TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025130004
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024110118
出願日
2024-07-09
発明の名称
N-ビニルラクタム系重合体
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08F
226/06 20060101AFI20250829BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】従来の重合体よりも、樹脂に対して充分に親水性を付与することができる重合体を提供する。
【解決手段】N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)と、リン原子含有基とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、N-ビニルラクタム系重合体を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)と、リン原子含有基とを有し、
該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、N-ビニルラクタム系重合体。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000017.tif
30
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、請求項1に記載のN-ビニルラクタム系重合体。
【請求項3】
N-ビニルラクタム系重合体と、ポリオレフィン系樹脂とを含む樹脂組成物であって、
該樹脂組成物は、N-ビニルラクタム系重合体及びポリオレフィン系樹脂の含有割合がそれぞれ、組成物100質量%に対して1~50質量%、50~99質量%であり、
該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、樹脂組成物。
【請求項4】
前記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000018.tif
29
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記N-ビニルラクタム系重合体は、更にリン原子含有基を有する、請求項3又は4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
親水変性ポリオレフィン系樹脂を更に含む、請求項3又は4に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
N-ビニルラクタム系重合体と、親水変性ポリオレフィン系樹脂とを含む樹脂組成物であって、
該樹脂組成物は、N-ビニルラクタム系重合体及び親水変性ポリオレフィン系樹脂の含有割合がそれぞれ、組成物100質量%に対して1~50質量%、50~99質量%であり、
該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、樹脂組成物。
【請求項8】
N-ビニルラクタム系重合体を含む親水化剤であって、
該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、親水化剤。
【請求項9】
前記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000019.tif
29
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、請求項8に記載の親水化剤。
【請求項10】
前記N-ビニルラクタム系重合体は、更にリン原子含有基を有する、請求項8又は9に記載の親水化剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、N-ビニルラクタム系重合体に関する。より詳しくは、樹脂の親水化剤等に有用なN-ビニルラクタム系重合体に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン系樹脂は成形性、剛性、電気絶縁性等に優れるため、フィルム、繊維、その他種々の形状の成形品として幅広く汎用的に使用されている。
例えば、特許文献1には、所定量の(A)オレフィン系(コ)ポリマーと、所定量の(B)ポリビニルピロリドン(コ)ポリマーと、所定量の(C)酸化防止剤と、を含む、ポリオレフィンおよびポリビニルピロリドン配合物であり、但し、前記配合物が、帯電防止剤およびカーボンブラックを含まない、ポリオレフィンおよびポリビニルピロリドン配合物が開示されている。
【0003】
また、ポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂は、繊維製品等に好適に用いられているが、衣料品や衛生材料等において、吸湿性を付与することが求められている。
例えば、熱可塑性樹脂に吸湿性を付与する技術に関して、特許文献2には、カルボキシル基、ヒドロキシル基、およびアミノ基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を有する熱可塑性樹脂と、該熱可塑性樹脂が有する上記官能基と反応し得る官能基を有するビニルピロリドン共重合体とを含むことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2021-516710号公報
特開2002-003731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のとおり従来、ビニルピロリドン共重合体を用いて熱可塑性樹脂に吸湿性を付与する技術が開発されているものの、樹脂への親水性付与の点で充分ではなく、改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、従来の重合体よりも、樹脂に対して充分に親水性を付与することができる重合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、樹脂に対して親水性を付与することができる重合体について種々検討したところ、N-ビニルラクタム単量体由来の構造単位と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位とを所定の割合で有する重合体を用いることにより、樹脂との混錬性が向上することで、従来の重合体よりも、樹脂に親水性を充分に付与することができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
【0008】
本発明は、以下のN-ビニルラクタム系重合体等を包含する。
〔1〕N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)と、リン原子含有基とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、N-ビニルラクタム系重合体。
〔2〕上記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000001.tif
