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公開番号2025133502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031496
出願日2024-03-01
発明の名称再封機能付き多層フィルム、再封機能付き多層体、及び再封機能付き包装体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250904BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】開封時の初期剥離強度と再封した時の再封強度に優れた再封機能付き多層フィルムを提供する。
【解決手段】粘着樹脂層(A)と剥離樹脂層(B)とが、直接積層された再封機能付き多層フィルムであって、前記粘着樹脂層(A)が、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体を含む、再封機能付き多層フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着樹脂層(A)と剥離樹脂層(B)とが、直接積層された再封機能付き多層フィルムであって、前記粘着樹脂層(A)が、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体を含む、再封機能付き多層フィルム。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体のガラス転移温度が、-35℃以下である、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項3】
前記剥離樹脂層(B)がポリプロピレン系樹脂を含む、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項4】
更に樹脂層(C)を有し、前記樹脂層(C)が、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンビニルアルコール系共重合体、ポリエステル系樹脂、及びポリスチレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項5】
前記樹脂層(C)がエチレンビニルアルコール系共重合体層及び/又はポリアミド系樹脂層を有する、請求項4に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項6】
前記粘着樹脂層(A)又は剥離樹脂層(B)のいずれかの表面側に、ヒートシール層(D)を更に有する、請求項5に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項7】
前記再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールし、前記被シール体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(A)と前記剥離樹脂層(B)との間で層間剥離し、粘着樹脂層(A)が露出することにより、粘着樹脂層(A)と剥離樹脂層(B)とが再封可能となる、請求項1に記載の再封機能付き多層フィルム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールした再封機能付き多層体。
【請求項9】
前記再封機能付き多層体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際に、前記再封機能付き多層フィルムの粘着樹脂層(A)又は剥離樹脂層(B)の破断と、前記粘着樹脂層(A)と前記剥離樹脂層(B)との層間剥離とが生じる、請求項8に記載の再封機能付き多層体。
【請求項10】
請求項8に記載の再封機能付き多層体を用いた再封機能付き包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再封機能付き多層フィルムに関し、更に詳細には、食品や医薬品等の包装に好適に用いられる再封機能付き多層フィルム、これを用いた再封機能付き多層体及び、再封機能付き包装体に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、使用する度に開封と再封を繰り返す化粧品や生理用品、あるいは一度では消費しきれない量の食品や医薬品等の包装手段として、再封機能を有する各種の包装体が用いられている。
このような包装体は、開封後に残存する内容物の酸化劣化、あるいは吸湿、乾燥等による変敗を防ぐことができ、例えば、プラスチック製のジッパーをラミネートしたジッパータイプの包装体が知られている。
このような包装体は繰り返し開封可能であり、優れた耐久性を有するものの、ジッパー等の付属物を包装体に取り付けるための専用装置が必要であり、またそれに伴う加工工程も必要であるため、製造コストが嵩み、生産効率も低下する等の問題点がある。
【0003】
一方、ジッパー等の付属物を取り付けることなく包装体自体に再封機能を付与させることのできる多層フィルムも開発されている。
例えば、特許文献1には、表面樹脂層と、スチレン-ジエン系ゴム質ブロック共重合体の水素添加物と粘着付与剤とを含有してなる粘着樹脂層と、ヒートシール樹脂層とからなる多層フィルムであって、底材から前記多層フィルムを剥がす際に粘着樹脂層がヒートシール部分において再封可能な粘着状態で露出可能な多層フィルムが開示されている。
【0004】
更に、特許文献2には、表面樹脂層と、スチレン-ジエン系ゴム質ブロック共重合体の水素添加物と粘着付与剤とを含有してなる粘着樹脂層と、ヒートシール樹脂層とからなる多層フィルムであって、ヒートシール樹脂層と、このヒートシール樹脂層とヒートシール可能な熱可塑性樹脂層とをヒートシールし、次いで引き剥がした場合に、ヒートシール樹脂層が破断すると共にヒートシール樹脂層と粘着樹脂層の層間が剥離して、粘着樹脂層がヒートシール部分において再封可能な粘着状態で露出することを特徴とする多層フィルムを容器の蓋材として使用した包装体が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、ヒートシール層と粘着樹脂層の間に剥離層を設けることでヒートシール樹脂層とヒートシール可能な熱可塑性樹脂層とをヒートシールし、次いで引き剥がした場合に、ヒートシール樹脂層と剥離層が破断すると共に剥離層と粘着樹脂層の層間が剥離して、粘着樹脂層がヒートシール部分において再封可能な粘着状態で露出することを特徴とする多層フィルムを底材に使用する包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-175567号公報
特開2004-75181号公報
特開2008-200960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~3に記載された多層フィルムは、再封機能を有するものではあるが、開封時の初期剥離強度と再封した時の再封剥離強度のバランスが不十分であり、更なる改善の余地がある。
【0008】
本発明は、前記実情に鑑み為されたものであり、その課題は、開封時の初期剥離強度と再封した時の再封強度に優れた再封機能付き多層フィルムおよびこれを用いた再封可能な包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、粘着樹脂層と剥離樹脂層とが順に積層された多層フィルムにおいて、前記粘着樹脂層にスチレン-イソブチレン-スチレン共重合体を用いることによって、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 粘着樹脂層(A)と剥離樹脂層(B)とが、直接積層された再封機能付き多層フィルムであって、前記粘着樹脂層(A)が、スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体を含む、再封機能付き多層フィルム。
[2] 前記スチレン-イソブチレン-スチレン共重合体のガラス転移温度が、-35℃以下である、[1]に記載の再封機能付き多層フィルム。
[3] 前記剥離樹脂層(B)がポリプロピレン系樹脂を含む、[1]または[2]に記載の再封機能付き多層フィルム。
[4] 更に樹脂層(C)を有し、前記樹脂層(C)が、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンビニルアルコール系共重合体、ポリエステル系樹脂、及びポリスチレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[5] 前記樹脂層(C)がエチレンビニルアルコール系共重合体層及び/又はポリアミド系樹脂層を有する、[4]に記載の再封機能付き多層フィルム。
[6] 前記粘着樹脂層(A)又は剥離樹脂層(B)のいずれかの表面側に、ヒートシール層(D)を更に有する、[1]~[5]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[7] 前記再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールし、前記被シール体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際、前記粘着樹脂層(A)と前記剥離樹脂層(B)との間で層間剥離し、粘着樹脂層(A)が露出することにより、粘着樹脂層(A)と剥離樹脂層(B)とが再封可能となる、[1]~[6]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルム。
[8] [1]~[7]のいずれかに記載の再封機能付き多層フィルムと被シール体とをヒートシールした再封機能付き多層体。
[9] 前記再封機能付き多層体から再封機能付き多層フィルムを剥離した際に、前記再封機能付き多層フィルムの粘着樹脂層(A)又は剥離樹脂層(B)の破断と、前記粘着樹脂層(A)と前記剥離樹脂層(B)との層間剥離とが生じる、[8]に記載の再封機能付き多層体。
[10] [8]または[9]に記載の再封機能付き多層体を用いた再封機能付き包装体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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