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公開番号
2025154817
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058018
出願日
2024-03-29
発明の名称
ドロー溶質、ドロー溶液及び水処理方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
61/00 20060101AFI20251002BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】
低粘度及び低希薄層濃度を両立したドロー溶質、並びにこれを用いたドロー溶液及び水処理方法を提供すること。
【解決手段】
下記一般式(1)で表される化合物を含有する、ドロー溶質。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025154817000011.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">13</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">149</com:WidthMeasure> </com:Image>
[一般式(1)中、R
1
は炭素数3以上のx価の活性水素含有化合物から全ての活性水素を除いた残基を示し、R
2
はメチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、アリール基又はアシル基を示し、AOはエチレンオキシド基、プロピレンオキシド基又はブチレンオキシド基を示し、xは1以上の整数であり、nは2以上100以下の数である。ただし、複数存在するAOは同一でも異なっていてもよい。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される化合物を含有する、ドロー溶質。
TIFF
2025154817000008.tif
13
149
[一般式(1)中、R
1
は炭素数3以上のx価の活性水素含有化合物から全ての活性水素を除いた残基を示し、R
2
はメチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、アリール基又はアシル基を示し、AOはエチレンオキシド基、プロピレンオキシド基又はブチレンオキシド基を示し、xは1以上の整数であり、nは2以上100以下の数である。ただし、複数存在するAOは同一でも異なっていてもよい。]
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
R
2
がアシル基である、請求項1に記載のドロー溶質。
【請求項3】
前記活性水素含有化合物が、炭素数5以上15以下の1価の脂肪族アルコール、又は、炭素数6以上12以下の1価のフェノール類である、請求項1に記載のドロー溶質。
【請求項4】
前記一般式(1)で表される化合物の数平均分子量が500以上10000以下である、請求項1に記載のドロー溶質。
【請求項5】
前記ドロー溶質を水に溶解させて50質量%ドロー溶液を調製した際のドロー溶液の曇点が30℃以上90℃以下である、請求項1に記載のドロー溶質。
【請求項6】
前記ドロー溶質の25℃での粘度が200mPa・s以下である、請求項1に記載のドロー溶質。
【請求項7】
下記一般式(2)で表される化合物を、ドロー溶質全量を基準として、0.1質量ppm以上100000質量ppm以下更に含有する、請求項1に記載のドロー溶質。
TIFF
2025154817000009.tif
13
149
[一般式(2)中、R
1
、AO及びxは一般式(1)におけるR
1
、AO及びxと同義であり、n1は1以上100以下の数を示す。]
【請求項8】
下記一般式(3)で表される化合物を、ドロー溶質全量を基準として、0.1質量ppm以上100000質量ppm以下更に含有する、請求項1に記載のドロー溶質。
TIFF
2025154817000010.tif
10
149
[一般式(3)中、R
2
及びAOは一般式(1)におけるR
2
及びAOと同義であり、R
3
は、ヒドロキシ基又はアシルオキシ基を示し、n2は1以上100以下の数を示す。]
【請求項9】
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、硫酸ナトリウム及び硫酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の塩を、ドロー溶質全量を基準として、0.1質量ppm以上50000質量ppm以下更に含有する、請求項1に記載のドロー溶質。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載のドロー溶質を含むドロー溶液。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドロー溶質、並びにそれを用いたドロー溶液及び水処理方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
正浸透膜法は、濃度の異なる2つの溶液を半透膜を介して接触させ、浸透圧の低い側から高い側へ溶媒が移動する現象を利用するものであり、溶液の成分の分離等に利用することができる。浸透圧に逆らって溶液に圧力をかけ強制的に液を膜透過させる逆浸透膜法に比べて、浸透圧を利用して膜濾過を行う正浸透膜法は省エネルギー化がしやすく、海水の淡水化、廃水処理、食品濃縮等の水処理や発電への応用が期待されている。
【0003】
