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公開番号2025130493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027686
出願日2024-02-27
発明の名称生体信号処理装置、及び生体信号処理プログラム
出願人SMK株式会社
代理人弁理士法人仲野・川井国際特許事務所
主分類A61B 5/11 20060101AFI20250901BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体に電波を送信して得られる反射波から、より精度がよいバイタル情報を取得する。
【解決手段】 本実施形態の生体信号処理装置では、図1に示すように、アレーアンテナ(23、25)を用いた1つのレーダモジュールを使用し、受信信号のビームフォーミングやヌルビームにより、被測定者(生体)7における、バイタルを含むために動きが大きい領域R1からの反射波と、バイタルを含まないために動きが小さい領域R2からの反射波とによる、両反射波の複素信号の比を用いることで、体動成分が除去されたバイタル信号を取り出す。バイタルを含まずに動きが小さい領域R2(肩)などの特定部位を指定して反射波を取得する方法として、本実施形態では、ビームフォーミングにより予め求めておいた重み情報w1、w2を反射波に乗ずることで取得している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体に向けて送信された電波の反射波を取得する反射波取得手段と、
前記取得した反射波により、前記生体における第1領域からの第1位相信号と、前記第1領域と異なる第2領域からの第2位相信号を取得する位相信号取得手段と、
前記取得した第1位相信号と前記第2位相信号との比を用いて、前記生体におけるバイタル情報を取得するバイタル情報取得手段と、
前記取得したバイタル情報を出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とする生体信号処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記生体に向けてマイクロ波、ミリ波又はサブミリ波を送信する送信アンテナと、
前記送信アンテナから送信した電波の反射波を受信する受信アンテナと、を備え、
前記位相信号取得手段は、前記受信アンテナで受信した反射波により、前記第1位相信号と前記第2位相信号を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の生体信号処理装置。
【請求項3】
前記位相信号取得手段は、前記第1位相信号、前記第2位相信号として、前記送信アンテナで送信した電波と前記受信アンテナで受信した反射波から、同相信号Iと直交信号Qの少なくとも一方からなる複素信号を取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の生体信号処理装置。
【請求項4】
前記位相信号取得手段は、前記生体のバイタルサインによる位相変動が前記第2領域よりも大きい領域を前記第1領域とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の生体信号処理装置。
【請求項5】
前記位相信号取得手段は、前記生体の心臓又は腹部が投影される領域を前記第1領域とし、前記生体の肩又は脇腹が投影される領域を前記第2領域とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の生体信号処理装置。
【請求項6】
前記送信アンテナと前記受信アンテナの少なくとも一方が複数のアンテナを備えている、
ことを特徴とする請求項2に記載の生体信号処理装置。
【請求項7】
前記位相信号取得手段は、前記取得した複素信号に、前記第1領域、前記第2領域に対応する重みwを乗算することで、第1位相信号、第2位相信号を取得する、
ことを特徴とする請求項6に記載の生体信号処理装置。
【請求項8】
前記位相信号取得手段は、前記取得した反射波に対して、第1重みを使用して前記生体における第1領域からの第1位相信号を取得し、第2重みを使用して前記生体における第2領域からの第2位相信号を取得する、
ことを特徴とする請求項6に記載の生体信号処理装置。
【請求項9】
前記反射波取得手段による前記反射波を取得する前に予め、又は取得した後に、前記第1重みと前記第2重みを決定する重み決定手段を備え、
前記位相信号取得手段は、前記重み決定手段で決定した第1重みと第2重みを使用する、
ことを特徴とする請求項8に記載の生体信号処理装置。
【請求項10】
前記重み決定手段は、前記反射波に対するビームフォーミング若しくはヌルビームにより、又は、前記生体を撮像した画像の画像処理により、前記第1領域と前記第2領域を決定する、
ことを特徴とする請求項9に記載の生体信号処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体信号処理装置、及び生体信号処理プログラムに係り、例えば、生体に向けて送信した電波の反射波を使用してバイタル情報を解析する技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
