TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025150044
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024050704
出願日
2024-03-27
発明の名称
粘着剤組成物、およびそれを架橋されてなる粘着剤、並びに粘着テープ
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類
C09J
133/06 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】種々の被着体に対して、粘着物性(粘着力、タック)と剥離性とにバランスよく優れる粘着剤を得るための粘着剤組成物であり、特に養生用テープとして、糊残りが生じないアクリル系樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】アクリル系樹脂(A)と架橋剤(B)を含有する粘着剤組成物であって、
前記アクリル系樹脂(A)の全構造単位に対して、
1-メチルヘプチル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位の含有量が10~90重量%、官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位の含有量が0.1~10重量%であり、
前記架橋剤(B)が、金属キレート系架橋剤(b1)含有する粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アクリル系樹脂(A)と架橋剤(B)を含有する粘着剤組成物であって、
前記アクリル系樹脂(A)の全構造単位に対して、
1-メチルヘプチル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位の含有量が10~90重量%、官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位の含有量が0.1~10重量%であり、
前記架橋剤(B)が、金属キレート系架橋剤(b1)含有する粘着剤組成物。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)が、-30℃以下である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記架橋剤(B)の含有量が、前記アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.01~5重量部である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
粘着剤組成物全体の植物由来炭素の割合が10重量%以上である請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
請求項1~4いずれか記載の粘着剤組成物を架橋されてなる粘着剤。
【請求項6】
請求項5記載の粘着剤からなる粘着剤層を有することを特徴とする粘着テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤として好適なアクリル系樹脂と粘着付与樹脂を含有した粘着剤組成物に関し、更に詳しくは、粘着物性(粘着力、保持力、タック)と剥離性にバランスよく優れ、生物由来の原料を用いることが可能な粘着剤組成物、ならびに粘着剤に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、粘着テープは、作業性が良好で接着の信頼性が高い接合手段として家電製品や自動車、OA機器、建築などの各種産業分野で利用されている。
例えば、建築物の建築過程で床材を敷設後に内装工事をする際に、床材の傷つき防止等を目的として床材が床養生シートでカバーされ、その床養生シートを固定するために粘着テープが使用される。このような用途で使用される粘着テープは、床材の保護目的終了後に床養生シートと共に剥離除去される。
【0003】
また、アクリル系粘着剤については、その原料に石油を使用することが多く、使用後の廃棄処理により二酸化炭素が排出されるため、石油資源の枯渇や地球温暖化への影響が懸念され、再生可能な材料である植物由来原料の使用が推奨されている。
【0004】
このような養生用途に用いられる粘着剤および粘着テープとして、例えば、特許文献1では、優れた粘着物性(粘着力、タック)と剥離性を持つ粘着剤組成物で特に軟質なプラスチックからなる床材に対しても、剥離時に糊残りが生じない養生用テープが記載されている。
特許文献2、3には、再生可能資源、植物性材料に部分的に由来する接着剤組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-189842号公報
特表2010-506979号公報
特表2011-516690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記文献1の開示技術では植物由来とされるテルペン系の生物由来の資源(バイオマス)を活用しているものの、環境商品には認定されないレベルではないという問題点があった。文献2,3開示技術では粘着力とタックの粘着物性を十分に満たせておらず、これらの課題を両立できていない問題があった。
【0007】
そこで、本発明ではこのような背景下において、種々の被着体に対して、粘着物性(粘着力、タック、保持力)と剥離性とにバランスよく優れる粘着剤を得るための粘着剤組成物であり、特に養生用テープとして、軟質なプラスチックからなる床材に対しても糊残りが生じないアクリル系の粘着剤組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アクリル系樹脂(A)と架橋剤(B)を含有する粘着剤組成物において、特定の構成単位を特定量含有するアクリル系樹脂と金属キレート系架橋剤を用いることで、種々の被着体に対して、粘着物性(粘着力、タック、保持力)と剥離性とにバランスよく優れる粘着剤を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の要旨は、下記の[1]~[6]に関するものである。
[1]
アクリル系樹脂(A)と架橋剤(B)を含有する粘着剤組成物であって、
前記アクリル系樹脂(A)の全構造単位に対して、
1-メチルヘプチル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位の含有量が10~90重量%、官能基を含有するエチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位の含有量が0.1~10重量%であり、
前記架橋剤(B)が、金属キレート系架橋剤(b1)含有する粘着剤組成物。
[2]
前記アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)が、-30℃以下である[1]に記載の粘着剤組成物。
[3]
前記架橋剤(B)の含有量が、前記アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.01~5重量部である[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4]
粘着剤組成物全体の植物由来炭素の割合が10重量%以上である[1]~[3]いずれかに記載の粘着剤組成物。
[5]
[1]~[4]いずれかに記載の粘着剤組成物を架橋されてなる粘着剤。
[6]
請求項[5]記載の粘着剤からなる粘着剤層を有することを特徴とする粘着テープ。
【0010】
更には、本発明は、上記粘着剤組成物を用いてなる粘着剤、それを用いた粘着テープに
関するものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三菱ケミカル株式会社
積層体
2日前
三菱ケミカル株式会社
成形品の製造方法
1日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
1日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
1日前
三菱ケミカル株式会社
オルガノポリシロキサン
2日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、および成形品
1日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、ペレット、および、成形品
1日前
三菱ケミカル株式会社
槽の洗浄方法及びシリカ粒子の製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
積層ポリエステルフィルム及びその応用
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置、照明装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
化合物、並びにその製造方法及びその使用
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
2日前
三菱ケミカル株式会社
離型フィルム、離型フィルムロール及び粘着体
1日前
三菱ケミカル株式会社
建材用金属酸化物層被覆体、及びその製造方法
1日前
三菱ケミカル株式会社
フィルムロールの製造装置及びフィルムロール
1日前
三菱ケミカル株式会社
コロイド結晶層を含む積層体及びその製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
離型フィルム、離型フィルムロール及び粘着体
1日前
三菱ケミカル株式会社
(メタ)アクリル系共重合体、及び防汚塗料組成物
2日前
三菱ケミカル株式会社
変性ポリビニルアルコール系樹脂、離型剤及び積層体
2日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム、深絞り包装用フィルム、及びリサイクルフィルム
1日前
三菱ケミカル株式会社
電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
熱可塑性樹脂成形体の製造方法、および、熱可塑性樹脂フィルム
1日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、並びに、これを備える表示装置及び照明装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
トナー、トナーカートリッジ、画像形成装置及びトナーの製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
感光性樹脂組成物、硬化物、隔壁、有機電界発光素子及び画像表示装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
感光性樹脂組成物、硬化物、隔壁、有機電界発光素子及び画像表示装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
積層セラミックコンデンサー製造用積層ポリエステルフィルム及びその応用
2日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂、感光性樹脂組成物、硬化物、隔壁、有機電界発光素子及び画像表示装置
1日前
三菱ケミカル株式会社
不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法、および、不飽和カルボン酸合成用触媒
1日前
三菱ケミカル株式会社
不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法、および、不飽和カルボン酸合成用触媒
1日前
三菱ケミカル株式会社
不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法、および、不飽和カルボン酸合成用触媒
1日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子用の組成物、有機電界発光素子とその製造方法、及び表示装置
1日前
続きを見る
他の特許を見る