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公開番号
2025139733
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024038727
出願日
2024-03-13
発明の名称
積層造形用水硬性組成物に用いられる二液型添加剤
出願人
株式会社日本触媒
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
C04B
24/26 20060101AFI20250919BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】積層造形用水硬性組成物のポンプ圧送性及び積層性を向上する効果に優れた添加剤を提供する。
【解決手段】分離された状態にある第1添加剤と第2添加剤とを含む二液型添加剤で、第1添加剤は下記構造単位(I)及び構造単位(II)を有する重合体:
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(構造単位(I)中、X
1
はC=O又は(CH
2
)
p
[pは0~5の整数]であり、R
4
Oは炭素数2~8のオキシアルキレン基であり、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数であって2~100の数であり、R
5
は水素原子又は炭素数1~8の炭化水素基であって、残りのR
1
~R
3
が同一又は異なって、水素原子又は炭素数1~8の炭化水素基を表す。構造単位(II)中、R
6
~R
8
が同一又は異なって、水素原子、メチル基又はCOOM
2
を表し、M
1
及びM
2
は水素原子又はカチオン種を表す。)を含み、第2添加剤は、促進剤及び増粘剤からなる群より選択される1種以上の後添加剤である、二液型添加剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1添加剤と、第2添加剤と、を含み、前記第1添加剤と前記第2添加剤とは分離された状態である、積層造形用水硬性組成物に用いられる二液型添加剤であって、
前記第1添加剤は、下記構造単位(I)及び下記構造単位(II)を有する重合体:
JPEG
2025139733000016.jpg
37
130
(構造単位(I)中、X
1
はC=O又は(CH
2
)
p
[pは0~5の整数]であり、R
4
Oは炭素数2~8のオキシアルキレン基であり、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数であって2~100の数であり、R
5
は水素原子又は炭素数1~8の炭化水素基であって、残りのR
1
~R
3
が同一又は異なって、水素原子又は炭素数1~8の炭化水素基を表す。)
JPEG
2025139733000017.jpg
28
130
(構造単位(II)中、R
6
~R
8
が同一又は異なって、水素原子、メチル基又はCOOM
2
を表し、M
1
及びM
2
は水素原子又はカチオン種を表す。)
を含み、
前記重合体は、アクリル酸の炭素数1~3のアルキルエステル由来の構造単位及び/又はアクリル酸の炭素数1~3のヒドロキシアルキルエステル由来の構造単位を、前記重合体100重量部に対して、15重量部以下で含有し、
前記第2添加剤は、促進剤及び増粘剤からなる群より選択される1種以上の後添加剤である、二液型添加剤。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記nが、5~60である、請求項1に記載の二液型添加剤。
【請求項3】
前記Xが(CH
2
)
p
[pは0~2の整数]である、請求項1又は2に記載の二液型添加剤。
【請求項4】
前記重合体において前記構造単位(I)が前記重合体100重量部に対して50~99重量部含有されている、請求項1又は2に記載の二液型添加剤。
【請求項5】
前記重合体において前記構造単位(II)が前記重合体100重量部に対して、1~50重量部含有される、請求項1又は2に記載の二液型添加剤。
【請求項6】
前記促進剤が、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、チオシアン酸塩、ケイ酸塩、塩化物、及び水酸化物からなる群より選択される、請求項1又は2に記載の二液型添加剤。
【請求項7】
前記増粘剤が、セルロース系増粘剤、ポリカルボン酸系増粘剤、グリコール系増粘剤、ポリビニルアルコール系増粘剤、粘土系増粘剤及び増粘多糖類からなる群より選択される、請求項1又は2に記載の二液型添加剤。
【請求項8】
前記重合体において、前記重合体100重量部に対して、前記構造単位(I)が50~99重量部含有され、前記構造単位(II)が1~50重量部含有される、請求項1又は2に記載の二液型添加剤。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の二液型添加剤を含む、積層造形用水硬性組成物。
【請求項10】
水硬性材料、水及び請求項1又は2に記載の前記第1添加剤を混合する第1工程と、
前記第1工程で得られた混合物に、請求項1又は2に記載の前記第2添加剤を混合して水硬性組成物を得る第2工程と、
を含む積層造形用水硬性組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層造形用水硬性組成物に用いられる二液型添加剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、積層造形(3Dプリンティング)技術は、製造業等における模型・部品の作製に活用されている。その技術を分類すると、光造形(紫外線硬化型樹脂を1層ずつ硬化させて積層する方法)、インクジェット方式(プリンターヘッドから紫外線硬化型樹脂を噴射しながら紫外線を照射して積層する方法)、粉末セッコウ造形(プリンターヘッドから樹脂や糊を噴射し粉末セッコウを固める方法)、粉末焼結造形(樹脂や金属粉末をレーザーで焼き固めて積層する方法)、熱溶融積層造形(細いノズルから熱で溶融した熱可塑性樹脂を吐出して積層する方法)が知られている。積層造形により形成された造形体は樹脂、セッコウ、及び金属が主体であり、水硬性組成物を用いた建設部材のような大型の造形体を造る技術は、国内よりも海外での検討が進んでいる。既に、欧米や中国では、自動建設工事機械として戸建て住宅レベルの大型の造形体の製造を実施している。
【0003】
水硬性組成物を用いた積層造形等に関連する技術として、例えば、以下の特許文献1~3がある。特許文献1には、コンピュータで作成した3次元データを所定の厚さで切断して2次元スライスデータを作成し、吹付けノズルを2次元スライスデータに基づいて縦横方向に移動制御しつつ、急結剤を添加混合したモルタルを、ベッド(台)上に吹き付け、吹き付けたモルタルを自立硬化させることで2次元スライスデータに基づく形状の固化層を形成し、かかる固化層の形成作業を繰り返して上下方向に順次積層させて造形する技術が開示されている。
【0004】
特許文献2では、鋳物を製造するための型を3Dプリンターで造るための材料が紹介されており、セメント、砂、促進剤としての水溶性ケイ酸塩からなる材料が開示されている。特許文献3では、イオン性エマルション型増粘剤を使用する、積層造形用水硬性組成物の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-235623号公報
米国特許第8211226号明細書
特開2021-133667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
立体造形技術において、使用される水硬性組成物は、吹付又は押出ノズル等により押し出された後に、一層ずつ積層される。このため、積層された後にも上層の重みに抵抗して立体形状を維持する性能(積層性)が求められる。このような積層性は、従来の自己充填コンクリートなどでは求められない、積層造形特有に求められる性能である。さらに、積層造形を行うにあたり、タンク等で水硬性材料を混合撹拌した後、得られた水硬性組成物は、ポンプ等によりパイプ内を送液され、吹付又は押出ノズル等で押し出されるため、水硬性組成物は送液し易さ、すなわちポンプ圧送性も必要とされる。
【0007】
一般的に材料のポンプ圧送性と積層性とはトレードオフの関係にあり、例えば、流動性が高くポンプ圧送性が良好な材料は積層した形状を保持できずに崩壊する可能性が高い。
【0008】
したがって、積層造形用水硬性組成物には、ポンプ圧送性及び積層性を高める添加剤が求められる。
【0009】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、積層造形用水硬性組成物のポンプ圧送性及び積層性を向上する効果に優れた添加剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記課題を解決しうる一形態は、第1添加剤と、第2添加剤と、を含み、前記第1添加剤と前記第2添加剤とは分離された状態である、積層造形用水硬性組成物に用いられる二液型添加剤であって、
前記第1添加剤は、下記構造単位(I)及び下記構造単位(II)を有する重合体:
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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