正浸透膜法を用いて水処理を行う場合、処理の対象となる溶液(処理対象溶液)よりも浸透圧の高い溶液(ドロー溶液)を用いて、処理対象溶液側から半透膜を通してドロー溶液側に溶媒(水)を移動させる。その後、ドロー溶液から溶媒を回収する必要があるため、ドロー溶液は、溶媒を容易に分離できる性質(相分離性)を有する必要があり、このようなドロー溶液を調製するための浸透圧誘導性能を有する物質(ドロー溶質)が種々検討されている。例えば、特許文献1では、エチレンオキシドやプロピレンオキシド、ブチレンオキシドを含むブロック共重合体からなるドロー溶質が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2015/156404号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ドロー溶質は低粘度であることが望ましい。これにより、水処理の際に、半透膜を通して溶媒が移動しやすくなるとともに、ドロー溶液の送液エネルギーが低下する等といった利点がある。また、ドロー溶液を分離すると、ドロー溶質を多く含む濃厚層と、溶媒を多く含む希薄層に分かれ、希薄層からドロー溶質を除去することにより溶媒が得られる。その際のコストを低減するために、希薄層におけるドロー溶質の濃度は低い(「低希薄層濃度」ともいう。)ことが望ましい。しかしながら、低粘度と低希薄層濃度を高いレベルで両立するドロー溶質はこれまで知られていなかった。
【0006】
そこで本発明は、低粘度及び低希薄層濃度を両立したドロー溶質、並びにこれを用いたドロー溶液及び水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記事情に鑑み、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、以下の[1]~[11]に示す発明を完成させた。
[1]
下記一般式(1)で表される化合物を含有する、ドロー溶質。
TIFF
2025154817000001.tif
13
149
[一般式(1)中、R
1
は炭素数3以上のx価の活性水素含有化合物から全ての活性水素を除いた残基を示し、R
2
はメチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、アリール基又はアシル基を示し、AOはエチレンオキシド基、プロピレンオキシド基又はブチレンオキシド基を示し、xは1以上の整数であり、nは2以上100以下の数である。ただし、複数存在するAOは同一でも異なっていてもよい。]
[2]
R
2
がアシル基である、[1]に記載のドロー溶質。
[3]
上記活性水素含有化合物が、炭素数5~15の1価の脂肪族アルコール、又は、炭素数6~12の1価のフェノール類である、[1]又は[2]に記載のドロー溶質。
[4]
上記一般式(1)で表される化合物の数平均分子量が500~10000である、[1]~[3]のいずれかに記載のドロー溶質。
[5]
上記ドロー溶質を水に溶解させて50質量%ドロー溶液を調製した際のドロー溶液の曇点が30℃以上90℃以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のドロー溶質。
[6]
上記ドロー溶質の25℃での粘度が200mPa・s以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のドロー溶質。
[7]
下記一般式(2)で表される化合物を、ドロー溶質全量を基準として、0.1質量ppm以上100000質量ppm以下更に含有する、[1]~[6]のいずれかに記載のドロー溶質。
TIFF
2025154817000002.tif
13
149
[一般式(2)中、R
1
、AO及びxは一般式(1)におけるR
1
、AO及びxと同義であり、n1は1以上100以下の数を示す。]
[8]
下記一般式(3)で表される化合物を、ドロー溶質全量を基準として、0.1質量ppm以上100000質量ppm以下更に含有する、[1]~[7]のいずれかに記載のドロー溶質。
TIFF
2025154817000003.tif
10
149
[一般式(3)中、R
2
及びAOは一般式(1)におけるR
2
及びAOと同義であり、R
3
は、ヒドロキシ基又はアシルオキシ基を示し、n2は1以上100以下の数を示す。]
[9]
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、硫酸ナトリウム及び硫酸カリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の塩を、ドロー溶質全量を基準として、0.1質量ppm以上50000質量ppm以下更に含有する、[1]~[8]のいずれかに記載のドロー溶質。
[10]
[1]~[9]のいずれかに記載のドロー溶質を含むドロー溶液。
[11]
[10]に記載のドロー溶液を用いた水処理方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低粘度及び低希薄層濃度を両立したドロー溶質、並びにこれを用いたドロー溶液及び水処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態を詳細に説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0010】
<ドロー溶質>
本実施形態のドロー溶質は、下記一般式(1)で表される化合物(以下、「式(1)化合物」ともいう。)を含有する。
TIFF
2025154817000004.tif
13
149
[一般式(1)中、R
1
は炭素数3以上のx価の活性水素含有化合物から全ての活性水素を除いた残基を示し、R
2
はメチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、アリール基又はアシル基を示し、AOはエチレンオキシド基、プロピレンオキシド基又はブチレンオキシド基を示し、xは1以上の整数であり、nは2以上100以下の数である。ただし、複数存在するAOは同一でも異なっていてもよい。]
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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