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公開番号2025129978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024027006
出願日2024-02-26
発明の名称鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250829BHJP(建築物)
要約【課題】、耐震補強が可能であり、環境に配慮された、鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法を提供する。
【解決手段】本発明は、鋼材を含むコンクリート建物(RC造建物)10の耐震補強方法であって、鋼材を含むコンクリート建物(RC造建物)10の少なくとも最上階(4階)12の構造体を解体する解体工程と、解体工程後の、下層階(3階)11の既存躯体11a上に、木質材料製の壁パネル40を用いて木造建物13を建設する木造建物建設工程とを有する鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法であって、
前記鋼材を含むコンクリート建物の少なくとも最上階の構造体を解体する解体工程と、
前記解体工程後の、下層階の既存躯体上に木造建物を建設する木造建物建設工程と
を有する鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記木造建物を木質材料製の壁パネルを用いて建設する請求項1記載の鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法。
【請求項3】
前記壁パネルが、直交集成板である請求項2記載の鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法。
【請求項4】
前記解体工程において、前記鋼材を含むコンクリート建物の最上階のみの構造体を解体する請求項1記載の鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法。
【請求項5】
前記下層階の既存躯体と前記木造建物の躯体とを、あと施工アンカーと引きボルトとにより接合する請求項1記載の鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法。
【請求項6】
前記鋼材を含むコンクリート建物が、RC造建物又はSRC造建物である請求項1記載の鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
多層建築物の構造は、鉄筋コンクリート造(以下、RC構造ともいう)又は鉄骨鉄筋コンクリート造(以下、SRC構造ともいう)が一般的である。老朽化又は損傷が進んだRC構造又はSRC構造の建物、新耐震基準が適用される前の建物等は、耐震補強又は建替が迫られている。これらの建物に耐震補強工事を行う方法としては、RC耐震壁を増設する方法、鉄骨フレームを増設する方法等がある。例えば、特許文献1には、木質系の材料を用いて耐震性能に優れた耐震壁が提案されている。
【0003】
ところで、近年、木質材料等の自然素材を利用した建物が多く見られる。このような材料として、特に、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着したパネル、いわゆるCLT(Cross Laminated Timberの略称、直交集成板とも称される)が注目されている。CLTは、工場で建物の設計に応じて加工することから、施工期間を短くすることができるという利点がある。また、特性としては、平行集成板より、強度が高くてコンクリートより軽い、断熱性が高い等が挙げられることから、マンションや商業施設等の内装用の壁や床として普及している。また、木造建物の木材は、セルロース成分に由来する炭素原子を含有するため、二酸化炭素が固定されていることになり、木造建物の建設に伴う二酸化炭素排出量は、RC構造等の建物を建設する場合に比べて低くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-147816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
老朽化又は損傷が進んだRC構造又はSRC構造の建物に耐震補強工事を行う場合は、RC耐震壁を増設する方法、鉄骨フレームを増設する方法等がある。しかしながら、その建物の設計条件によっては、相当量の補強材が必要となり、かえって建物の利用に制限がかかる場合がある。また、建替をする場合は、解体時に排出される二酸化炭素と、新築時に排出される二酸化炭素とを合わせた二酸化炭素が排出される。すなわち、建替の場合の二酸化炭素排出量は、既存のストックを利用する場合に比べて大きくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、法適合する耐震補強が可能であり、環境に配慮された、鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討の結果、既存のRC造構造又はSRC造構造の建物の最上階を解体して、最上階を新たに木造化することにより、建物を軽量化することができるため、少ない耐震補強で、法適合する耐震性能を確保できることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は、鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法であって、鋼材を含むコンクリート建物の少なくとも最上階の構造体を解体する解体工程と、解体工程後の、下層階の既存躯体上に木造建物を建設する木造建物建設工程とを有する鋼材を含むコンクリート建物の耐震補強方法である。
【0008】
木造建物を木質材料製の壁パネルを用いて建設してもよい。
【0009】
壁パネルは、直交集成板であることが好ましい。
【0010】
下層階の既存躯体と木造建物の躯体とは、あと施工アンカーと引きボルトとにより接合することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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