成分」ともいう。)および硬化剤(C)(以下、「(C)成分」ともいう。)を含む。本発明のエポキシ樹脂組成物は、コアシェル構造を有するポリマー(D)(以下、「(D)成分」ともいう。)をさらに含むことができる。また、本発明のエポキシ樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、(A)成分~(D)成分以外の成分(以下、「任意成分」ともいう。)を含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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