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公開番号
2025130474
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027664
出願日
2024-02-27
発明の名称
ベンゼン系芳香族炭化水素基が置換したペルフルオロ環状スルホニルイミド化合物を環縮小した化合物、及びその製造方法
出願人
国立大学法人山口大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
275/02 20060101AFI20250901BHJP(有機化学)
要約
【課題】ペルフルオロ5員環スルホニルアミドを有する化合物及びペルフルオロアザシクロブタン(アゼチジン)を有する化合物を製造する方法の提供。
【解決手段】式(1)で表されるベンゼン系芳香族炭化水素基置換ペルフルオロ環状スルホニルイミド化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)に対して、光照射下において光増感剤を作用させることにより、式(2)及び式(3)で表される化合物を製造する方法。
【化1】
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特許請求の範囲
【請求項1】
式(1)で表されるベンゼン系芳香族炭化水素基置換ペルフルオロ環状スルホニルイミドを有する化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)に対して、光照射下において光増感剤を作用させることにより、式(2)及び式(3)で表される化合物を製造する方法。
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続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
ベンゼン系芳香族炭化水素基がナフチル基である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ベンゼン系芳香族炭化水素基が、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環基により置換されている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基が、ハロゲンで置換している芳香族炭化水素基である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ハロゲンがフッ素である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
式(2)で表される化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)。
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【請求項7】
式(3)で表される化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)。
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発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベンゼン系芳香族炭化水素基が置換したペルフルオロ環状スルホニルイミド化合物を環縮小した化合物、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
有機フッ素化合物には、フッ素と水素の原子半径がほぼ同じであることに由来する、生体側の立体的分子認識の相似性効果(ミミック効果)、C-F結合がC-H結合と比べ強固であるため、代謝部位の保護やそれに伴う毒性の回避ができる効果(ブロック効果)、及び、脂溶性の向上により生体内での吸収・輸送を促進する効果(脂溶性効果)のような、フッ素原子の特徴的な大きさや電子的性質に由来する効果が知られている。これらの効果を適応した化学修飾により、数多くの医薬品及び農薬品の開発が行われてきた。そして、アルキル基のミミック置換基であるフルオロアルキル基の導入法の開発が行われている。
【0003】
ところで、スルホニルアミドを有する化合物は、環状スルホニルアミドを有する化合物を含めて、除草剤、殺菌剤に広く使用されている化合物である。特許文献1には、フルオロアルキル基を導入したビニルトリフルオロメタンスルホニルアミドの製造方法が開示されている。また、アザシクロブタン(アゼチジン)は、医薬品及び農薬品の開発のベースとなる有用な分子骨格である。
【0004】
以上の効果やこれまでの実績を背景に、ペルフルオロ環状スルホニルアミドを有する医薬品原料及び農薬品原料の研究開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭63-150258号公報
【非特許文献】
【0006】
Bishop, B.C.; Hynes, J.B. ;Bigelow, L.A. J. Am. Chem. Soc. 1962, 84, 3409-3410
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1には、ペルフルオロアルキル基を導入したビニルトリフルオロメタンスルホニルアミドの製造方法が開示されているものの、環状スルホニルアミドを有する化合物の製造方法へ適用できるのかどうか不明であり、さらに、C-H結合がすべてフッ素化された5員環スルホニルアミドを有する化合物の製造方法については、特許文献1を含めてこれまで報告されていない。また、非特許文献1には、ペルフルオロアザシクロペンタンの製造方法が記載されているものの、ペルフルオロアザシクロブタン(アゼチジン)を有する化合物の製造方法へ適用できるのかどうか不明である。したがって、ペルフルオロ環状スルホニルアミドを有する医薬品原料及び農薬品原料の研究開発が進められているものの、これらの原料化合物について精密な分子構造を設計することは困難な状況にあった。
本発明は、以上のような状況に鑑み、ペルフルオロ5員環スルホニルアミドを有する化合物及びペルフルオロアザシクロブタン(アゼチジン)を有する化合物、並びにその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討を行い、ナフチル基の置換したペルフルオロ環状スルホニルイミド化合物に対して、光照射下において光増感剤を作用させることにより、二酸化硫黄の一部またはすべてが脱離し、環縮小反応が進行することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下に関する。
[1]式(1)で表されるベンゼン系芳香族炭化水素基置換ペルフルオロ環状スルホニルイミド化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)に対して、光照射下において光増感剤を作用させることにより、式(2)及び式(3)で表される化合物を製造する方法。
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[2]ベンゼン系芳香族炭化水素基がナフチル基である、上記[1]に記載の方法。
[3]ベンゼン系芳香族炭化水素基が、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環基により置換されている、上記[1]に記載の方法。
[4]置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基が、ハロゲンで置換している芳香族炭化水素基である、上記[3]に記載の方法。
[5]ハロゲンがフッ素である、上記[4]に記載の方法。
[6]式(2)で表される化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)。
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[7]式(3)で表される化合物(式中、Rはベンゼン系芳香族炭化水素基を表す。)。
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【発明の効果】
【0010】
本発明の製造方法によれば、温和な条件の下、簡便かつ短時間で、所定の置換基を有するペルフルオロアルキル環状スルホニルイミド化合物から、二酸化硫黄の一部または全部が脱離し、環が縮小した化合物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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