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公開番号2025132297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029737
出願日2024-02-29
発明の名称吸音材
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人,個人
主分類G10K 11/168 20060101AFI20250903BHJP(楽器;音響)
要約【課題】接着後の厚みの低減を抑制することで吸音率を向上させる吸音材を提供する。
【解決手段】吸音材は、表層と、基材層とを有し、基材層は、撥水性繊維を含む複数種の繊維からなる。吸音材の基材に撥水繊維を含有させることで、吸音材の製造過程の繊維同士を接着する工程で繊維間の空隙が収縮し過ぎることを抑制でき、接着後の吸音材の厚みの低減を抑制できる。撥水性繊維を含有する実施例の吸音材は、比較例に係る含有しない吸音材と比較し、広い周波数範囲にわたって吸音率が向上する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
表層と、基材層とを有し、
前記基材層は、撥水性繊維を含む複数種の繊維からなる、吸音材。
続きを表示（約 250 文字）【請求項２】
前記基材層の密度が、５０ｋｇ／ｍ
３
以下である、請求項１に記載の吸音材。
【請求項３】
前記複数の繊維は、中空繊維を含み、前記撥水性繊維が、中空繊維である、請求項１に記載の吸音材。
【請求項４】
前記表層を構成する材料と、前記基材層を構成する材料とが、同一である、請求項１に記載の吸音材。
【請求項５】
前記表層の通気度が、３５ｃｃ／ｃｍ
２
／ｓｅｃ以上である、請求項１に記載の吸音材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本技術は、吸音材に関する。より詳しくは、厚みの減少を抑制した吸音材に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、吸音材に撥水性を持たせる技術が知られている。
【０００３】
例えば、下記特許文献１には、自動車用マット、玄関用マット等では吸音層に水分が混入すると吸音性能を損なうこと、浸透した底面の素材を痛めたりすること、湿度保持によるカビ等の繁殖を助長することを踏まえ、マット等に撥水性を付与する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１０―３１４０４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本技術は、接着後の吸音材の厚みの低減を抑制することで、吸音材の吸音率を向上させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは鋭意研究した結果、吸音材の基材に撥水繊維を含有させることで、吸音材の製造過程の繊維同士を接着する工程で繊維間の空隙が収縮し過ぎることを抑制でき、接着後の吸音材の厚みの低減を抑制できることを見出した。
【０００７】
すなわち、本技術では、表層と、基材層とを有し、前記基材層は、撥水性繊維を含む複数種の繊維からなる、吸音材を提供する。
本技術の吸音材において、基材層の密度は、５０ｋｇ／ｍ
３
以下に調整することができる。
本技術の吸音材において、前記複数の繊維は、中空繊維を含んでもよく、前記撥水性繊維が、中空繊維であってもよい。
本技術の吸音材において、表層を構成する材料と、基材層を構成する材料とが、同一であってもよい。
本技術の吸音材において、表層の通気度が、３５ｃｃ／ｃｍ
２
／ｓｅｃ以上であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
基材に撥水繊維を含有する吸音材と、含有しない吸音材の吸音率の測定結果である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本技術を実施するための好適な形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、いずれの実施形態も組み合わせることが可能である。また、これらにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
【００１０】
［吸音材］
＜基材層＞
本技術の吸音材の基材層は、撥水性繊維を含む複数種の繊維からなる。
（【００１１】以降は省略されています）

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