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公開番号2025130311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027414
出願日2024-02-27
発明の名称硬化性組成物、硬化物、積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250901BHJP(積層体)
要約【課題】環状オレフィン基材とハードコート層の間にプライマー層を設けることにより、
基材やハードコート層等の硬化層の適用範囲を広くでき、層間の密着性がよく、透明性、
耐擦傷性に優れた積層体を提供する。
【解決手段】環状オレフィン基材の少なくとも一方の面上に、ポリオレフィン系樹脂を含
有するプライマー層を有し、当該プライマー層の上に硬化層を有する積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
環状オレフィン基材の少なくとも一方の面上に、ポリオレフィン系樹脂を含有するプラ
イマー層を有し、当該プライマー層の上に硬化層を有する積層体。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記ポリオレフィン系樹脂が、エチレン及び/またはプロピレンと、炭素数4以上のα
-オレフィンとの共重合体である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記ポリオレフィン系樹脂のポリスチレンの検量線で換算した重量平均分子量が5,0
00~500,000である請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記ポリオレフィン系樹脂が反応性基を有する請求項2に記載の積層体。
【請求項5】
前記ポリオレフィン系樹脂における、反応性基を有するモノマー由来の構成単位の含有
量が0.01~5mmol/gである請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
前記反応性基が酸無水物基またはカルボキシル基である請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記ポリオレフィン系樹脂がポリエーテル構造を含有する請求項2に記載の積層体。
【請求項8】
前記硬化層中に(メタ)アクリレート化合物由来の化合物を含有する請求項1に記載の
積層体。
【請求項9】
前記硬化層中に硬化性基を含有する樹脂由来の化合物を含有する請求項1に記載の積層
体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、環状オレフィン基材にプライマー層および硬化層を有する積層体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の大型化や薄型化が進んでおり、
従来よりも高い性能が求められてきている。その中で、基材として透明性、機械的特性、
透湿防止性、光学等方性、低複屈折性、耐熱性に優れる環状オレフィン基材が、偏光板保
護フィルムや位相差フィルム等の光学部材用途に用いる検討が行われている。しかし、こ
れらのフィルムは表面硬度が低いため、耐擦傷性を向上させる目的で、例えば、特許文献
1ではハードコート層が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-200709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の方法の場合、使用する環状オレフィン基材やハードコート層の種
類によっては、基材とハードコート層の間の密着性が不十分であった。
【0005】
本発明は、上記課題を改善するためになされたもので、環状オレフィン基材とハードコ
ート層の間にプライマー層を設けることにより、基材やハードコート層等の硬化層の適用
範囲を広くでき、層間の密着性がよく、透明性、耐擦傷性に優れた積層体を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 環状オレフィン基材の少なくとも一方の面上に、ポリオレフィン系樹脂を含有す
るプライマー層を有し、当該プライマー層の上に硬化層を有する積層体。
[2] 前記ポリオレフィン系樹脂が、エチレン及び/またはプロピレンと、炭素数4以
上のα-オレフィンとの共重合体である、前記[1]の積層体。
[3] 前記ポリオレフィン系樹脂のポリスチレンの検量線で換算した重量平均分子量が
5,000~500,000である、前記[1]または[2]の積層体。
[4] 前記ポリオレフィン系樹脂に反応性基を含有する、前記[1]~[3]のいずれ
か一項に記載の積層体。
[5] 前記ポリオレフィン系樹脂における、反応性基を有するモノマー由来の構成単位
の含有量が0.01~5mmol/gである、前記[1]~[4]のいずれか一項に記載
の積層体。
[6] 前記反応性基が酸無水物基またはカルボキシル基である、前記[1]~[5]の
いずれか一項に記載の積層体。
[7] 前記ポリオレフィン系樹脂がポリエーテル構造を含有する、前記[1]~[6]
のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
[8] 前記硬化層中に(メタ)アクリレート化合物由来の化合物を含有する、前記[1
]~[6]のいずれか一項に記載の積層体。
[9] 前記硬化層中に硬化性基を含有する樹脂由来の化合物を含有する、前記[1]~
[6]のいずれか一項に記載の積層体。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、層間の密着性がよく、透明性、および耐擦傷性に優れた積層体を提供
することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート又はメタクリレートの総
称である。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むこ
とを意味する。本明細書に開示の数値範囲は、その下限値および上限値を任意に組み合わ
せて新たな数値範囲とすることができる。
【0009】
<環状オレフィン基材>
基材としては、透明性、機械的特性、透湿防止性、光学等方性、低複屈折性、耐熱性に
優れる環状オレフィン基材を用いることを特徴とするものである。環状オレフィンは、従
来公知のものを使用することができ、構造としては、環状オレフィン単位がポリマー骨格
中に交互に、またはランダムに重合し分子構造内に脂環構造を有するものであり、ノルボ
ルネン系化合物、単環の環状オレフィン、環状共役ジエンおよびビニル脂環式炭化水素か
ら選択される少なくとも一種の化合物を含んでなる(共)重合体であるシクロオレフィン
ポリマーまたはシクロオレフィンコポリマーを材料としてなるものである。また材料のガ
ラス転移温度としては、機械的強度の観点から、好ましくは50~250℃、より好まし
くは100~220℃、さらに好ましくは120~200℃、特に好ましくは150~1
90℃の範囲である。
【0010】
基材の形態としては、フィルムや基板等が挙げられ、例えば液晶表示装置等の光学用部
材として使用する場合にはフィルムの形態が考えられる。フィルム形態の場合、無延伸タ
イプ、一軸延伸タイプ、あるいは傾斜延伸タイプの各種のタイプを使用することができ、
光学特性を考えると無延伸タイプや傾斜延伸タイプが好ましい。また基材の厚さとしては
特に限定はされないが、機械強度等を考慮すると5~5000μm、好ましくは10~3
00μm、より好ましくは20~200μmの範囲である。
(【0011】以降は省略されています)

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