生体のバイタル情報(生体信号)を測定することが、車両の運転手や病院の患者、日常生活者などの健康状態や心理状態を把握したり、病気の予兆を発見したりするうえで非常に重要になっている。
このような要求に対し、被測定者に非接触でバイタル情報を測定する技術として、例えば、被測定者に電波を送信し、その反射波のドップラーシフト(周波数遷移)を利用して被測定者までの距離変動を検出することでバイタル情報を測定する技術が各種提案されている。
【0003】
しかし、電波を使用する測定方法では、被測定者の動きによる雑音がバイタル情報に含まれてしまうという課題がある。
すなわち、心拍による体表の変動は0.5mm程度であるのに対し、例えば、走行中の車でレーダを用いて運転者のバイタル測定を行う場合、運転者の動作や走行時の振動などにより0.5mm以上の体動が含まれ、バイタル情報の正確な測定ができなかった。
このような体動による影響を除去する技術として特許文献1記載技術が提案されている。
特許文献1記載技術では、被測定者に対して異なる複数の領域に指向させて送信した電波の反射波を使用して計算した複数の距離情報の差分から、被測定者の体動による雑音を除去したバイタルサインを取り出すようにしている。
【0004】
しかし、特許文献1記載の技術では、被測定者から反射波に対する種々の信号処理をしたうえで最終的な距離情報を求め、その後に距離情報の差分によりバイタルサインを求めている。
距離情報を正確に求めるには、広い周波数帯域が必要であり、広い帯域が得られない場合や、狭帯域のCW(continuous wave)レーダを使用する場合では、1mm以下の距離精度が必要となるバイタルサイン検出に足る正確な距離情報を得ることが困難である。
このため、距離情報の差分を求めるまでに生じる誤差が累積して算出したバイタルサインの精度が低くなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7255748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、生体に電波を送信して得られる反射波から、より精度がよいバイタル情報を取得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明では、生体に向けて送信された電波の反射波を取得する反射波取得手段と、前記取得した反射波により、前記生体における第1領域からの第1位相信号と、前記第1領域と異なる第2領域からの第2位相信号を取得する位相信号取得手段と、前記取得した第1位相信号と前記第2位相信号との比を用いて、前記生体におけるバイタル情報を取得するバイタル情報取得手段と、前記取得したバイタル情報を出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする生体信号処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、取得した第1位相信号と第2位相信号との比を用いて、生体におけるバイタル情報を取得するので、より精度がよいバイタル情報を取得することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
生体信号処理装置の構成を説明するための図である。
信号処理装置のハードウェア的な構成を説明するための図である。
生体信号処理の手順を説明するためのフローチャートである。
作成したレーダキューブを概念的に表した説明図である。
各チャンネルの距離FFTの結果を表した説明図である。
距離binを構成するIQデータをチャンネル毎に2次元複素平面上に表した説明図である。
体動成分除去の過程を概念的に表した説明図である。
IQデータR1、R2と体動成分除去後のIQ′データを複素平面上にプロットした説明図である。
IQデータR1、R2と体動成分除去後のIQ′データの周波数特性を表した説明図である。
体動成分除去後のIQ′データから抽出した心拍波形と心拍数を概念的に表した説明図である。
重み情報wを求めるための式についての説明図である。
運転席のシートベルトに金属板等を配設した状態を表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の生体信号処理装置1、及び生体信号処理プログラムにおける好適な実施の形態について、図1から図12を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の生体信号処理装置1では、図1に示すように、アレーアンテナ(23、25)を用いた1つのレーダモジュールを使用し、受信信号のビームフォーミングやヌルビームにより、被測定者(生体)7における、バイタルを含むために動きが大きい領域R1からの反射波h(t)1と、バイタルを含まないために動きが小さい領域R2や領域R3からの反射波h(t)2とによる、両反射波の複素信号の比を用いることで、体動成分が除去されたバイタル信号を取り出している。
バイタルを含まずに動きが小さい領域R2(肩)、領域R3(脇腹)などの特定部位を指定して反射波を取得する方法として、本実施形態では、ビームフォーミングにより予め求めておいた重み情報w1、w2を反射波に乗ずることで取得している。
(【0011】以降は省略されています)

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