30
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、上記〔1〕に記載のN-ビニルラクタム系重合体。
〔3〕N-ビニルラクタム系重合体と、ポリオレフィン系樹脂とを含む樹脂組成物であって、該樹脂組成物は、N-ビニルラクタム系重合体及びポリオレフィン系樹脂の含有割合がそれぞれ、組成物100質量%に対して1~50質量%、50~99質量%であり、該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、樹脂組成物。
〔4〕上記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000002.tif
29
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、上記〔3〕に記載の樹脂組成物。
〔5〕上記N-ビニルラクタム系重合体は、更にリン原子含有基を有する、上記〔3〕又は〔4〕に記載の樹脂組成物。
〔6〕親水変性ポリオレフィン系樹脂を更に含む、上記〔3〕~〔5〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔7〕N-ビニルラクタム系重合体と、親水変性ポリオレフィン系樹脂とを含む樹脂組成物であって、該樹脂組成物は、N-ビニルラクタム系重合体及び親水変性ポリオレフィン系樹脂の含有割合がそれぞれ、組成物100質量%に対して1~50質量%、50~99質量%であり、該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、樹脂組成物。
〔8〕N-ビニルラクタム系重合体を含む親水化剤であって、該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%である、親水化剤。
〔9〕上記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000003.tif
30
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、上記〔8〕に記載の親水化剤。
〔10〕上記N-ビニルラクタム系重合体は、更にリン原子含有基を有する、上記〔8〕又は〔9〕に記載の親水化剤。
〔11〕N-ビニルラクタム系重合体と熱可塑性樹脂とを含む樹脂組成物を製造する方法であって、該製造方法は、N-ビニルラクタム系重合体と熱可塑性樹脂とを混錬する工程を含み、該N-ビニルラクタム系重合体は、N-ビニルラクタム単量体(A)由来の構造単位(a)と、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃以下である単量体(B)由来の構造単位(b)とを有し、該構造単位(a)及び(b)の含有割合がそれぞれ、全構造単位100質量%に対して30~99質量%、1~70質量%であり、該混錬工程における混錬温度が150℃以上、230℃以下である、樹脂組成物の製造方法。
〔12〕上記単量体(B)が、下記式(1);
TIFF
2025130004000004.tif
30
156
(式中、R
1
は、水素原子、又は、メチル基を表す。R
2
は、炭素数1~25の有機基を表す。)で表される化合物である、上記〔11〕に記載の樹脂組成物の製造方法。
〔13〕上記N-ビニルラクタム系重合体は、更にリン原子含有基を有する、上記〔11〕又は〔12〕に記載の樹脂組成物の製造方法。
〔14〕上記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含む、上記〔11〕~〔13〕のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のN-ビニルラクタム系重合体は、上述の構成よりなり、樹脂に対して充分に親水性を付与することができるため、繊維製品等に用いられる樹脂等の親水化剤等に好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の好ましい形態について具体的に説明するが、本発明は以下の記載のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下に記載される本発明の個々の好ましい形態を2又は3以上組み合わせた形態も、本発明の好ましい形態に該当する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社日本触媒
水性白色インク
2か月前
株式会社日本触媒
二酸化炭素吸着剤
1か月前
株式会社日本触媒
パターン膜の製造方法
3日前
株式会社日本触媒
パターン膜の製造方法
3日前
株式会社日本触媒
N-ビニルラクタム系重合体
1日前
株式会社日本触媒
(メタ)アクリル酸の製造方法
5日前
株式会社日本触媒
(メタ)アクリル酸の製造方法
5日前
株式会社日本触媒
インクジェット印刷装置用洗浄液
1か月前
株式会社日本触媒
樹脂組成物および光学フィルター
2か月前
株式会社日本触媒
繊維用添加剤、組成物、溶液及び共重合体
2か月前
株式会社日本触媒
シリル化ポリシルセスキオキサン、その製造方法、及びその用途
10日前
株式会社日本触媒
重合体、重合体組成物、樹脂組成物、硬化物、重合体の保存方法、及び、重合体組成物の保存方法
5日前
東ソー株式会社
摺動部材
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
15日前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
3か月前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
19日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
12日前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
2か月前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
3か月前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
1か月前
富士フイルム株式会社
組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
12日前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
2か月前
株式会社村田製作所
樹脂組成物
1か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
3か月前
東亞合成株式会社
硬化性組成物
1か月前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
25日前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
1か月前
東レ株式会社
プリプレグおよびその製造方法。
1か月前
東ソー株式会社
導電性高分子溶液及びその用途
19日前
続きを見る
他の特許を見る